青柳仁士の発言 (外務委員会)

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○青柳(仁)委員 対話の窓口がなくなったらおしまいですので、こういうことを使いながら、裏ではもちろんある種の包囲網みたいなものも必要でしょうけれども、リスクを下げる、一緒に下げていくという概念は非常に面白いなと思いまして、こういうことも踏まえながらしっかりと議論していくことが非常に重要だろうと思います。
 特に、我が国はアメリカとはスタンスがここは違うはずですので、中国はただ交渉したりお願いしたりして言うことを聞くような国じゃありませんから、もちろん力でいかなきゃいけないところはいかなきゃいけないと思うんですが、とはいえ、アメリカみたいに完全に切り離して自国でやっていけるかというと、日本の繁栄を考えた場合、アジアでの繁栄を考えた場合に、果たして本当にその道が正しいのかということは自分たちの国で考えていかなきゃいけないと思いますので、ずっと日米同盟さえあれば何でもいいんだというような考え方ではなくて、きちんとこういう国際的な議論を、まさに今回のG7のように、日本が議長国となって引っ張っていくような外交がこれからは必要だというふうに思っております。
 最後に、今回、グローバルサウスとの連携ということが非常に重要視されました。私もここまで重要になるとは思わなかったんですけれども、グローバルサウスは、やはりロシアに少なからず肩を持つ国がいて、この状況でよくあそこの肩を持つなと我々の感覚だと思ってしまうんですが、中国問題に関しても多分同様だろう。それ以上に多くの国が肩を持つだろうと思います。
 また、国連は一国一票ですから、グローバルサウスを巻き込んでいくということは、これからの日本にとって極めて重要なことなわけですが、その中で、事業としては小さな話になりますが、日本に毎年百人から二百人ぐらいのアフリカ人留学生が来ております。これはABEイニシアチブというんですけれども、これは安倍元総理とは関係ありませんで、関係ないのかどうか分かりませんが、アフリカ・ビジネス・アンド・エデュケーション・プログラム、ABEイニシアチブというのがあって、これももう五年、六年ぐらいやっているんですか、毎年留学生がアフリカから、五十五か国から来ていまして、総勢もう千人を超えております。
 私は、実は、昔、民間にいたときに、ここの外部講師をお願いされてやったりとか、あるいは、民間企業と一緒にナイジェリアで、ここの卒業生たちと一緒にビジネスをやったりしたことがありました。そのときに非常に思ったのが、残念な事業だなというふうに思いました。
 私もかつてJICAで働いたことがありまして、JICAで働いていたときはこの事業には関わっていなかったんですけれども、JICAにもいい事業と余りよくない事業とあるんですが、これは大変残念な事業だなというふうに思いました。なぜかというと、何の成果が出ているか分からない。
 JICAからもらった資料を見ると、この事業の成果は、千六百人を受け入れたことであり、日本企業に二百人就職したことであり、八十五大学が協力してくれて、四百機関のインターンをしたというふうに書いてあるんですけれども、千六百人を受け入れたとか八十五校の大学に通わせたというのは日本の国民の税金を投入したというだけの話ですから、成果でも何でもないわけです。
 目的はというと、日本企業のアフリカビジネス水先案内人の育成とネットワークの構築と書いてあるんですけれども、日本企業に実際に関わっている人が全体の八人に一人しかいない、卒業後に。しかも、私が卒業生の方から、たくさんの方々から聞いたのは、彼らは卒業した後に水先案内人として役に立てていないと自分らは思っているものだから、自分たちで国際NGOをつくって、まとまりをつくって何とか役に立とうなんということをやっていて、それは完全に放置されていました。
 ですので、こういう日本の国民の血税を入れた事業でアフリカの方を呼んで、せっかくグローバルサウスとの連携とか言っているのに、こういうところでこんなもったいないことを毎年し続けているというのはどうなんだろうと思うんです。
 済みません、時間が来てしまいましたので、最後に一問だけ。
 そういったABEイニシアチブについて、私は非常に問題が多いと思うんですが、現状、どういう目的でこの事業をやっていて、それに対してどういう成果が出ていて、今後どうしようと考えているのか、外務省の見解を教えてください。

発言情報

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発言者: 青柳仁士

speaker_id: 9336

日付: 2023-05-31

院: 衆議院

会議名: 外務委員会