杉久武の発言 (国民生活・経済に関する調査会)

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○杉久武君 公明党の杉久武でございます。
 会派を代表して意見を申し述べます。
 困難を抱える多くの人々がコロナ禍の厳しい状況下で必死に暮らしており、本調査会において重要な課題を幅広く取り上げることができたことは大きな意義があります。困難を抱える人々に対して支援の手を差し伸べ、寄り添いながら、活力ある未来を実現していくことが求められているのだと思います。
 まず、二月の参考人質疑では子供をめぐる課題を取り上げました。特別支援教育について、参考人からは、多様な学びの場の整備を進めるとともに、十分な就学相談を行って、本人や保護者が就学先を主体的に選択していくことが重要であるとの意見が述べられました。
 特別支援教育の現場では、児童生徒数が増えて教室が不足し、理科室や図書室を使って対応している事例もあります。また、高い専門性が求められる特別支援教育において、免許状の在り方が課題となっております。障害のある子供たちが個性や能力を更に伸ばしていけるよう、特別支援教育に携わるスタッフや施設の充実、就学相談に必要なスキルを備えた人材の確保、教育の専門性を向上させるための取組を早急に進めることが必要です。
 次に、外国人をめぐる課題については、参考人から人権に関わる問題提起がなされ、外国人労働者に係る切迫した状況が伝えられました。
 グローバル化が急速に進展する中で、多文化共生社会を実現することは、外国人のみならず日本人にとっても意義のあることであり、諸課題の解決に向けた施策を推進していくことが重要であります。特に、外国人が日本で生活する際、言葉の壁が様々な困難を引き起こしています。教育現場や行政手続で意思疎通を図るため日本語の学習機会を充実させるとともに、易しい日本語を活用して必要な情報を発信するなど、我が国としての対応が求められております。
 新型コロナウイルス感染症による国民生活、経済への影響については、商店街、フリーランス、ベーシックインカムに着目して参考人の意見を伺いました。
 商店街は、構成する店が事業を行うにとどまらず、防犯や地域活動に取り組んで地域社会を守ってきました。大型店との競争など、従来から厳しい事業環境にありましたが、コロナ禍によってますます厳しい状況に追い込まれております。
 政府は、持続化給付金や雇用調整助成金、家賃支援給付金など様々な支援策を講じ、心強い支援であったとの評価もいただいておりますが、コロナ禍の影響の長期化も視野に入れ、地域の実情を踏まえたきめ細やかな支援策の実行が必要と考えます。
 社会的孤立をめぐる課題につきましては、引きこもり状態にある人々にどのような支援の手を差し伸べるか、深刻さを増す八〇五〇問題に対してどのような施策を講じていくかという課題に直面しております。
 参考人からは、自死ではなく生き続けられるための選択肢として引きこもっている状況についての意見が述べられました。
 公明党といたしましても、中高年の引きこもりが深刻になっているとの現場の声を受け、政府に対してその実態調査を求めてまいりましたが、二〇一九年に初めて実現をいたしました。
 地方自治体やNPO、福祉関係者など、幅広い機関が連携し、誰にも相談できずに孤立する本人や御家族を発見して寄り添う体制を整備することが重要であり、安心して過ごすことができる居場所の確保が何より求められます。
 最後に、生活基盤の安定に向けた課題につきましては、参考人から自殺の深刻な状況について意見を伺いました。コロナ禍の収束が見通せない中、自殺者数が増加に転じ、悩みや困難を抱える人々に寄り添って支える取組が急務となっています。参考人からは子供への対応の必要性について熱い思いが語られましたが、状況は極めて深刻であります。
 公明党としても、昨年十一月にコロナ禍における自殺防止対策の強化を求める緊急提言を行いましたが、要因の迅速な分析や最新の動向を踏まえた相談支援体制の強化が必要です。
 コロナ禍により、困難を抱える人々の状況が一層深刻化しております。様々な困難に対して適切な支援策を講じていくことが我々に課された責務であり、課題解決に向けた歩みを着実に進めてまいりたいと申し上げまして、意見表明を終わらせていただきます。
 ありがとうございました。

発言情報

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発言者: 杉久武

speaker_id: 7386

日付: 2021-05-12

院: 参議院

会議名: 国民生活・経済に関する調査会