岩谷良平の発言 (憲法審査会)

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○岩谷委員 日本維新の会の岩谷良平です。
 参議院の緊急集会については、本審査会において、この間、主にその射程、期間、権限等について議論がなされてきました。そして、それは、大規模災害やパンデミック、内乱、武力攻撃などにより選挙実施が困難な中で、解散又は任期満了によって衆議院議員が存在しない状況となった際に、いかに国会の機能を維持するかという課題に対処するための議論でありました。
 しかし、その議論は、あくまで現行の憲法下においてそのような事態になった際にどのような対応が可能かという議論です。本審査会は、憲法改正も含めて、我が国にとってベストな憲法とはいかなるものかを議論する場であるはずです。
 ゆえに、現行憲法を前提に緊急集会で対応する場合と、憲法を改正して任期延長を規定すること、いずれが優位か比較考量して結論を出さなければならず、そのために、今週と来週で緊急集会について集中討議が行われているということを改めて確認させていただきます。
 そして、緊急集会の各論点について、仮に、最も限定的な解釈、すなわち、緊急集会は解散時のみに、四十日を超えない期間で、条約の承認や本予算の議決はできず、かつ、内閣が示した案件に限って権限が行使できるという考えに立った場合はもちろん、最も広範な解釈、すなわち、解散時だけではなく任期満了時にも、七十日を超えて、内閣の示した案件か否かにかかわらず、予算の議決等、国会の権限に属する全てを議することができるという解釈に立ったとしても、緊急事態における任期延長は必要です。
 なぜなら、言うまでもなく二院制は憲法上の重要な原則であり、その例外たる一院のみによる緊急集会で長期間対応するよりも、議員任期を延長して二院制を維持する方が権力分立と国民主権の観点から優位であるからです。
 この考えに基づいて、我々維新の会は、国民民主党、有志の会とともに、憲法五十四条を改正し、その三項として、衆議院議員の任期満了後に総選挙が行われる場合において、国に緊急の必要があるときも同様とするとする規定を設け、緊急集会は任期満了時にも開催できることを憲法に明記することを提案しています。
 その上で、九十五条の二を設けて、衆議院議員の総選挙又は参議院議員の通常選挙の適正な実施が七十日を超えて困難であることが明らかとなったときは、議員任期が延長されると規定することを提案しています。
 これにより、緊急事態による選挙実施困難な状況が七十日以内であれば臨時的、暫定的な措置として緊急集会で対応し、七十日を超える場合は議員任期延長で対応することを明確化し、また、憲法上の重要原則である二院制を維持しつつ、議員任期の延長が例外的措置であることにも配慮をしています。
 さて、この緊急集会と議員任期延長について、立憲民主党の奥野委員から、緊急集会が任期満了時に招集可能か、臨時会同様のフルサイズの機能を有するか、本予算審議が可能か、有識者の見解を踏まえた検討が必要、解釈、国会法改正で対応不可能ならば議員任期延長を議論すべきと考える旨を、城井委員からは、緊急集会の射程、機能、権限についての議論の結果、選挙困難事態への対処が必要となれば、任期延長と合わせて、閉会、解散禁止等を検討すべき旨を、中川幹事からは、緊急集会の憲法解釈の結論によっては、憲法に選挙困難事態における議員任期の特例を設ける必要が出てくる可能性もあり得る旨を発言されておられます。
 私は、先ほど申し上げたとおり、仮に緊急集会について最も広い解釈を取ったとしても、現行憲法にこだわらず、憲法改正も視野に入れるならば、二院制の原則はできる限り維持されるべきなので、議員任期延長規定を創設することがベターなはずです。にもかかわらず、現行憲法の緊急集会の解釈では対応不可能ということが明らかになって初めて、憲法改正による議員任期延長を検討するとおっしゃいます。
 立憲民主党にお伺いいたしますが、これは、憲法改正をしたくないため、できることなら憲法改正をしなくて済む緊急集会を活用したいということなのでしょうか。すなわち、議論の前提として、憲法を改正したくないというお考えがあるのではないでしょうか。念のため確認をさせていただきたいと思います。
 さらに、立憲民主党にお伺いしますが、緊急集会の憲法解釈について、どのような解釈であれば任期延長が不要だと考えるのか、そしてそれはいかなる理由なのかを教えていただきたいと思います。
 また、昨日の参議院憲法審査会で、立憲民主党の杉尾秀哉筆頭幹事は、議員任期延長などの憲法改正は不要であると断言をされた上で、任期延長を含む憲法改正が不要な理由をとうとうと述べられました。立憲民主党として議員任期延長のための憲法改正は不要という結論に達したということなのか、中川幹事にお伺いしたいと思います。
 加えて、このような緊急集会や任期延長についての本審査会での議論において、立憲民主党の委員から、衆議院だけで議論を進めることは問題、我が党の参議院議員も強く反発とか、緊急事態ぐらいは参議院に花を持たせるのが衆議院の情け心などといった旨の発言がなされていますが、是非、しっかり衆参合わせて党内で議論し、十分に意思疎通を図ってから本審査会に臨んでいただきたいと思います。
 なお、昨日の参議院憲法審査会において、我が党の音喜多駿政調会長が、安全保障環境の激変や大規模災害発生のリスク、そして百年ぶりに感染症の蔓延を経験した我が国にとって、参議院の緊急集会では補い切れない長期にわたる緊急事態は想定しておくべきであり、そうなった際の行政の暴走、権力の暴走を止めるためにも、緊急事態条項、議員任期の延長の項目の創設につき早急に前へ進めるべきと述べており、我々維新の会は、これからも衆参の所属議員が足並みをそろえて、一丸となって緊急事態条項創設を含む憲法改正を目指していくことを申し上げて、私の発言を終わります。
 ありがとうございました。

発言情報

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発言者: 岩谷良平

speaker_id: 33412

日付: 2023-05-11

院: 衆議院

会議名: 憲法審査会