大久保敏弘の発言 (内閣委員会)
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○参考人(大久保敏弘君) お答えします。
この件は非常に重要かつ大局的に見るべきかと思います。つまり、ベーシックインカムだけ、あるいはリカレントだけではなくて、最近のその所得格差がどういうことを背景にしているのかといったところをしっかり見極めるべきと考えます。
これ、私は、国際経済、国際貿易論ですが、そこで言われているのは、グローバリゼーション、最近のグローバリゼーションの影響ということが一つ挙げられると思います。グローバリゼーションは非常にいい面もあります。貿易自由化ですとか投資の自由化を進める、これは非常にいいことだと思うんですけれども、一方で、負の側面というのが最近どうやら多く出てき始めていると。
一つは環境問題、自然災害の環境問題ですね。あともう一つはやはり所得の格差の問題。特に先進国で、特にブルーカラーワーカーあるいは非正規の人が非常に低所得に陥るというのが日本だけではなくて欧米でよく見られる現象になっています。こうしたところというのはグローバリゼーションによる一つの影響だと思います。そうしたことから、グローバリゼーションの観点から、ほかの先進国だとかそういったところとも連携しつつ、やはり低所得、中低所得者層に対して分配だとかそういったところの調整をするような経済的なメカニズムはちゃんとつくっていくべきだと思います。
あとはやはり、今のやはり新自由主義的な経済、そういったところを少し修正していく形でグローバリゼーションを進展させるべきと考えています。そういったところで、やはり分配を少し意識するような、つまり、今までは、規制改革をする、規制撤廃する、自由がいい、競争がいい、そこではなくて、少しみんな立ち止まって、やはりみんなで考えて、少し立ち止まって、自重的に、少し謙虚になって考えて、少し修正する形での資本主義の形というのを是非国会なんかでも議論すべきだと思います。それは一つは炭素税みたいな、環境を抑制する、あるいは所得に関しては分配をする。つまりは、そのグローバリゼーションを進める上で少し綻びが見付かっているわけで、そこをどういうふうに修正していくかといったところをパッケージにして考えるべきだと思っています。
その一つとして、やはり所得の格差があって、ベーシックインカム、これも一つ議論としてあってもいいと思っています。あとはやはりリカレント教育で、その中では、やはり、お金をあげるからやるというのではなくて、インセンティブを与えるような、つまり、職を、自分が新しい職を見付けるために、今までだとロックインされてしまうわけですけれども、それをもう少し労働市場が柔軟になるように、例えば一回非正規になってもまた正規に復活できるような、誰もがいろんなチャンスがあるという、そういうような社会をつくるために、やはりインセンティブ付けをするような補助金ですとか補助の在り方というのをよくこれ考えるべきではないかと思います。そういった中で、やはり一回失敗してもまた復活できるような社会、あるいはすごくレジリアンスのある、柔軟性のある、高い社会というのを今後つくっていくべきだと思っております。
以上です。