岸田文雄の発言 (本会議)

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○内閣総理大臣(岸田文雄君) 藤末健三議員の御質問にお答えいたします。
 ロシアによるウクライナ侵略の平和的解決のための我が国の貢献、我が国の安全保障環境の改善及び平和な世界の実現に向けた取組についてお尋ねがありました。
 ロシアが一刻も早く侵略をやめるよう、我が国は、G7を始めとする国際社会と緊密に連携しながら、強力な対ロ制裁措置を講じつつ、ウクライナ支援を行ってまいります。
 日米首脳会談では、地域の安全保障環境が一層厳しさを増す中で、日米の抑止力、対処力を早急に強化していくことで一致をいたしました。また、新たな国家安全保障戦略等を策定し、我が国の防衛力を抜本的に強化してまいります。
 平和な世界の実現のためには、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序を断固として守り抜く必要があります。日米首脳会談、日米豪印首脳会合の成果も踏まえ、普遍的価値を共有する同盟国、同志国と緊密に連携し、国際社会の平和と繁栄のため取り組んでまいります。
 燃料油価格高騰対策や合成燃料などについてお尋ねがありました。
 燃料油価格の激変緩和措置について、基準価格を百六十八円に引き下げるとともに、補填の上限を引き上げるなど、制度を強化し、国内価格の上昇を抑制しています。LPガスを使用するタクシー事業者にも同様に支援を継続、拡充しています。また、ガソリンスタンドやLPガス事業者は、平時、災害時を問わず、燃料の安定供給という重要な役割を担っていることから、設備投資支援による燃料供給体制の強化に取り組みます。
 合成燃料については、既存のインフラや設備を活用しながら、エネルギー供給の多角化やCO2排出量削減に寄与するものであり、技術開発を支援することなどにより、可能な限り早期の実用化を目指します。
 外食産業や中小・小規模事業者に対する支援についてお尋ねがありました。
 新型コロナの影響に加え、物価高騰の影響を受ける外食産業を始めとする事業者の支援をするため、総合緊急対策により資金繰り支援や原材料費、労務費等の上昇分の適切な価格転嫁のための取引の適正化を進めるとともに、事業再構築補助金によりフードテック、DXの推進やデリバリーサービスへの対応を含め、新規事業に挑戦する事業者を後押ししてまいります。
 また、新たなGoToトラベル事業については、感染状況等を踏まえ、引き続き注意深く検討していくとともに、GoToイート事業の着実な実施による外食の消費喚起、原材料の切替え支援など、総合緊急対策における各種支援策を速やかに実施してまいります。
 創作文化への支援についてお尋ねがありました。
 漫画、アニメ等は世界に誇る創作文化であり、コンテンツ産業においても極めて重要な位置を占めています。成長の源泉が物から事にシフトする中、我が国のソフトパワーとしての創作文化の振興をしっかり図ってまいります。
 このため、政府としては、今回の総合緊急対策において、資金繰り支援等を通じたコンテンツ産業を担う中小企業への支援、ガイドラインの作成、普及啓発などクリエーターの処遇改善、創作機会の提供などによるクリエーターの育成、ノンファンジブルトークンの活用などのコンテンツ市場の活性化、海外展示会への出展などによる創作文化の海外発信などに取り組んでまいります。
 足場資材の開発、導入支援と資材高騰等による中小建設企業等へのしわ寄せ対策についてお尋ねがありました。
 足場資材の開発、導入支援については、生産性向上に資する革新的な足場の開発に取り組む中小企業の支援や安全性の高い足場の普及などに取り組んでまいります。
 資材高騰等による中小建設企業等へのしわ寄せ対策については、買いたたきに対する取締り強化など取引適正化の取組を進めるとともに、原材料費等の価格を反映した適正な請負代金等の設定について発注者や建設業団体に周知徹底を図るなど、適正な価格転嫁のための環境整備を進めてまいります。
 フードバンク等への食品提供のコーディネートの支援についてお尋ねがありました。
 食品事業者から余剰となっている食品を引き取り、子供食堂や生活困窮者等に無償提供するフードバンクやフードパントリーは、孤独・孤立対策の観点から重要な機能を有しており、昨年末に取りまとめた孤独・孤立対策の重点計画に居場所づくりとして位置付けられました。これを受け、食品の輸送、保管への支援、フードバンクの活動をサポートする地方自治体への交付金による支援や災害用備蓄食料の提供など、政府一体となって支援を行ってまいります。
 さらに、今般の総合緊急対策において、フードバンクに対して、食品供給元となる食品事業者とのマッチング等を行う専門家の派遣によるサポートなどを行うこととしており、きめ細かく支援をしてまいります。
 補正予算において予備費を計上する趣旨についてお尋ねがありました。
 足下のウクライナ情勢に伴う原油価格や物価の高騰等については、総合緊急対策によって緊急かつ機動的に対応してまいりますが、今後の災害や新型コロナの再拡大、ウクライナ情勢の長期化に伴う原油価格、物価の更なる高騰など、状況は予断を許しません。
 こうした不透明な情勢に伴う予期せぬ財政需要にも迅速に対応し、国民の安心を確保するため、今般の補正予算において、一般予備費と新型コロナウイルス感染症及び原油価格・物価高騰対策予備費、合わせて五・五兆円の十分な水準を確保することといたしました。
 政府としては、これら予備費を適切に活用することで、国民生活を守り抜くための万全の備えを固めてまいります。(拍手)
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発言情報

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発言者: 岸田文雄

speaker_id: 6324

日付: 2022-05-25

院: 参議院

会議名: 本会議