荒井優の発言 (経済産業委員会)

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○荒井委員 アンモニアの話は、調べれば調べるほど、まだ本当に技術的にも確立がし切っていないんじゃないかというふうに思いますし、可能性としてはある、JERAの技術者の人たちも、現状の石炭火力の中にアンモニアを使うことは十分できそうだという形で、みんな、温度感はあるものの、まだ確立した技術ではないという。その中で、まさに先ほどのIPCCの、二〇二五年までには今の現状から下げようというその思いと、ちょっと非常に尺の違う話過ぎるんじゃないかというふうに思っています。
 アンモニア、本当に、ただ、調べればもちろん、こういったことへの技術開発をしているベンチャーもあるわけですから、本当に日本が資源が少ないことは重々承知しています。でも、できることをしっかりやっていく必要性の中に、アンモニアの射程も入れる必要はあるかもしれないけれども、やはり今必要とされている、実行可能なエネルギーに即変えていくということも必要なんじゃないかというふうに思っています。
 資料をお配りさせていただきました。写真が二枚ありますが、これは、一枚目が、ニューヨーク市の一九〇〇年、今からもう百年以上前ですけれども、百年以上前のニューヨーク市の、ちょうど五番街だったと思いますけれども、そこの写真で、二枚目が、同じところの十三年後の写真というふうに言われているものです。
 何が違うかというと、これは経産省の産構審の資料ではありますけれども、一枚目の一九〇〇年のときには、ちょっと写真が粗いんですけれども、これはみんな、馬車が走っているわけですね。この一九〇〇年のときには皆が五番街を馬車で走っていて、その十三年後には、馬車が一台もなくて、まさにT型フォードで多くの人たちが走っている。実際、多くはタクシーも写っているそうですけれども、これだけ、たった十三年で時代というのは、技術というよりかはマーケットは変化するということのあかしなんだというふうに感じています。
 もちろん、この時代の、どういう産業政策だったかというのは、僕もここで披露できるほど存じ上げませんが、でも、マーケットのニーズさえあれば、こうやって一気に、すっと新しい技術が一気に広がっていく、そしてみんなが使っていくということが十分あるんだと思うんですね。
 思い返すと、携帯電話も、それまではみんなボタンを押す形の携帯電話を使っていて、そして、二〇〇七年にアメリカのアップル社がiPhoneを発売して、そこから十年とたたないうちに、一気にスマートフォンという形が市場を席巻しています。実は、その携帯電話のときも、ボタンを押す形式の携帯電話からスマートフォンに変わる過程で、日本のメーカーが元々作っていた携帯電話から海外製の携帯電話にほとんどリプレースしてしまったという実態があるわけですね。
 今日、この写真の二枚を見ながら、この経産委員会の中で感じていただきたかったのは、ひょっとすると、この石炭火力の話も、石炭火力の話だって、アンモニアをつけることで、ある意味、ハイブリッド型、ちょっと言い方は違うのかもしれませんが、内燃機の自動車がハイブリッド型になって、そして今、日本国内で多く走っていますが、そうやって内燃型のエンジンをハイブリッドにして既存の産業を守ったのと同じように、ひょっとすると、でも、今世界では、もうこのハイブリッドからさらに、電気だけで走る自動車がどんどん増えてきていて、そして、その産業としても、日本のおはこだった自動車産業が、中国の方がこの電気自動車の分野では先を行っているという形が、言われるような形になってしまうんじゃないか。
 やはり、大胆な政策の転換みたいなものが、この石炭火力の話にだって必要なんじゃないかというふうに思うんですね。
 IPCCの報告書に戻りますけれども、この中にも、太陽光の発電のコストはこの十年で約九割低下したということが報告書の中に書かれているかと思います。
 まさにこの十年というのは、東日本大震災があって、まさにいろいろと原子力を含めたエネルギー政策に関して、やはり、そこからの見直しや、いろいろな技術変化、特に太陽光に対しての技術の進化がたくさんあったと思います。
 ただ、このパネルもやはり中国製のパネルが非常に多いわけで、日本の会社のパネルというのは、やはりちょっと割高で、なかなかマーケットシェアを取れないという実態があるわけですね。
 こうやって、この十年で、たった十年で、馬車から自動車に変わっていく、携帯電話だってスマートフォンに変わっていく、十年で太陽光がこれだけマーケットシェアを取れるようになってくるという中で、やはりもっと大胆な政策の転換、僕は、日本におけるエネルギーの転換の在り方も、やはり再生エネルギーというものにもっとパワーをかけて、もちろん、今回の法案の中で再生エネルギーをたくさん増やしていくんだというふうに書かれていますけれども、それでもまだ、既存の技術、既存の産業を前提とした中での政策過ぎるんじゃないかというふうに思っているんですが、そこはいかがでしょうか。

発言情報

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発言者: 荒井優

speaker_id: 5203

日付: 2022-04-13

院: 衆議院

会議名: 経済産業委員会