茂木敏充の発言 (政府開発援助等に関する特別委員会)
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○国務大臣(茂木敏充君) 政府開発援助等に関する特別委員会の開催に当たり、御挨拶と所信を申し述べます。
我が国は、国際社会のニーズに対応し、保健、医療や質の高いインフラ整備など様々な分野でODAを展開しています。日本のODAは国際社会においても開発途上国の安定と発展に大きく貢献してきたと高く評価されており、今回の新型コロナ対策支援でも、そのことが改めて証明されました。ODAは、平和で安定した国際環境の構築にも資するものであり、我が国自身の国益の増進にもつながっています。
国際社会は、今、三つの大きな変化、課題に直面しています。
第一に、新型コロナの世界的な拡大がもたらす危機への対応です。第二に、これまで国際社会の平和と安定を支えてきた普遍的価値や国際秩序に対する挑戦です。そして第三に、気候変動を始めとする国際社会が直面する共通の課題等への対応です。
私は、包容力と力強さを兼ね備えた外交を更に前に推し進めていくため、これら三つの分野においてODAを戦略的に活用し、重点的に取り組んでいきます。
第一に、新型コロナへの対応です。世界的な感染拡大に対応するためには、国際的な連携協力が不可欠です。新型コロナを一日も早く収束させ、次なる危機にも備えるために、そして、ユニバーサル・ヘルス・カバレッジの達成に向けて途上国の保健医療システムの強化に積極的に貢献するとともに、ワクチンへの公平なアクセスの確保を全面的に支援します。
第二に、自由で開かれたインド太平洋の実現です。インド太平洋地域において法の支配に基づく自由で開かれた秩序を構築することにより、地域全体、ひいては世界の平和と繁栄を確保していくという自由で開かれたインド太平洋の考え方は、今や多くの国々に共有されています。そして、ポストコロナに向けて、その意義、重要性はますます高まっています。この自由で開かれたインド太平洋の実現のために、関係国と緊密に連携し、質の高いインフラ整備、海上安全の確保のための能力構築支援、法制度整備支援などの協力を更に推進していきます。
第三に、地球規模課題への取組です。人間の安全保障の理念に立脚し、SDGsの達成を始めとする取組を加速します。特に、気候変動については、二〇五〇年カーボンニュートラルの実現に向け、本年のCOP26を含め、関係国と連携しつつ、国際社会の取組をリードしていきます。
また、ODAの効果的、効率的な実施のため、専門的な知見を有する国際機関や民間団体、NGO、地方自治体などとの連携を一層強化します。さらに、ODAを通じて、高い技術を有する日本企業の海外展開も後押しします。
最後に、ODAは公的資金を原資としており、国民の理解と協力に支えられています。引き続き、国民の皆様に対し、ODAの実施状況や重要性についてしっかり説明していきます。
こうした取組を推進するため、外務大臣として全力を尽くす決意です。
松下委員長を始め、理事、委員各位の御理解と御支持を心からお願い申し上げます。