務台俊介の発言 (憲法審査会)

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○務台委員 自由民主党の務台俊介です。
 先週のこの審査会において、予算委員会開会中の憲法審査会について、立憲民主党の階幹事から、予算委員会開会中は他の委員会の審議を行うべきでないというのが衆議院の慣例であり、その慣例の下、憲法審査会も開会できない旨の発言がありました。
 この発言は、予算委員会開会中に憲法審査会を開会してどんな不都合があるのかという私の指摘に対する御回答でしたが、私への再度の質問もありましたので、この点に関して私の意見を申し述べます。
 一般の常任、特別委員会は、閣法に対する対政府質疑を中心としております。したがって、全閣僚が呼ばれる予算委員会が開会中は、各常任、特別委員会の審議を控えることは合理的な判断と言えます。加えて、衆議院で予算議決後に、その予算を前提とした具体的法案、施策について議論するため各委員会が一斉に店開きすることも筋が通っています。
 このような委員会運営は、合理的理由により与野党の合意に基づく背景があったもので、さしたる意味もなくそれが使われるしきたり、あるいは慣例に基づくものではないと理解しております。
 他方、憲法審査会は、議員間の討論の場でもあり、内閣提出法案がないのであれば大臣の出席もありません。各常任、特別委員会の事情は憲法審査会には当てはまらないと考えております。
 予算や法案審査を行う各委員会と憲法審査会を同列に論じ、憲法審査会を含めて一律に予算審議中は開会しないのが衆議院の慣例との認識をされている階幹事の御発言は、独自の見解に基づくものではないかというふうに考えております。
 実際、昨年は通常国会だけでなく臨時会においても予算審議中に憲法審査会が開催されていますが、これは慣例を破ったわけではなく、与野党の合意に基づいて審査会が開会され、議員間の討議が行われたということにすぎません。
 しかし、憲法審査会が安定的に開かれるようになったのは昨年からであり、それまでは、立憲民主党は参議院で予算審議中であることを理由に、三月末までの憲法審査会の開会に応じてもらえず、四月に入ってようやく幹事懇、五月の連休明けにようやく審査会が開会するという事態が継続しました。憲法審査会が開かれたことが珍しいこととしてニュースになるような異常な事態が長く続いてきました。このことは、様々なメディアで異常事態として非難されました。
 以上、総括すると、これまでも、階幹事がおっしゃるような慣例に基づき憲法審査会が運営されてきたわけではないというふうに考えております。仮に、階幹事が言う慣例があったとすれば、予算が衆議院を通過し、各委員会が一斉に店開きしているにもかかわらず憲法審査会だけが開催されなかった経緯について、筋の通った説明がつきません。
 私の理解では、本年も、立憲民主党の当初の主張は、衆議院の憲法審査会の開催は衆参の予算審議が終わってから、つまり四月以降でないと応じられないというものだったと伺っています。
 一方、自民、公明、維新、国民、有志の会は、いずれも二月当初からの憲法審査会開催を要請していました。
 ちなみに、共産党は、常に、憲法審査会そのものに反対されてきましたが、開催されれば出席して意見を言うという意味においては一貫しているというふうに見られます。
 つまり、客観的事実として、立憲民主党ただ一党が、慣例というマジックワードを盾に開催拒否のお立場にあったものと考えられます。自民党など五会派が主張した二月に憲法審査会を開催できなかったのは、国会の慣例によるものではなく、立憲民主党の拒否にその原因があったと言えます。
 これまでも自民党は常に早期の審査会運営を主張してまいりましたが、衆議院の予算審議が終わった三月頭に憲法審査会が開かれたのは今回が初めてだということです。この事例は、決して慣例によるのではなく、与野党の協議に基づく結果なのです。
 また、私が、予算審議中は憲法審査会を開会ししないことは内向きで国民の理解を得られないと申し上げましたが、階幹事は、衆議院の慣例が内向きで国民の理解を得られないのであれば慣例を廃すればいいとして、他の委員会でも大臣出席が不要な議員立法の審査を行えばよいとおっしゃっておられました。
 この御指摘は、他の一般の委員会と憲法審査会を同列に扱っている点で、認識が間違っていると言えると思います。また、それ以上に、各委員会の運営は、それぞれの理事会等で協議され決定されるという議会運営の原則に反する主張でもあります。
 憲法審査会の運営は、政局に絡めずに、国民のための憲法論議を静かな環境で粛々と行うということを基本としております。多くの国民の皆様も、憲法審査会の場で精力的な議論が積み重ねられ、国民が日本国憲法の課題やその打開策について多方面からの議論を理解し、その上で国民投票に臨むことに期待を持っています。
 今後も、憲法審査会が安定的に開催され、活発な議論が深まることを大いに願って、私の意見とします。

発言情報

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発言者: 務台俊介

speaker_id: 17981

日付: 2023-03-23

院: 衆議院

会議名: 憲法審査会