滝波宏文の発言 (本会議)

⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。 詳細は利用規約をご確認ください。

○滝波宏文君 自民党の滝波宏文です。
 私は、自民、公明を代表し、ただいま議題となりました令和二年度第三次補正予算二案に対し、賛成の立場から討論を行います。
 冒頭、新型コロナウイルス感染症によりお亡くなりになられた方々に哀悼の意を表しますとともに、闘病を続けられておられる皆様にお見舞い申し上げます。
 そして、日々最前線で御尽力いただいている医療従事者の方々を始めエッセンシャルワーカーの皆様、そして、感染拡大防止のために御協力をいただいている全ての皆様に心から敬意と感謝を申し上げます。
 感染しても無症状のまま次の感染へとつながるという非常に対処しにくい特徴を持ち、しかも感染力の強い変異株が確認されるなど、状況は刻々と変化しております。世界のどの国もコロナ禍に振り回されており、我が国でも今月、再度の緊急事態宣言が発出されております。
 極めて難しいかじ取りを求められる中、政府はここまで、かつてない規模で、国際的にも最大級の対策である累次の補正予算を編成し、感染抑制と経済、雇用、生活の維持に努めてきました。結果、我が国の失業率は直近で二・九%。主要国の中でも最も低い水準で推移し、昨年の企業倒産も低水準に抑えてきました。前例のないこの国難を打破し、平穏な国民生活を取り戻すためには、引き続き感染拡大を抑えながら、雇用と事業、生活を支え、ポストコロナに向けて経済社会の回復を確かなものとする更なる施策の実施が急務であります。
 以下、補正予算案に賛成する主な理由を申し述べます。
 第一の理由は、医療提供体制の確保やワクチン接種体制等の整備、感染対策のための研究開発など、感染拡大防止の強化策が講じられ、ひいては感染症に対する医療の強靱化が図られている点であります。
 病床や宿泊療養施設等の確保のため、都道府県を通じた新型コロナウイルス感染症緊急包括支援交付金を増額し、地域の実情に応じた医療提供体制の強化を進めることができます。また、診療・検査機関での院内感染拡大を防ぐための措置や、医療事業者の方々への資金繰り支援も行われます。
 必要な検査が確実に受けられる体制を確保するためのPCR検査等体制の充実に向けた経費も盛り込まれています。
 さらに、希望する国民がワクチンを滞りなく接種できるよう、地方自治体等の体制整備や実施における予算を確保しております。政府には、引き続き自治体と連携をし、コロナ脱却の鍵となるワクチンの早期接種のために全力で取り組んでいただきたいと思います。
 第二の理由として、雇用や生活を支えるための支援策とともに、ポストコロナに向けた経済構造の転換、好循環の実現を目指す施策が盛り込まれている点であります。
 既に予備費を活用して、飲食店への営業時間短縮要請に対し協力金等を支給する都道府県の取組を強く後押しし、また、昨年末には低所得の一人親世帯への臨時特別給付金も再支給しました。
 これらに加えて、今回の補正予算では、雇用調整助成金について上限額や補助率を引き上げた特例措置の期限延長のための財源が確保されています。さらに、在籍型出向を支援するための産業雇用安定助成金を新設します。
 また、日々の生活に不安を抱えている方々に向けては、生活困窮者支援や自殺対策を含むセーフティネット強化交付金を創設し、暮らしや住まいなどの支援を強化します。個人向け緊急小口資金等の特例貸付けの申請期限も本年三月末まで延長されます。
 そして、コロナ禍が長期化する中、ウイズコロナ、ポストコロナに対応するための中小企業等の事業再構築に向けた支援等、きめ細やかな措置も含まれています。また、カーボンニュートラルに向けた革新的な技術開発支援のための基金の創設やポスト5G、ビヨンド5G研究開発支援など、脱炭素化、デジタル化を推進するための大胆な施策も盛り込まれており、我が国の未来への希望を切り開く姿勢が示されております。
 賛成する第三の理由は、防災・減災、国土強靱化の推進など、災害に対する国民の安心、安全の確保が図られている点です。今回のコロナ禍で、改めて感染症を含め様々なリスクに対して備えておくことの大切さを身にしみて実感したところです。
 近年の災害は、これまでの経験や予想をはるかに超えるものとなっております。私の地元福井県など北陸地方を襲った三年前、平成三十年の三〇豪雪では、歴史的な昭和五十六年の五六豪雪に匹敵する雪が集中的に降り、多数の死者まで出しました。今回も令和三年豪雪、言わば〇三豪雪が起こり、年末年始、福井県や富山県、新潟県や東北地方などを雪が襲い、高速道路等で多くの車が滞留をしました。三〇豪雪のときの国道八号線、今回の関越道、北陸道、いずれも最大千台以上がほぼ三日三晩立ち往生して、一台一台自衛隊の皆様に掘り起こしていただく事態となったわけであります。
 僅か三年でこの頻度。コロナ禍であろうとも自然災害は襲ってきます。地球温暖化により、このように激甚化、頻発化する豪雪、豪雨や切迫する大規模地震等への着実な備えを忘れてはなりません。
 昨年十二月に防災・減災、国土強靱化のための五か年加速化対策が取りまとめられ、豪雪対策にもなる道路ネットワークの機能強化なども含まれております。その事業規模全体のめどは十五兆円程度とされ、初年度については本補正予算案に計上されております。
 具体的には、豪雪、豪雨や地震等への対策を始め予防保全型メンテナンスへの転換に向けたインフラ老朽化対策、国土強靱化を効率的に進めるためのデジタル化の施策が盛り込まれております。
 地球温暖化も踏まえ、国民の生命、財産を守り、持続的な成長の基盤にもなる防災・減災、国土強靱化の推進は、我が国にとって喫緊の課題であります。政府には、引き続き安定的、計画的に予算を確保し、地方と連携して国土強靱化を進めていただきたいと思います。
 以上、本補正予算案に対する主な賛成理由を申し上げました。
 国民の命と健康、生活、雇用と事業を守り抜くために、本補正予算による措置が一日でも早くコロナ禍で厳しい状況に置かれている全国民の皆様に届くよう、一刻も早く本案を成立させることを議員各位にお願い申し上げるとともに、政府にも成立後の迅速な執行を求めます。
 最後に、この国難の中、我々参議院自民党そして公明党は、国民の皆様の不安に寄り添ってまいることをお誓い申し上げ、賛成の討論とさせていただきます。
 ありがとうございました。(拍手)

発言情報

speech_id: 120415254X00420210128_006

発言者: 滝波宏文

speaker_id: 4777

日付: 2021-01-28

院: 参議院

会議名: 本会議