藤川政人の発言 (本会議)

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○藤川政人君 自由民主党の藤川政人です。
 私は、自民、公明を代表いたしまして、ただいま議題となりました令和四年度補正予算二案に対し、賛成の立場から討論いたします。
 冒頭、ロシアへのウクライナ侵略に対して強く抗議をいたします。力による一方的な現状変更は、世界中どこであっても許されるものではありません。国際社会への無謀な挑戦であります。無辜の市民への攻撃も国際法に反する行為であり、蛮行にほかなりません。今こそ、国際社会は団結し、経済制裁を通じてロシアの行動を変えなければなりません。
 先週、米国バイデン大統領が、就任後初めて日本を訪れました。日米首脳会談、そしてクアッド首脳会合のいずれにおいても、ロシアや中国を念頭に、力による一方的な現状変更を認めない立場を確認し、国際秩序を守るための結束が示すことができました。
 また、我が国は、来年、G7議長国として首脳会議を開催いたしますが、その開催地として広島市とすることも明らかとなりました。今、世界は、ウクライナ侵略、核使用を示唆するロシア施政者の発言など、かつてない危機に直面をしております。被爆地での開催により、武力侵略も核兵器による脅しも絶対に許さないというG7の決意を示す歴史的な会合になるものと大いに期待をしております。
 新型コロナウイルス感染症の状況に目を転じますと、現在、我が国では、新規感染者数や重症者数はピークアウトしており、世界的な制限緩和の動きと歩調を合わせて、水際対策も見直しが進んでおります。ようやくコロナ禍で傷んだ経済活動や生活を以前の状態に戻すために歩み出したという気がいたしております。
 しかし、新型コロナウイルスの難しさは、変異しやすく、伝播力や病毒性が目まぐるしく変化していくところにあります。感染拡大から三年目を迎えておりますが、その間に何度も感染拡大の波が襲いかかり、そのたびに、感染対策と行動制限による影響を受ける皆様への支援を発動させてきました。現在においても、有効なワクチンと治療薬を手にしているとはいえ、依然として完全収束への道は不透明であります。感染再拡大により、コロナ禍で厳しい状況にある家庭や事業者に追い打ちを掛けてしまわないように留意しなければなりません。
 また、世界的に新型コロナウイルス感染症の波が静まりつつある状況を受けて、エネルギーや資源への需要が高まり、原油や原材料の価格が上昇しております。その上、ロシアによるウクライナ侵略で先行きは更に不確実性を高めており、コロナ禍からの経済社会活動の回復の足取りが大きく阻害される懸念があります。
 特に、ガソリンなどの燃油価格の上昇は、自動車による移動が生活の足となっている地域や、物流を支えているトラック輸送への影響も大きく、また、ハウス栽培など一次産業分野にも大きな負担を掛けております。
 このため、政府は、四月二十六日にコロナ禍における原油価格・物価高騰等総合緊急対策を決定し、補助上限を一リットル当たり最大三十五円とする燃料油に対する原油価格高騰対策を講じたほか、ものづくり補助金を活用した設備投資支援や、こどもみらい住宅支援事業の拡充による子育て世帯や若者夫婦世帯の省エネ性能の高い新築住宅の取得や改修等の支援、政府系金融機関による実質無利子無担保融資等の本年九月末までの延長や、事業再構築補助金の予算規模の拡充、低所得の一人親と住民税非課税の二人親世帯の児童一人当たり五万円の子育て世帯生活支援特別給付金などが講じられることとなったほか、さらに地方創生臨時交付金も拡充され、コロナ禍において原油価格や電気・ガス料金を含む物価高騰の影響を受けた生活者や事業者の負担の軽減を、地域の実情に応じ、きめ細やかに実施できるようになっております。
 既に、燃油高騰対策については、政府による措置がなければ二百円を超える大幅な価格上昇が想定された中、ガソリン価格を全国平均で当面百六十八円程度に据え置くなど、価格抑制の効果が明らかになっております。
 予備費等の活用、そして令和四年度補正予算案において確保されている六月以降の燃油価格の激変緩和事業等のための経費の計上などを通じて行われる、政府による迅速かつ細やかな措置を途切れさせてはなりません。
 同時に、今後の動向がはっきり見えない感染症拡大やエネルギー、資源価格の高騰にもしっかり目配りをしながら備えていかなければなりません。これから梅雨、台風といった雨量が増す時期を迎えます。気候変動により集中豪雨をもたらす線状降水帯も頻繁に発生しております。日本列島が四つのプレートの接する場所にある以上、地震や噴火のリスクも避けて通れません。自然災害に対しても、万が一の事態を想定し、財政上の措置をする必要があります。
 今回の補正予算案では、一般予備費そして新型コロナ感染症予備費を、新型コロナウイルス感染症及び原油価格・物価高騰対策予備費として、使途を拡大した上で所要の額を計上しております。これは、国民生活を守り抜くとともに、コロナ禍からの経済社会活動の回復を確かなものとしていくために、万全を期して政府の責務を果たしていく姿勢と覚悟の表れとして強く支持をいたします。
 以上、本予算案に賛成する理由を申し述べました。
 コロナ禍やエネルギー、資源価格の高騰等により不安を抱えておられる皆様に寄り添い、必要な施策を切れ目なく届けていくためには、速やかに補正予算案を成立させることが不可欠です。議員各位の御賛同を賜りますようお願い申し上げまして、令和四年度補正予算案に対する私の賛成討論とさせていただきます。
 ありがとうございました。(拍手)

発言情報

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発言者: 藤川政人

speaker_id: 7005

日付: 2022-05-31

院: 参議院

会議名: 本会議