馬場伸幸の発言 (憲法審査会)

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○馬場(伸)委員 先週の憲法審査会で各政党会派から、私の師匠でありました中山太郎先生の御逝去に関しまして哀悼のお言葉を賜りましたこと、心から厚く御礼を申し上げたいと思います。
 中山太郎先生が御逝去されたことは、中山先生を師匠と仰ぎ、敬愛していた私としては大きな心の痛手であります。中山先生の御冥福を心からお祈り申し上げるとともに、中山先生の悲願であった憲法改正、国民投票の実現に邁進していくことをここに改めてお誓いを申し上げたいと思います。
 さて、先週、三月三十日に、立憲民主党の枝野委員より中山方式について御発言がございましたが、根本的に中山方式に対する御理解がなされていないことにとても驚きました。
 中山方式とは、憲法を議論するに当たって、改憲に賛成する会派も反対する会派も、政局を論議に持ち込むことなく、同じテーブルに着いて議論し、共通の認識を見出していくということ、つまり、全会一致が原則であるとは言っていません。現に、平成十七年四月の憲法調査会の最終報告書の議決について、共産党が反対をしています。中山方式とは、立法府として、イデオロギーで国民を分断させないためにオープンの形で徹底的に議論し、最後は民主主義の原則に沿って、つまり多数決によって結論を出すことであります。それが中山先生の思いでした。
 枝野委員は、政局を持ち込まずに議論するという中山方式が破られていると述べておられましたが、破っているのは、憲法審査会を慣例により予算委員会開催中は開かないと言い張ったり、多くの党派が緊急事態の議員の任期延長について議論しようと建設的な意見を述べているのに、国民投票法のネット規制のみに議論を集中させようとし、これが完璧に解決するまで憲法改正の発議をすることはまかりならないと主張する立憲民主党自身ではないですか。
 中山先生の爪のあかでも煎じて飲んでいただきたい旨、枝野議員から御発言がありましたが、それはそのままそっくり立憲民主党の枝野委員にお返しいたします。
 今の憲法審査会の状況を御覧になって、中山先生はいかが思っていらっしゃるでしょうか。御自身が築き上げた憲法を議論する土台である憲法審査会で、御自身の思いが勝手に後世の人間によってゆがめられ、憲法改正の道が遠のくことにじくじたる思いでいらっしゃるのではないでしょうか。
 枝野委員は、私は一日も早く国民投票法採決の傷を癒やし、中山方式と呼ばれた建設的な議論が回復することを望んでいましたとも発言されました。この発言こそ、公正で民主的な方法で採られた採決を強行採決と言い張り、中山先生の御偉業にけちをつける、けしからぬ発言です。
 我が党は、先週、国民民主党、有志の会と緊急事態時の国会議員の任期延長について合意し、成案をまとめました。真摯に議論するというのであれば、この三党派でまとめた案を議論してください。論憲だというなら、どこの党が出した条文案であろうと議論すればよいのであり、少なくとも私たちは、別の党がもしこの法案に対して対案を出されるのであれば、かんかんがくがくの議論をする準備は整っています。論憲を自負される立憲民主党も、この国会議員の任期延長について条文をまとめられてはいかがでしょうか。
 枝野委員は、中山方式とは、現状のように、ただ形式的に、あるいは国会対策的に野党を巻き込もうとしたものではありませんとも述べられました。いつまで巻き込まれるという受動的なお立場を論憲を掲げる立憲民主党が持ち続けられるのですか。
 喫緊の課題である緊急事態時の国会議員の任期延長については、維新、国民民主、有志の会でまとめた条文案が憲法審での意見集約のたたき台になり得ると考えています。自民、公明はもちろん、立憲民主党も可及的速やかに成案を出し、一致を得るよう真剣に取り組んでいただきたいと思います。この問題にイデオロギーが差配する余地はないはずであります。
 また、三党派の合意では、憲法裁判所については、今国会中に成案を得ることを目指す、国会機能が維持できない場合に備えた緊急政令及び緊急財政処分に係る規定についても、論点を整理し、条文案の作成に向けて、引き続き検討を進めるとしており、我々は不断の努力をもってこの緊急事態条項に取り組むことは言うまでもなく、他の改正項目についても志を同じくして取り組んでいこうと決意を新たにしています。
 国民のため、国のための建設的な憲法改正議論を一日も早く行うことが国会議員の責務として課せられています。ここに出席されている全委員に憲法改正に共に真摯に取り組んでいただきますことをお願い申し上げまして、私からの発言を終わります。

発言情報

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発言者: 馬場伸幸

speaker_id: 30654

日付: 2023-04-06

院: 衆議院

会議名: 憲法審査会