上川陽子の発言 (憲法審査会)
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○上川委員 自由民主党の上川陽子でございます。
両参考人におかれましては、お忙しいところ、本審査会に御出席を賜りまして、ありがとうございました。
私は、平成二十九年に憲法審査会の海外派遣に参加をいたしましたが、英国ではブレグジットに対する国民投票、イタリアでは憲法改正国民投票の経験をお聞きいたしました。その一端を申し上げますと、国民投票は時の政府への賛否の投票になりがちであること、したがって、賛成、反対双方の立場からの客観的で正確な情報提供の仕組みが大切であることなどの教訓を得ました。特に、英国のブレグジットに対する国民投票については、SNSにおけるフェイクニュースの拡散なども後に指摘をされました。
このような他国の経験に鑑み、日本においては、国民投票におけるネット利用について、そのメリットとリスクのバランスをあらかじめ慎重に検討すべきと考えております。
そこでまず、JIAA橋本参考人と山本参考人にそれぞれお伺いをいたします。
国民投票に当たっては、国民投票運動の自由と公平公正のバランスが重要です。この点、放送CMにつきましては、民放連が既に一定の自主規制を導入しているほか、その扇情的な影響力に鑑み、法律により、投票日十四日前から勧誘CMが禁止されています。他方、その後伸長してきたJIAAの対象となるネットCMは、その扇情的な影響力の点では放送CM以上とも言えます。
このような観点から、公平公正な国民投票を実施するに当たって、ネットCM特有の留意点、特に、ネットCM特有のリスクは何か、それに対してはどのように対処すれば克服できるのかなどにつきまして、お考えをお聞きしたいと思います。
あわせて、もう一点。
ネットの最大の特徴はSNSなどを利用して個人が自由に情報発信できるという点にあり、こうしたネット上を自由に行き交う情報をめぐっては、フェイクニュースだけでなく、フィルターバブルやエコーチェンバーといった、国民投票の公平公正性に直接悪影響を及ぼしかねない問題も指摘されております。
さきの質問と併せて、このようなCMの領域を超えたネット全般に対する問題につきましても御所見を伺いたいと思います。