吉野彰の発言 (資源エネルギーに関する調査会)

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○参考人(吉野彰君) 産業界の立場でお話しさせていただきますと、結局、最後イノベーションに持っていけるのはやっぱり産業界なんですよね。新しい技術が生まれて、それが実際世の中に普及していって、それがイノベーションになりましたねと。したがって、産業界がその気にいかにさせるかというのが一番大事だと思います。
 そこに至るまでの過程で、一つは当然研究開発ですよね。こういう研究開発するに当たって当然リスクがありますので、そこに政府の資金援助、助成があるというのは非常に有り難い話かと思います。
 それから、それで次は、それがうまく実ったとして、成果が出たとして、今度は事業化ということになっていくわけですよね。その場合には、カーボンニュートラルに関しましてはとにかくスケールがでかいものですから、何をやるにしても投資額が恐らくもう巨大になるかと思います、従来型の新規事業に比べましてね。
 そのときに困るのは、産業界単独でそこまでリスクが負えるかどうかという議論が間違いなく出てくるかと思います。そのときに、いわゆるスタートアップのためのやっぱり助成というんでしょうか、これはもう税制優遇でも結構かと思いますし、やっぱりスタートアップというのは一番しんどいときなんですよね、数年間、当然赤字を覚悟で動いていくわけですので。そこにうまくテークオフできるような呼び水的な助成が必要かと思います。
 日本の産業界が非常に、どの分野でもそうなんですが、国によってはそこに立ち上げのための相当な助成がされます。そうしますと、相手国の産業はコスト的に非常に有利になっちゃうわけなんですね。例えば、工場建設の費用はコストに入れなくてもいいですよという、そういう構図になってまいりますのでね。その辺のところをうまく日本の産業界が世界の中で動きやすいような助成をしていただくのは重要かなと思っております。

発言情報

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発言者: 吉野彰

speaker_id: 12998

日付: 2022-02-02

院: 参議院

会議名: 資源エネルギーに関する調査会