青柳仁士の発言 (外務委員会)

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○青柳(仁)委員 冒頭申し上げた国内外の事情を総合的に勘案した上での法に基づいた支援というのは、是非積極的に知恵を出して考えていただいたらいいと思います。
 特に、ドローンに関しては、私もつい先週、富士の演習場の見学に行かせていただきましたけれども、ドローンがすごく大活躍していますね、一昔前と違って。やはりああいうものを、最新式の技術を使ったもの等はきっと現場でも役に立つでしょうから、供与等を検討していただいたらいいのではないかと思います。
 また、憲法やあるいは法律に関連するものに関しては、変に法律の解釈を変えたりだとか、ちょっとした運用指針をいじったりして非常に大きく踏み込むというのは、これは、平和安全法制の中でも、今日の委員会の野党のほかの皆さんも心配されている方もたくさんいらっしゃるわけで、やるのであれば、やはり憲法改正とかきちんとした議論をした上でやるべきだと私は思いますし、我が党も思っております。
 そういった中で、憲法改正の論議というのは、衆議院の中で、今、国民民主党と有志の会と一緒に維新が緊急事態条項に関する案を出して一定議論を引っ張っているという自負がありますけれども、参議院の方はいまだに合区問題で全く進まないということで、是非、議員全員で一致してこういった議論を前に進めていくことを考えていただきたいと思います。
 次に、これは林大臣に通告した質問で、今回のG7サミットのもう一つ外交成果としてすばらしかったなと思うのは、中国に対する牽制とケアの仕方かなと思ったんです。
 というのは、G7でまとまって、そして、今デカップリングと言われている中で、こちら側の価値観というのをしっかりと一定共有して、また、グローバルサウスを含めた、インドなんかを含めたそういう包囲網をつくっていく。今回クアッドの会合も行われたわけですけれども、そういったことをやりながらも、決してデカップリングはしないと。中国に対して、ロシアに対して一緒に説得してくれということを呼びかけてみたり。
 また、デリスキング、リスクを下げるデリスキングの議論ということで、あれは要するに何を言っているかといえば、皆さんお分かりのとおりですけれども、こうやって二つの世界をつくっていく、中ロとその他でつくっていくということではなくて、お互いにそういうことをやってしまうとお互いの経済と社会にとってリスクであるから、それをお互いに下げる努力をしようよということを、向こうサイドと言うと既にデカップリングなんですが、中国側に対しても呼びかけている。EUが強硬に主張したというふうに聞いておりますけれども、そういうことが入っているということで、非常にバランスの取れた内容になっているかなと思います。
 その中で、バランスはいいんですが、一方で、台湾有事というのを先ほど我が党の和田議員も取り上げていましたけれども、我が国としては極めて重要なことなわけですね。
 この中で、なぜ今ロシアに対してこれだけ国際的な包囲網をつくっているかといえば、ロシアのような力による現状変更というのが国際社会の中で孤立を招く、そして軍事的にも失敗するし、経済的にも衰退するんだということを中国に分かってもらう、分からせる。これが抑止力になるのではないか。少なくとも私はそう思いますし、きっと多くの人がそう思っていると思います。
 そういった中で、台湾海峡の平和と安定の重要性というものも共同声明に入っているわけです、これは三年連続ということですけれども。
 というふうに言っている一方で、やはり日本政府も、中国が主張している一つの中国、台湾問題というのは内政問題であるということを、一つの中国という言葉は認めていないものの、それに該当する概念というかに関しては一定認めている。これはアメリカも、そのとおりであると。また、ヨーロッパ諸国に関しては、一つの中国という言葉そのものを認めている国もある。今回のG7サミットに先立って、フォン・デア・ライエン欧州議長が習近平主席と会合を一か月前にして、一つの中国問題に対して決して踏み込むな、こういうことを言われているわけですよね。
 ですので、そういう一つの中国という問題は一定認めているということであると、台湾有事というのは、要するに、ロシアがウクライナに侵攻しているのは、ある国が他国に侵攻している、侵略しているという話です。しかし、台湾有事というのは、中国が、台湾という他国ではなくて自分の国の中で侵攻しているという話になるわけですね。そうすると、これは同じではないというのが中国の主張でして、同じではない、むしろ内政干渉であると。
 つまり、何が言いたいかというと、今国際社会がロシアに対してやっているような厳しい制裁措置であるだとか軍事的なバックアップであるだとか、あるいは、国際場裏を通じた、国連なんかを通じたこういう包囲網みたいなものを、中国が台湾にやったときにやるべきではないということ。なぜなら、その二つの有事は違う有事だからだ。こういう理屈で中国は主張しているわけなんですが、ただ、日本が、一つの中国、内政問題であると一定そういう立場に立っている以上は、その中国の主張を認めているというふうに言わざるを得ないわけなんです。
 ここで林大臣の認識をお伺いしたいんですけれども、中国が台湾に軍事侵攻した場合、力による現状変更という意味においてはロシアのウクライナ侵略と同じである、したがって、国際社会は中国に対してロシアと同等の措置を取るべきというふうにお考えになるでしょうか。

発言情報

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発言者: 青柳仁士

speaker_id: 9336

日付: 2023-05-31

院: 衆議院

会議名: 外務委員会