奈良林直の発言 (資源エネルギーに関する調査会)

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○参考人(奈良林直君) まず、米国の事例をちょっと御紹介したいと思いますけれども、米国は、先ほどNRCの、原子力規制委員会の話がございましたけれども、ROP、原子炉監督制度というのを取り入れました。そして、各発電所の通信簿ですね、採点したリストを全部公開するようにしました。これは経営者にとって一番大変なことです。各発電所が全部全米でランキングされて、成績のいい発電所、トラブルがたくさん出ている発電所、これが全部公開されますと、それは米国において株価に影響します。
 ですから、米国は、このROPの制度、原子炉監督制度を導入することによって、全米の発電所が、経営者が真剣に原子力発電所の安全性を向上、トラブルを減らすというところにかじを切りました。そして、設備利用率が六〇%台まで落ちていたんですが、現在は米国では九〇%を超える設備利用率になっています。原子力発電所の基数を増やさなくても、運転期間を延ばすこと、それから出力を上げる、そういうことをやって、何とか最近まで原子力、アメリカのその原子力というのがしっかりこの系統に電気を供給しているということができました。
 ですから、まずは日本もそういったことを取ると、再稼働に当たってそういうことをやるということと、それからもう一つは、イギリスに輸出しようとしていた原発がございます。これは、大型炉でありながら、パッシブ、安全系というんですね、自然力、自然冷却力を使って安全性をしっかり担保するという仕組みを取り入れた大型炉、これをイギリスに輸出しようとしていました。こういうことを今、二〇三〇年までに、沸騰水型と加圧水型に対して、こういう最新型炉をちゃんと国、産業界と学会、それから規制側、それから経済産業省、これが一体となって、どういう原子炉がいいのかというのをしっかり定める機関というのが必要だと思います。
 それから、SMRに関しては、これはやはり、まだ世界どこも動いていませんので、その稼働状況を見て、しっかり見るということで、ちょっとその使えるようになるのは早くて二〇二八年と言われていますが、そういったところまでやっぱり我々としては慎重にその開発状況をしっかり確認していくということが必要だろうというふうに思います。
 そういう形で、しっかり電力安定供給ができるように、原子力も、先ほど世界の趨勢を御覧、しましたけれども、水力、原子力を使った国が最も早く二酸化炭素の排出係数を下げていますので、そういうことが求められる時代にあって、そういう進め方をするということが私は必要だというふうに考えております。
 以上でございます。

発言情報

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発言者: 奈良林直

speaker_id: 18196

日付: 2022-02-16

院: 参議院

会議名: 資源エネルギーに関する調査会