青山繁晴の発言 (予算委員会)
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○青山繁晴君 皆さん、おはようございます。自由民主党の青山繁晴です。
傍聴に来てくださった主権者の皆様方、感染症対策で厳しい制限の中、ありがとうございます。今日は往復で二十二分と短い時間でありますが、いつもどおり、党利党略のためでなく、国益のためにこそ質問いたします。
まず、ウクライナ戦争です。
私は、専門家の端くれとして、あえて戦争と呼んでいます。これは、私たち日本人がこれまで生きてきた世界が既に壊れたことを意味すると考えております。
日本の敗戦からの七十七年間は、まず東西冷戦から始まりました。これは実は楽な時代でありました。安全保障と外交も、その柱は戦勝国アメリカにお任せをして、言わば私たち日本は経済成長だけを目指せばよかった。これが言わば第一期です。ところが、九一年のクリスマスにソ連が崩壊してしまって、アメリカが独り勝ちの第二期となりました。しかし、アメリカ独りで地球を抱え切れず、テロの跳梁ばっこに苦しみました。その結果、戦争国家という白人社会の既得権益を脱して、アフリカ系のオバマさんという初めて戦争をしない大統領を生み、その戦争せざる大統領が、トランプ大統領、バイデン大統領と、実に十三年間続いているわけです。この第三期のアメリカを見て、アメリカ軍が出てこないのなら望む侵略をやろうという独裁者が現れました。これがプーチン大統領の引き起こしたウクライナ戦争であります。それは第四期の始まりです。この現在の第四期においては、まず核の抑止力が効かない。プーチン大統領は小型戦術核なら使えると考えていると見られます。また、化学兵器使用のおそれも出ております。
今のアメリカの様子を見て、日米安保があっても、日本がもしも襲われたときに米軍は本当に日本を救うのかと懸念している日本国民が一気に増えているのが我が国の現実です。日本単独で守ろうというのではありません。さきの大戦の膨大な犠牲から人類が学んだのは、一つは抑止力がいかに大切かということです。もう一つは、防衛は単独でなく集団でするものだということです。それがいずれも国連憲章に盛り込まれています。
そうすると、日本の次なる道は、日米同盟が本当に機能するように強化し直すしかありません。日米の言わば新しい、新しい相互主義によって日本が防衛力を強化して、自分の抑止力、自力の抑止力を持たねばならないのではないでしょうか。
例えば、周辺国とアジア、遠方展開をする必要はありません。このアジアにおいては日本が間違いなく民主主義のリーダーでありますから、その責任を果たすために、一つには、もしもどこかが日本に向けてミサイルを撃とうとすると、その具体的な準備をしただけで破壊されるかもしれないという、そういう抑止力を持つこと、もう一つは、例えば尖閣諸島と台湾を一体のものとして備えること、そういうことに踏み出すべきだと思いますが、総理、いかがお考えでしょうか。