中村裕之の発言 (原子力問題調査特別委員会)

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○中村(裕)委員 二〇〇三年のソフトの規制と二〇一二年のハードの規制、両面からこれを行っていくということで、この審査の信頼性が高ければ運転が認められる、そのことについても国民の皆さんの理解も得やすいのではないかと思っています。
 私は、規制委員会の取り組んでいる仕事というのは、もちろん法に基づいていますし、正しいことをやっているということは認識しておりますが、しかし、今の社会の要請というのは必ずしも規制委員会の行っていることを是としているとは思えない、そういうところがあります。
 現在、化石燃料を七八%たいて発電している。世界がエジプトに集まって、CO2、温暖化効果ガスを削減して一・五度まで下げようというときに、我が国はCO2を排出しない原子力を止めて、七八%の化石燃料をたいて発電している。そして、ウクライナに対するロシアの侵略もあり、エネルギー価格が高騰し、国民の皆さんは高い電気料金に悲鳴を上げている。また、国富の流出も止まらないということであります。加えて、私の地元の電源立地地域は経済的にも非常に疲弊をしていて、最も国のエネルギー政策に理解し協力してきたその地域が原子力発電所が止まっていることによって疲弊をしていて、周辺の町から比べて明らかにシャッター街が増えて厳しい状況にあるわけです。
 そうしたことを考えると、正しいことはやっているけれども、しかし、社会全体の社会益とか地球益を考えたときに、果たしてこのことを解消するすべはないのかということを私は思うわけです。
 それは、第一にやはり審査の迅速性だと思います。十一年半たって、まだまだ審査が必要で再稼働できない原子力発電所がこれだけ残っているというのは、やはり規制委員会としても反省をしていただく必要があると思いますし、私の地元の泊発電所においても、活断層があるかないかということについて、一度はないというふうに認めかかったものを振出しに戻して再度調査するというような、二度手間、ゴールポストを先に延ばすというようなことも行われました。本当に遺憾だなというふうに思っています。
 しかし、私は、福島第一発電所の悲劇を見ると、我々の責任は決して過酷事故を起こさないことだというふうにも決意しているところでありますが、一番の原因は安全神話だったんですよ。やはり、原子力発電所にはリスクがあるんだ、しかし、そのリスクは専門家がしっかりコントロールできるものなんだということを国民の皆さんにも理解いただいて。
 CO2排出は専門家がしっかり取り組んでも抑制できないんですよ。だから、出ないお化けを怖がってどんどんどんどん環境を悪くしているというふうにしか私には思えないわけです。そういうようなことを考えたときに、重要なことは、規制委員会の哲学を見直すべきだなと思いますが、まずは体制を整えて、審査の迅速性を図ることが重要だと思っています。
 私は平成二十八年の本委員会でこの体制について田中委員長に質問をしたんですが、当時、委員長は、職員が高齢化し定年退職者も増加しているというふうに危機感を述べておりました。その後、どのような対策を取って、どのような成果があったのか、お伺いしたいと思います。まだまだ審査は続きますし、福島第一発電所の廃炉作業の監視なども含めると本当に大変な仕事がたくさんある中でこの審査というのは急いでもらわなきゃならない、その審査体制を大幅に拡充していく必要があると考えていますけれども、どのように対応していかれるのか、お伺いします。

発言情報

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発言者: 中村裕之

speaker_id: 9044

日付: 2022-11-10

院: 衆議院

会議名: 原子力問題調査特別委員会