奈良林直の発言 (資源エネルギーに関する調査会)
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○参考人(奈良林直君) 原子力発電所のコストですけど、今、飯田参考人がおっしゃったヨーロッパの例ですね、これは建設工期が長引いたためです。例えば、米国の原子力発電所も、AP1000、これも、投資も二兆円の赤字をしょってしまった。これは建設工期が延びてしまったから。
結局、人件費がそこに入ってくるんですね。それを解決するために現在世界的に主流になっているのがSMRで、工場でモジュラー化して建設して現地で簡単に設置できる、こういう建設工期を延ばさない原子炉が現在世界的に今普及の兆しを見せています。ですから、一つはそういうことで解決できると思います。
それから、高レベル廃棄物のお話は、さっき時間の関係でお話しできなかったんですけど、私の資料の四十七ページにございまして、今再処理をすると十万年の保管期間が八千年ぐらいに短くなります。さらに、高速炉で一番有害な物質を燃焼させることができますので、高速炉を、プルトニウムを増やすんではなくて有害な物質を燃焼させるという目的で使いますと、大体高レベル廃棄物が減りますので、三百年ぐらいの保管で済むようになります。
それからあと、核融合炉を使うと、もっと高い中性子を、エネルギーの中性子でこれを消滅することができますので、約百年に短縮できるということですから、石川委員が今おっしゃったようにまだ時間がございますので、こういうSMRの開発を通じて、二〇五〇年とか、そのくらいのときにはしっかりした道筋が私はできるというふうに思いますし、既にスウェーデンとかフィンランドでは地層処分は具体的に今始まろうとしております。
以上でございます。