江藤拓の発言 (災害対策特別委員会)
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○江藤委員長 災害対策に関する件について調査を進めます。
この際、去る二日、令和五年梅雨前線による大雨に係る被害状況等調査のため、福岡県及び佐賀県に委員派遣を行いましたので、派遣委員を代表いたしまして、私から調査の概要について御報告申し上げます。
派遣委員は、自由民主党・無所属の会の金子恭之君、工藤彰三君、根本幸典君、鳩山二郎君、立憲民主党・無所属の小山展弘君、堤かなめ君、日本維新の会の奥下剛光君、公明党の吉田宣弘君、国民民主党・無所属クラブの古川元久君、日本共産党の田村貴昭君、そして私、江藤拓の十一名であります。
七月七日から七月十日にかけて、梅雨前線の活動が活発となり、各地に線状降水帯が発生するなど、全国的に大雨になりました。
この影響により、九州北部地方でも、広い範囲で大雨となり、特に、福岡県では、特別警報の運用開始以降、全国で最多となる六回目の大雨特別警報が発表され、七月十日未明から七時間にわたり相次いで四回の線状降水帯が発生するなどし、筑後地域や福岡地域南部、筑豊地域南部では記録的な大雨を観測しました。この大雨により、八月四日現在で死者五名などの人的被害、四千六百二十棟の住家被害や百六十六件の土砂災害などの被害が発生しております。
また、佐賀県では、唐津市から佐賀市の山間部で最大時間雨量九十二ミリが観測され、七月二十日現在で死者三名などの人的被害、約百四十棟の住家被害や土砂災害などの被害が発生しております。
さらに、河川や道路等の公共インフラ、農地や農業用施設などにも被害が発生しており、住民の方々の生活や地域の経済、産業にも甚大な影響を及ぼしております。
ここに改めて、今般の災害により、貴い生命を失われた方々の御冥福を心からお祈り申し上げますとともに、被災者の皆様に対し、衷心よりお見舞いを申し上げます。
それでは、調査の概要について御報告いたします。
まず、久留米市田主丸町竹野地区において、山口久留米県土整備事務所長から千之尾川の土石流による被害状況について説明を聴取するとともに、土砂災害警戒区域等における被害状況、災害関連緊急砂防事業の採択状況、河川の流木捕捉のための取組状況、土砂災害の未然防止のための対策状況、県による治山対策状況、豪雨災害により変形した河川流路の復旧に向けた取組や、砂防ダムや治山ダムの機能性等に関して意見交換を行いました。
今回の被害は、流域周辺の山林からの土砂災害で千之尾川の本来の流路が変わるといった影響が考えられることから、流路復旧のための土砂撤去に向けた支援が一層求められています。
次に、久留米市北野町の農場において、古賀福岡県朝倉農林事務所長、原口久留米市長から、それぞれ農産物の浸水被害状況について説明を聴取するとともに、被害を受けた農業用ビニールハウスの視察を行いました。
県内一の野菜の産地である北野町では、農地が低い場所にあるために、豪雨による浸水被害が毎年のように発生しており、視察場所の農業用ビニールハウスも、平成三十年以降令和三年まで四年連続五回の浸水被害を受けていることもあり、被災した農業生産者の収入保証に対する財政支援の必要性、若者の就農意欲の確保、大雨に耐え得るまちづくりの在り方、国による筑後川治水対策の必要性などについて意見交換を行いました。
次に、久留米市役所において、原口久留米市長、吉富市議会議長から、それぞれ被害状況の説明を改めて聴取するとともに、県や市による河川対策の限界から、国による浸水被害軽減策の必要性、線状降水帯の発生状況に応じた治水対策の在り方、ポンプや貯留地等による貯水能力向上策の必要性、筑後川のしゅんせつの必要性、農業被害の繰り返しで積み重なる農家の借入金負担の軽減に向けた予算措置の必要性などについて意見交換を行いました。
次に、唐津市浜玉町平原今坂地区において、佐賀県県土整備部永松理事及び農林水産部島内副部長から、それぞれ佐賀県の被害状況、並びに峰唐津市長から唐津市の被害状況を聴取するとともに、同地区の土石流被害現場を視察しました。
同地区では、過去にも甚大な被害を受けていたため、その教訓を踏まえた土砂災害対策等を進めてきた場所でありますが、今般の災害においても、同様な被害が発生しており、復旧のための一層の支援が求められております。
最後に、唐津市役所において、落合佐賀県副知事、峰唐津市長、池田佐賀市副市長、深浦伊万里市長から、それぞれ被害状況の説明を改めて聴取するとともに、佐賀県及び唐津市から、激甚災害指定の早期指定、農林水産事業者支援の必要性、国土強靱化対策の推進、特別交付税措置の必要性など豪雨被害対策に関する提案がありました。また、内水氾濫対策の重要性、土砂災害対策として有効な砂防ダム等の整備状況及び課題、避難指示発令の在り方、農業被害対策などについて意見交換を行いました。
以上が調査の概要でありますが、今般の大雨による被害は非常に大きく、早急な対応の実施が必要であると強く認識いたしました。当委員会としましても、気候変動の影響による災害の激甚化、頻発化への対応、想定外の降雨となることも踏まえた河川整備と再度災害を防ぐための復旧事業の在り方、被災者の生活、なりわい再建に向けた財政支援拡充の必要性などの課題について、既存の仕組みの弾力的な見直しなども含めて、積極的に議論していく必要があると決意を新たにした次第であります。
最後になりましたが、今回の調査に御協力をいただきました皆様に心から御礼を申し上げまして、御報告とさせていただきます。
令和五年梅雨前線による大雨に係る被害状況等について、政府から説明を聴取いたします。谷防災担当大臣。