吉田久美子の発言 (厚生労働委員会)

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○吉田(久)委員 女性にとって選択肢が増えることについては評価をしたいと思います。
 少し角度を変えた質問をさせていただきたいと思います。
 中絶には様々な理由があり、産むか産まないかは当事者である女性に決定権があるべきだと思います。ただ、経済的な理由や一人で育てることができない等々、育てられないという理由だけで産むのを諦める、中絶を選ぶという事態になるのは、社会の責任として絶対に減らさないといけないと考えます。経口中絶薬の承認で、子供がおろしやすくなる社会になることを目指すのではなく、貴い命を育むことが最大に尊重される社会を目指すべきです。
 子供が欲しくて、つらい不妊治療を続けられても成就せず、結局子供を持つことを諦めた夫婦もいらっしゃる一方で、令和三年度、年間十二万六千百七十四人の中絶手術が行われております。
 たとえ望まない妊娠だったとしても、授かった命を喜んで中絶をする方は皆無に近いと思います。経済的な支援や社会的養育の強化で、子育てをみんなで支える社会にしていくこと、そして、どうしても本人が親として育てられない場合、生まれてきた子供の視点に立つと、子供を養育するにふさわしい家族に迎え入れてもらえる養子縁組制度を利用することが一般的になること、その環境整備も併せて進めることが重要だと考えます。
 海外では、自分の子もいながら、人種も違う子供を何人も養子縁組をして豊かな人生を謳歌しているセレブが有名ですが、日本では、最近の事件から養子縁組にマイナスのイメージだけが強まってしまいました。しかしながら、子供に永続的に安定した養育環境を保障するためには、もっと本来の養子縁組について正当な評価をすべきですし、プライバシーの保護にも配慮した上で、当事者の生の声を基にプラス面の発信もすべきだと思います。血のつながった親子でも泥沼の関係にもなれば、血はつながっていなくても深い愛情で結ばれている幸せな親子もたくさんいらっしゃいます。ただ、私たちが目にする機会が少ないことも、養子縁組制度が我が国で一般的にならない理由の一つでもあるかと思います。
 今回の経口中絶薬の承認と併せて、子供の最善の利益を確保する観点から、養子縁組制度について周知や利用促進についての強化も進めるべきだと考えますが、政府として今後どう取り組んでいかれるのか、お伺いしたいと思います。

発言情報

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発言者: 吉田久美子

speaker_id: 23325

日付: 2023-05-19

院: 衆議院

会議名: 厚生労働委員会