小野泰輔の発言 (憲法審査会)

⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。 詳細は利用規約をご確認ください。

○小野委員 日本維新の会の小野泰輔でございます。
 先ほど城井委員がおっしゃったことは私たちも全く同感なんですけれども、それをおっしゃるのであれば、憲法審査会を予算委員会開催中もちゃんと応ずるということもしっかりすれば、そうすれば、ちゃんと審議の時間だって取れるわけですね。やはりそういった、ちゃんとやるべきことをやるということをしっかりやった上で、もっと憲法議論を充実させるべきというふうに考えています。
 先ほど船田委員がおっしゃいました、今ちょっといらっしゃらないので残念なんですけれども、我々維新と国民民主さん、そして有志の会さんで、早速先週から、緊急事態条項、そのうちの議員任期の延長に特に特化してワーキングチームをつくって実務者協議をしているということで、それに対して大いに期待しているというお褒めのお言葉をいただきましたけれども、でも、これは、自民党さんも公明党さんも、我々の動きに期待するではなくて、主体的にやはりどんどんどんどん、条文をまとめるということもやっていただきたいというふうに思っています。
 私たち三党の中で、大分まとまりはあるとは思うんですけれども、ただ、難しい問題もまだまだ存在しているというふうに思っています。私自身が、先ほど玉木委員の論点整理をお聞きしていて、やはり一番我が党と乖離があるなというふうに思ったのは裁判所の関与のところです。司法的にどのように統制を利かせるか。先ほど新藤幹事からも、その点については、自民党さん、大分我々と乖離しているなというふうにもまだ思っているわけなんですけれども。
 私たちは、憲法改正原案の中で、憲法裁判所というものをやはり創設するんだと。特に、議員の任期延長ですとか、あるいは緊急事態において例えば緊急政令を発出するというような場合に、これが果たして今の最高裁判所が判断するというような枠組みの中で機能するのかどうかという問題が存在しているというふうに思います。御存じのとおり、最高裁判所は、これは具体的争訟について付随的審査を行うという性格のものでありますので、やはり抽象的審査を可能とするような憲法裁判所でこそ、緊急事態において政府が判断していることについて、適切かどうかということをきっちりと判断ができるものというふうに考えておりますので。
 ただ、これはやはり三党の中でもしっかりと結論を出すということで努力しなければいけないと思っておりますので、私たちも党内議論で、憲法裁判所を、例えば、三党の中で、ではどこまで入れ込むのかということについては非常に難しい問題をはらんでおりますが、ただ、先ほど船田先生がおっしゃったように、期待もされているわけでございますので、しっかり結果を出していきたいというふうに思っています。
 今日の議論は、私は、緊急事態条項それから議員の任期延長に関しては以上なんですけれども、今日のNHKの朝のニュースでちょうどやっておりました、最高裁が大法廷を開いて参議院の一票の格差の問題についてこれから審理をしていくというようなニュースがございましたけれども、これもやはり憲法審査会でもっと議論を先にしていかなければいけない問題だというふうに思っています。
 例えば、今まで高等裁判所と高裁支部で言い渡された十六件の判決というのは、憲法違反が一件、違憲状態が八件、合憲が七件ということで、先ほど北神委員もおっしゃいましたけれども、安全保障の問題だけではなくて、参議院、あるいは衆議院もそうですが、一票の格差という民主主義の根幹に関わる問題についても、裁判所はまさにころころ結論が変わっているわけですね。
 私も憲法を勉強していた学生時代、私は余り真面目に勉強をしませんでしたので司法試験はうまくいかなかったんですけれども、ただ、その中でも、憲法を勉強していて、一票の投票価値の格差というのは、やはりこれは問題がある、民主主義においては大事にしなければいけない価値だということも学びましたが、ただ、地方行政の現場に行って、その価値観も揺らいできたということがあります。
 ここの先生方も本当に過疎地域を抱えておられる方も多いと思いますけれども、私も、そういう行政の現場で、やはり本当に一人一票の投票の価値をそのまま守ることが日本を守ることにつながるのか。特に、日本の国土や、そして食料生産を担っているような地域を、ちゃんと少ない議員で守ることができるのかということも、また違った価値観として考えなければいけないということだと思います。
 現に、自民党の憲法改正草案の中には参議院の合区解消というものが含まれているというふうに思います。それは、先ほど私が申し上げたような、地方の行政あるいは政治の現場で感じるような危機意識があるからこそだというふうに思いますけれども、ただ、私たち日本維新の会は、参議院の在り方をそのままにして、そして、合区を解消してその問題に対処するということでは済まないと思っています。
 私たち日本維新の会は、マニフェストの中でも、参議院の在り方を根本的に見直す、参議院の議員の要件も、首長も兼任することができるようなことも含めて、もっともっと抜本的な改革をしなければいけないというふうに思っておりますけれども、まさにそういったことも含めて、これは自民党さんも改正原案にも含めておられるわけですから、そのことについてももっと積極的に議論して、そして、最高裁判所の方でこれから審理をするというんですけれども、これだけ毎回毎回裁判をするときに結論が分かれているものについて、大法廷が審理して、それで一つの結論を導き出せるわけがないと思うんですね。
 やはりこれは、政治が、もちろん一人一票の価値を参議院でどう守るかという問題はすごく難しいんですけれども、先ほど私が申し上げたような、日本全体の政治や行政の機能をどうやって維持するのかという問題も含めて議論しなければいけないと思いますが、それは政治家でしか示すことができないということで、引き続き、その問題についても議論していきたいというふうに思っています。
 そして、この憲法審査会の場だけではなくて、我々三党も、もうしょっちゅう、この外でも内容を詰めて、そして皆様にもお示しをしていきたいというふうに思いますので、それに対する忌憚のない御意見もこれからも頂戴したいというふうに思います。
 以上で私の発言を終わらせていただきます。

発言情報

speech_id: 121104183X00220230309_020

発言者: 小野泰輔

speaker_id: 13603

日付: 2023-03-09

院: 衆議院

会議名: 憲法審査会