三木圭恵の発言 (憲法審査会)

⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。 詳細は利用規約をご確認ください。

○三木委員 日本維新の会の三木圭恵です。
 今週も無事、憲法審査会が開催されたことは大変喜ばしいことで、各幹事の御努力に敬意を払うものであります。
 今回、オンライン審議という具体的なテーマを集中的に討議して、憲法審査会として一定の取りまとめがなされることは大変大きな意義があり、画期的な運営だと思います。
 これまでの議論は、憲法第五十六条一項の「出席」は、原則的には物理的な出席と解すべきではあるが、国会の機能を維持するため、緊急事態の発生時においてどうしても本会議開催が必要と認められる場合に、例えば災害による交通の遮断、感染症の蔓延による感染及び濃厚接触者になった者の外出禁止又は軍事的侵攻等々により定足数を切ることも考えられる場合に、例外的にオンラインによる出席もあり得ると解釈をして、オンライン審議を議院自律権によって可能にすることができるという御意見が多数を占めていたと思います。
 結論として、憲法審査会として意見をまとめ、森会長から議長に御報告していただくことを要望をいたします。
 また、全体として、国会機能の維持が必要となる場合にのみ例外的にオンライン審議を認めるのか、個々の議員の事情も勘案して、例えば女性議員の妊娠、出産時、病気の場合なども議員の表決権を確保する意味でオンライン審議を認めるべきなのかという論点がまだ残っていますが、まず、定足数が不足することの課題を解決するために、国会機能の維持が必要となる場合のオンライン審議を認め、個々の議員の事情による表決権確保は今後の課題として検討することが望ましいと考えます。
 また、今後は、常任委員会のオンライン出席についても、当委員会なのか議会運営委員会なのかは御判断があると思いますが、議論を深めていくべきと考えます。
 また、成果として、前回、高橋教授、只野教授より、憲法六十三条の国務大臣の出席について小野委員から伺ったところ、国務大臣の出席については、定足数を満たすということとは直接関係がないため、もちろん慎重に検討すべきであるが、オンライン出席も可能ではとの御意見を御教示いただいたことは大変興味深く、今後の国務大臣の出席の在り方を検討する場合に非常に参考になると考えます。
 同じく、地方議会の本会議においては、国会は国権の最高機関として強い権力を行使するため、憲法で最低限の手続が規定されていることと対比すると、国会と地方議会は同様に考えることはできない、しかし、地方議会において全く自由な裁量があるということではなく、地方自治法である程度規律する必要がある、ただし、現行は規律し過ぎであり、大幅に地方自治を認める必要があるのではないかという高橋教授の御意見や、地方議会については憲法上明確な規定がなく、ある程度法律で対応できる、しかし、安易に例外を認めて、議事や議決の正統性に疑問符がつくこととなることを避けるため、例外が認められる条件については当然留意すべきこととなるかという只野教授の御意見は、今後、地方議会の本会議のオンライン審査を議論する場で非常に参考になるかと思います。
 これまでの議論で、オンライン審議について一定の意見集約が得られたことは非常にすばらしいことであります。今後は、国民投票法のCM規制等と併せて、今回の議論で浮き彫りとなった緊急事態条項を議論すること、特に、国会機能維持の観点から必要と思われる議員任期延長の問題をテーマに憲法改正の議論を進めていくべきだと考えます。
 今までの憲法審査会の流れを見ていると、一歩ずつ歩みを進めていかなければならないのはよくよく承知をしています。だからこそ、緊急事態条項を議論し、不測の事態に備えることはとても有用なことと考えます。
 つけ加えて、ロシアの武力によるウクライナ侵攻をまさに今、目の当たりにしています。日本は今のままの憲法で本当に日本の国の国民の生命と領土と財産を守れるのか、国会は平和ぼけしていないか、いま一度考えることが重要ではないでしょうか。
 多くの日本国民は、ウクライナの民主主義がロシアの武力により強引に変更されることに怒りを覚え、また、対岸の火事ではないことを感じていると思います。まさにウクライナで行われているロシアの武力侵攻と同等のことが台湾において起こらないなどと、誰が断定できますでしょうか。尖閣において起こらないと誰が保証してくれましょうか。
 我が国は、自分の国は自分で守るという当たり前の議論を敗戦から今日まで避けてきました。しかし、今こそ、真正面から覚悟を持ち、九条を含む憲法改正の議論をこの憲法審査会で行うことが真に求められていることと考えます。
 だからこそ、今後も毎週憲法審査会を開催していただき、まずは緊急事態条項を迅速に議論することをお願いをいたしまして、私の意見表明といたします。
 ありがとうございました。

発言情報

speech_id: 120804183X00420220303_006

発言者: 三木圭恵

speaker_id: 927

日付: 2022-03-03

院: 衆議院

会議名: 憲法審査会