小沢雅仁の発言 (憲法審査会)

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○小沢雅仁君 立憲民主党の小沢雅仁です。
 一九五五年、昭和三十年に発刊された憲法学者佐藤功さんの「憲法と君たち」という本を拝読いたしました。佐藤功さんは、日本国憲法の誕生と成長を見守ってきた偉大な憲法学者です。一九四六年二月、完成したGHQ草案に沿って日本政府は新しい憲法を作ることにしました。内閣法制局が中心となって、GHQ草案を日本に合うように整えることになりましたが、このとき佐藤功さんは、内閣法制局長官入江俊郎氏に依頼されて、説明資料を作ったり、外国憲法の事情を調べたり、憲法改正草案作りに力を尽くされた方です。
 昨年四月二十八日の本憲法審査会において、西田昌司議員は、「この憲法を作ったのは、占領中にGHQが占領目的を完遂するために作ったという歴史的事実がある」という発言をされ、先ほども同様の発言をされたと思います。
 確かに、日本国憲法はGHQ草案が原案になっています。しかし、GHQ草案には、日本人から見て使いにくい条文があったり、是非とも入れてほしいと思う内容が中、入っていなかったり、例えば参議院の制度は入っていませんでした、英語で書かれた草案をそのまま日本語に翻訳しただけでは憲法にすることができなかったのです。
 日本国憲法は、佐藤功氏を含む当時の政治家や役人たちが日本のために良い憲法を作ろうと大変努力をしてきたものです。当時は、資料を作るのも外国のことを調べるのも本当に大変だったと思います。
 原案をGHQが作成したことだけで、政治家や役人の努力、思い、さらには新たな憲法の制定について議論すべき国会議員を選挙によって選んだ国民の思い、それらを全て無視して、日本国憲法は押し付け憲法だなどというのは、私は当時の日本人への侮辱だと思います。佐藤功氏は、押し付け憲法論を聞かせられるのは決して愉快ではないと率直に言っています。
 佐藤功氏は、憲法保障と呼ばれる分野の専門家でした。憲法保障とは、憲法が破られようとしたとき、それを押しとどめ、憲法を守らせることをいいます。
 六十七年前の子供たちに作られたこの本は、今の子供たちにも通ずるメッセージを残しています。憲法が君たちを守る、君たちが憲法を守る。偉大な憲法学者の考え抜いた結論です。
 まずは憲法を守らせる、私はこのスタンスで憲法審査会の議論に今後臨む決意を申し上げ、二回目の発言を終えたいと思います。

発言情報

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発言者: 小沢雅仁

speaker_id: 17023

日付: 2022-03-23

院: 参議院

会議名: 憲法審査会