小林良樹の発言 (情報監視審査会)

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○参考人(小林良樹君) 御質問ありがとうございます。ちょっと私もきちんと答えられるかどうか自信はないんでございますが。
 諸外国のインテリジェンス活動、それからそれに対する民主的統制というものの最近の状況を見ますと、特に議会による監督の重要性というのは、様々な国においてどんどんどんどん高まっているというふうに思っております。それは、各国、安全保障状況がどんどん厳しくなる中で、やはり外交とか安全保障に関する機密というものがある意味多くなっている。他方で、やはり民主主義という中ではオープンなことが保持されなければいけない。じゃ、この一見矛盾するものをどうやって調整をするんだというところで、一つの知恵として、主権者国民から選挙によって選ばれている議会において、一般的には議会はオープンなんだけれども、一部この秘密会であるとかそういうものを導入して、そこでまさに調整を取っているということが一つの知恵として各国で行われている。
 更に言えば、こういう方向はますます強まっていて、例えばイギリスなどでは二〇一四年頃までは必ずしも議会によるところの監督は強くなかった。ところが、あのスノーデンによるところの暴露というのがあり、やはりこれは議会にちゃんと監督をしてもらおうということになって、議会によるところの監督機能が強化されている。それは、フランスなどでもそういう動向がございます。したがって、こういう制度についての期待というものはどんどんどんどん高まっていると思います。
 さらには、これはもう釈迦に説法でございますが、アメリカなどの例を見ると、じゃ、本当に機微なものを国会に提供するのに本当に大丈夫なのかというところがあると、いわゆるアメリカでいうところのギャング・オブ・エイトあるいはギャング・オブ・フォーという、監督委員会の中でも更に一部の人のみに共有するというような、そういうような様々な知恵も使われている。こういうことはこれからも各国においてそういう方向に行くのではないかなと私は個人的には思いますし、それは日本もそうであり、またこれからそういうことを考えていく各国においてもそういうモデルは参考になるのではないかと思います。
 あと、もう一つその関係で付言をいたしますと、政府側から見ると、この制度ができる際に、例えば議会に余りありていにいろいろあれすると情報が漏れるんではないかと、そういう懸念があったと思うんですが、私の知る限り、この制度ができて六年たちますが、こちらの参議院においても、それから衆議院においても、少なくとも議会側からの漏えい事案というものは一件もないというふうに承知しておりますので、そういうところは一つ国民に対しても、あるいは政府に対しても強調し、宣伝し、だからこそこの議会のこの制度がそういう民主主義と安全保障上の秘密のバランスを取る機関なんだよということの宣伝材料としては強調されてもいいのかなというふうに思っております。
 ちょっと質問に答えられたかどうか分かりませんが、以上でございます。

発言情報

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発言者: 小林良樹

speaker_id: 24829

日付: 2021-04-28

院: 参議院

会議名: 情報監視審査会