飯田哲也の発言 (資源エネルギーに関する調査会)
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○参考人(飯田哲也君) 御質問ありがとうございます。
やはり、原子力があると、先ほど申し上げたように、大きな電源は極めて見通せないと、計画外で様々な要因で止まる。実は、ちょうど今フランスも、冬の気象で止まったり、あるいは、夏暑くて、川の水が熱過ぎてフランスの原発が止まって、ドイツから電気、まあ常時フランスはドイツから電気を買っているんですけど、日本に伝えられている間違った情報と違って、過去二十年以上ドイツはずっとフランスに電気を売っているんですが、やっぱり巨大電源が止まるというのは非常に不安定です。
一方で、再エネは、太陽光、風力のもうまず技術はあります。で、蓄電池はもちろんあるんですが、先ほど申し上げたように、蓄電池はプラスアルファなので、柔軟性という考え方の下で、太陽光と風力の自然変動、これ不安定ではなく、自然変動を系統全体の中で、電力の輸出入、実際に九州は中国に送っています。それから、抑制も、実は出力抑制、柔軟性の一つですが、九電はちょっと早過ぎると、ほかにまだやる手があるんですが。で、ほかにまだ火力があるので、石炭は全部止めれますが、天然ガスが調整。その天然ガス辺りに、オーストラリアの例を見ると、蓄電池が大きく変わっていくと。あと、日本は世界に冠たる三千万キロワットの揚水発電があります。九州電力は揚水発電をフルに活用しています、この太陽光の需給変動にですね。だから、それはもう既存にあるものなので使えばいいと。
太陽光も十年で十分の一のコストに下がっていましたが、蓄電池も十年で十分の一のコストに下がってきています。この先も同じようなペースで下がっていきますし、先ほど資源の話がありましたが、コバルトは大体蓄電池から使っていかない方向に今はなっているので、中国で大量生産、今始まっているのはLFPというリン酸鉄リチウムですから、コバルトは一切使っていないですし、極めて安いです。そういったものが今後天然ガスに多分置き換わるような形でどんどん入ってくるということで。
世界で最も自然変動型電源の比率の高いデンマークは、世界で最も停電率が低い。四〇%の再エネが入っているドイツも日本よりも停電率が低いので、安定供給と再エネ、自然変動型再エネというのは実は関係なくて、やっぱり北海道の例で見るように、巨大電源が突如止まる方が停電リスクがあるので、安定供給は、今後、再エネ、既に技術があって、既にかなり安い、世界的には最も安い太陽光と風力を軸に、しかも、これからうなりを上げて安くなっていく蓄電池を急速に普及させながら、既存の揚水発電、それから需要側管理等をフルに活用して、この再エネベースの電力供給、さらにそれを超えて水素も作れるような、いわゆる低炭素、脱炭素型のエネルギー社会に切り替えていくということが、今度、国から見ても、化石燃料の輸入を減らすことができるので、エネルギーセキュリティー的にも、まさにマクロな安定供給にも通じるというふうに考えております。