菅義偉の発言 (本会議)

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○内閣総理大臣(菅義偉君) 白眞勲議員にお答えをいたします。
 新型コロナの感染状況の認識等についてお尋ねがありました。
 現在の感染状況は、大阪、兵庫で急速に感染が拡大したほか、東京、神奈川、埼玉においても感染者数の増加が続くなど、強い危機感を持って対応すべき状況にあると認識をいたしております。
 また、大阪府から緊急事態宣言の要請がなされており、状況を精査し、対策の中身も早急に検討して判断をしてまいります。
 ファイザー社CEOとの電話会談及びその内容についてお尋ねがありました。
 新型コロナの状況、ワクチン供給に係るファイザー社との調整の状況、先方の意向などを踏まえ、今回の訪米の機会に電話会談を実施することになりました。
 会談では、本年九月までに我が国の対象者に対して確実にワクチンを供給できるよう追加供給を要請し、先方からは、協議を迅速に進めたいとの話がありました。相手方の関係もあり、詳細は差し控えます。
 当該電話会談の、事後対外公表についてお尋ねがありました。
 会談後の外務省からの発表では、先方から、日本へのワクチンの確実かつ迅速な供給及び追加供給に向けた協議を迅速に進めることを含め、新型コロナ感染症の克服に向けて日本政府と緊密に連携していきたいとの発言があったとしています。
 相手方の関係もあり、詳細は差し控えますが、会談でのやり取りを踏まえ、九月までにワクチンの供給がなされるめどが立ったと考えております。
 ワクチンの供給量、スケジュール等についてお尋ねがありました。
 医療従事者等については、五月十日の週の配送をもって四百八十万人を超える数量の配送が完了する見込みであり、速やかに接種していただきたいと考えています。また、高齢者については、四月十二日から優先接種が始まっており、六月末までには、高齢者全員のワクチンについて、自治体の需要に応じてお届けすることになっています。
 その中で、希望する全ての方への接種がいつ完了するかについては、実務を担う自治体の規模は様々であり、それぞれが作成した計画によるものと考えています。
 ただし、高齢者への接種について、自治体とのやり取りにおいては、年内いっぱいまで掛かるといった情報は現時点では聞いておりません。
 今回の訪米時の東京オリパラ大会に関する言及ぶりについてお尋ねがありました。
 首脳共同声明における関連部分は会談でのやり取りを踏まえたものですが、会談においては、私からバイデン大統領に対し、今年の夏、世界の団結の象徴として東京オリンピック・パラリンピック競技大会の開催を実現する決意を述べ、バイデン大統領からこの決意に対する支持を改めて表明いただいています。
 首脳会談でのやり取りであり、これ以上の詳細については差し控えますが、いずれにしろ、東京大会の成功に向け、米国を始めとする参加国・地域と緊密に協力をしていきます。
 東京大会とワクチン及び東日本大震災からの復興についてお尋ねがありました。
 ワクチンについては、一日も早く全ての国民の皆さんにお届けできるよう、全力で取り組んでおります。東京大会は、ワクチンを前提としなくても安全、安心な大会を実現できるよう、選手や大会関係者の出入国や滞在中の検査、行動管理などの感染対策をしっかり行ってまいります。
 また、ALPS処理水の処分については、安全性を確実に確保した上で実施し、風評払拭に向けてあらゆる対策を行うこととしております。
 インフラや住宅の再建を始め復興は着実に進展しており、東京大会を通じて、復興しつつある被災地の姿を世界に発信をしてまいります。
 北朝鮮による東京大会への不参加表明についてお尋ねがありました。
 東京大会への北朝鮮の参加については、まずはIOCなどとの間で調整を注視してまいりたいと思います。いずれにしろ、政府としては、東京大会に多くの国・地域に参加いただけるよう、感染対策含め、環境整備に努めていく考えであります。
 台湾有事に備えた日米共同作戦計画についてお尋ねがありました。
 日米両国は、二〇一五年に策定された日米ガイドラインの下で、共同計画の策定、更新を行うこととしていますが、その策定状況や内容などの詳細については、事柄の性質上、お答えすることは差し控えます。
 習主席との会談についてお尋ねがありました。
 中国との間には様々な懸案が存在しており、我が国としては、引き続きハイレベルの機会を活用して、中国との率直な対話を行い、懸案を一つ一つ解決、また中国側の具体的な行動を強く求めていく方針です。ただし、現時点で習主席との会談について決まっていることはありません。
 日韓関係の進め方についてお尋ねがありました。
 北朝鮮への対応を始め、日韓、日米韓の三か国の連携は不可欠です。
 他方、日韓関係は、現在、旧朝鮮半島出身労働者問題や慰安婦問題など非常に厳しい状況が続いております。
 両国間の懸案解決のためには韓国が責任を持って対応する必要があり、韓国側からの具体的な提案を求めています。
 今後とも、日韓関係を健全な関係に戻すべく、我が国の一貫した立場に基づき、韓国側に適切な対応を強く求めてまいります。
 米国の核兵器の先行不使用についてお尋ねがありました。
 核の先行不使用宣言は、あくまで一般論として言えば、全ての核兵器国が検証可能な形で同時に行わなければ有意義ではないと考えます。
 現時点で、当事国の意図に関して何ら検証する手段がない核の先行不使用の考え方に依存することは、我が国の安全保障を万全にする上で不適切と考えます。
 米国からの装備品の調達についてお尋ねがありました。
 FMSについては、未納入等の問題が指摘されていますが、強い問題意識を持って防衛大臣を含め様々なレベルから米国に働きかけを行ってきたところであり、大幅に改善されてきていると承知しています。
 今般の日米会談における外交上のやり取りについてはお答えを差し控えたいと思います。しかし、このようなFMSの課題解決に向けた取組を引き続き精力的に行ってまいります。
 防衛調達の在り方の見直しについてお尋ねがありました。
 御指摘のF15の改修経費については、現在、日米間で協議中であり、また、三菱電機との調査研究に係る契約については、法令にのっとり行われているものと承知していますが、引き続き、防衛調達の改善、適正化に努めてまいります。
 ヘイトクライムについてお尋ねがありました。
 人種などによって差別が行われることは、いかなる社会にあっても許容されません。そのため、政府としては、外国人等の人権に関する動画の作成、配信、シンポジウムの開催といった啓発活動を行っております。また、刑事事件として取り上げるべきものがあれば、捜査当局において、法と証拠に基づき適切に対処するものと承知しています。
 引き続き、外国人等に対する偏見や差別の解消に向けてしっかりと取り組んでまいります。
 普天間飛行場の辺野古移設に係る埋立土砂についてお尋ねがありました。
 変更承認後の埋立土砂については、県内と県外のどちらから調達するかも含め、現時点で確定していないと承知しています。
 さきの大戦において凄惨な地上戦を経験した沖縄では、今もなお、厚生労働省と沖縄県で役割を分担して、戦没者の御遺骨の収集が進められております。御指摘の意見書にも述べられている御遺骨の問題は大変重要と考えており、こうしたことを踏まえて、埋立土砂の調達については防衛省が適切に判断するものと考えます。
 残余の質問については、関係大臣から答弁をさせます。(拍手)
   〔国務大臣丸川珠代君登壇、拍手〕

発言情報

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発言者: 菅義偉

speaker_id: 8901

日付: 2021-04-21

院: 参議院

会議名: 本会議