こやり隆史の発言 (本会議)
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○こやり隆史君 自由民主党のこやり隆史です。
私は、自民、公明を代表し、令和三年度補正予算二案について、賛成の立場から討論を行います。
約二年にわたる新型コロナ感染症との闘いは、新たに感染力が強いと言われるオミクロン株が確認されるなど、今なお状況は刻々と変化をしています。国際的に見ても極めて難しく厳しいかじ取りが求められる中、政府はここまで、かつてない規模と内容の経済対策を講じ、本予算案に加え、累次の補正予算を編成するなど、感染抑制と経済、雇用、生活の維持に努めてきました。
その結果、諸外国と比較し、新規の感染者数は非常に低い水準で抑えられております。また、失業率もアベノミクス以来の低下傾向を大きく崩すことなく、直近で二・七%、昨年の企業倒産も低水準に抑えられてまいりました。
しかし、この状況は政策の下支えによるところが大きく、楽観は禁物です。危機管理の要諦は、最悪の事態に備える。岸田総理が常々述べられているとおり、感染再拡大や景気の下振れリスクに最大限の注意を払わなければなりません。
その上で、感染を収束へと確実に向かわせる。経済社会の回復を確かなものとしつつ、平穏な国民生活を取り戻す。さらに、コロナ後の未来社会を構築する歩みを進める。これらを実現するためには、さきに決定された緊急経済対策をスピード感を持って実施していくことが何より重要であり、その裏付けとなる補正予算案の早期成立が不可欠です。
以下、補正予算案に対する賛成の主な理由を申し述べます。
まず、新型コロナによる国民の不安を払拭するとともに、安心を取り戻し、命と健康を守り抜くため、新たな変異ウイルスや次の感染拡大に備えて、医療体制の整備や予防、検査から早期治療までの流れの抜本強化を通じた感染拡大防止のための経費が十分に計上されている点です。
緊急包括支援交付金等による病床と医療人材の確保や在宅療養者への対応の取組、希望する全ての方々へのワクチン追加接種体制の整備等を進めると同時に、遅れている国産ワクチン、治療薬等の研究開発や生産体制の整備等が強化されることとなります。
さらに、機動的な水際対策の推進や入国者の健康確認のための体制を確保しつつ、日常生活や経済社会における感染リスクを引き下げるワクチン・検査パッケージ等を活用した行動規制緩和のための取組への支援等が行われることとなります。
二つ目は、新型コロナで困っている方々の生活を支え、事業の継続と雇用を守り抜くための経済回復に向けた支援策が盛り込まれている点です。
雇用調整助成金の特例措置や緊急小口資金特例貸付けの申請期限の延長、地域や業種を限定しない形での事業規模に応じた事業復活支援金、住民税非課税世帯に対するプッシュ型の現金給付、厳しい状況にある学生の学びを継続させるための緊急給付金、そして、子供たちの未来を開く観点から、自治体や国会での声を踏まえて最大限柔軟な制度設計とした十八歳までの子供たちへの十万円相当の給付のための予算が計上されています。
また、現在の原油価格の高騰に対する激変緩和措置のための経費も計上をされています。
三つ目は、未来社会を切り開く新しい資本主義を起動させるための施策が盛り込まれている点でございます。
経済社会全体の豊かさを高め、その果実をしっかり分配することで、成長か分配かではなく、成長も分配も実現し、経済を自律的な成長軌道へと乗せていく成長戦略と分配戦略のための予算が計上されている点です。
成長戦略としては、十兆円規模の大学ファンド創設を始めとするイノベーション力の強化、蓄電池や先端半導体の国内生産基盤・拠点確保のための支援、そして、世界最先端のデジタル基盤を整備しつつ、これを活用した地方のデジタル実装を推進するためのデジタル田園都市国家構想推進交付金等が盛り込まれている点です。
また、分配戦略としては、安心と成長を呼ぶ人への投資を強化するために、賃上げの原資となる付加価値を創出する事業再構築や、生産性向上に取り組む中小・小規模企業への強力な助成支援、看護、介護、保育、幼児教育など、現場で働く方々の収入の引上げ、非正規雇用労働者等の労働移動支援等がこの補正予算案により進められていくこととなります。
加えて、近年、激甚化、頻発化する自然災害から国民の命と生活、財産を守るための防災・減災、国土強靱化の推進、厳しさを増す安全保障環境に対する防衛力強化が図られている点であります。
防災・減災、国土強靱化のための五か年加速化対策分としての風水害や大規模地震等への対策、予防保全型インフラメンテナンスへの転換に向けた老朽化対策の加速、国土強靱化に関する施策を効率的に進めるためのデジタル化等の推進経費が盛り込まれるとともに、複数年にわたって大規模な事業等を円滑に実施することができるよう、国庫債務負担行為も活用されることとなります。
また、我が国周辺の安全保障環境がこれまでにない速度で厳しさを増す中、国際情勢に迅速に対応し、国民の安全、安心や国家の安全保障をしっかりと守り抜くため、必要な防衛力強化を加速するための経費も確保されています。
以上、本補正予算案に対する主な賛成理由を申し上げました。
国民の命と健康、生活、雇用、事業を守り抜くために、一刻も早く本案を成立させ、本補正予算案による政策効果を全国津々浦々まで届けなければなりません。そのためにも、政府には、成立後、迅速な執行を求めます。
最後に、速やかな成立を議員各位にお願い申し上げまして、私の賛成の討論といたします。
ありがとうございました。(拍手)