小林鷹之の発言 (内閣委員会)
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○国務大臣(小林鷹之君) 経済安全保障担当大臣、また、科学技術政策、宇宙政策を担当する内閣府特命担当大臣として、所信の一端を申し述べます。
世界各国が戦略的物資の確保や重要技術の獲得にしのぎを削る中、経済安全保障は喫緊の課題です。昨年十一月に設置された経済安全保障推進会議において、関係大臣の御協力をいただきながら政府一丸となって、この新しい時代の課題に向き合ってまいります。
第一回の会合において、サプライチェーンの強靱化などを通じて我が国の経済構造の自律性を向上させること、我が国の技術などの他国に対する優位性、ひいては国際社会にとっての不可欠性を確保すること、基本的価値やルールに基づく国際秩序の維持強化を目指すこと、この三つの目標を我が国が目指す経済安全保障政策の大きな方向性として共有いたしました。
こうした方針の下、サプライチェーンの強靱化への支援、基幹インフラにおける重要機器、システムの安全性を事前に審査する制度、重要技術の研究開発を官民協力の下で推進する制度、安全保障上機微な発明の特許非公開制度を整備するための新たな法律案を提出しており、経済安全保障を抜本的に強化すると同時に、経済成長も実現してまいります。
先端技術をめぐる国家間の覇権争いが激化し、気候変動などの課題に直面する中で、科学技術イノベーションを核として、国民の安全、安心や経済成長を実現する重要性が高まっています。第六期科学技術・イノベーション基本計画に基づき、政府の研究開発投資約三十兆円、官民の総額約百二十兆円を目指すとともに、ソサエティー五・〇の実現に取り組みます。
特に、十兆円規模の大学ファンドを創設し、若手研究者支援、研究基盤の強化、大学改革を進めるとともに、地域中核大学等の振興により、イノベーションの源泉となる知を創出します。
また、我が国の勝ち筋となる技術を育てるため、シンクタンク機能やAI、量子等の分野戦略を強化するとともに、経済安全保障重要技術育成プログラム、戦略的イノベーション創造プログラム、ムーンショット型研究開発制度などの研究開発を推進します。
さらに、イノベーションエコシステムの抜本強化等に取り組み、大規模なスタートアップを創出することで、科学技術の恩恵を国民や地域に届けます。
なお、日本学術会議の在り方については、総合科学技術・イノベーション会議有識者議員懇談会からの報告などを踏まえて検討を進め、引き続き、梶田会長とコミュニケーションを取りながら、未来志向で改革に取り組んでまいります。
宇宙政策については、宇宙基本計画に基づく取組を強力に推進します。宇宙は経済社会を支える基盤であり、経済安全保障の観点からもその重要性を増しています。我が国独自の小型衛星コンステレーションの構築や衛星間での光通信等の次世代基盤技術の確保、アルテミス計画による日本人宇宙飛行士の月面着陸の実現、準天頂衛星の整備、衛星データの利用拡大、宇宙の利用に関する国際ルールの整備等を推進します。
医療分野の研究開発については、今後の感染症危機に備えた国産ワクチンの開発、生産体制強化の取組を進めるとともに、新型コロナウイルス感染症の治療薬等を始め、基礎から実用までの一貫した研究開発の推進など、健康・医療戦略を推進してまいります。
このほか、原子力利用に関する基本的考え方に基づく原子力政策、遺棄化学兵器処理を推進するとともに、特定秘密の保護に関する制度を適切に運用してまいります。
徳茂委員長を始め、理事、委員各位の御理解と御協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。