小山展弘の発言 (農林水産委員会)
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○小山委員 南アルプスにつきましては、平成二十年の地形、地質等の報告書で、三千メートル級の山々で地下水位が高く、岩盤劣化に伴う地圧や大量湧水が発生するおそれなどと記載されております。静岡県行政が懸念を抱くのも理解できることではないかと考えますし、回避とは、釈迦に説法ですけれども、影響を与えないということで、代償や低減とは違うわけですね。
是非、この回避という言葉の重みをいま一度お考えいただいて、その上で両者の対話と合意が行われるように、国交省の指導を求めていきたいと思います。
国定政務官さんにつきましては、今後質問はございませんので、御退席いただいても構いません。
それと、このリニア新幹線に関しまして、JR東海さんが、静岡県との意向と異なり、現在、山梨県から静岡県境に向けてボーリング調査が開始されております。
静岡県は、県境にあるもろい地質が山梨県側とつながっており、ボーリング調査といえども、穴を掘れば水が流出する可能性があるが、そういう懸念に対してJR東海さんが回答をしていないと反発しております。
川勝平太知事は、双方向でのコミュニケーションを約束したはずなのに無視された、国交省の指導力がどこに行ったのか、こんな勝手なことをしていいのか、そもそも地域住民の了解を得なければ駄目だと繰り返し言っている、それを無視していると、報道によると、発言をいたしております。
なお、これから申し上げますことは、静岡の反対運動をされている方の御意見とか川勝知事個人の思いではなくて、静岡県行政の、県の担当参事にヒアリングをした上でお尋ねをいたします。
令和五年一月三十一日、静岡県は、山梨県側からの県境付近で実施する高速長尺先進ボーリング計画について、地質や湧水量に注意して削孔する区間を設定した科学的根拠の明示を要請いたしました。その区間が妥当であれば工事については問題ないと回答しておりまして、どんなことでもボーリング調査をしちゃ駄目だということを静岡県は主張しているわけではないんですね。
二月二日、その要請への回答がなく、JR東海さんから十七時頃に静岡県に対して電話で、二月三日よりボーリング調査を開始したいという旨の意向が伝えられました。これは、工事をする前日には、事前には工事をしますよという連絡をするという両者間の取決め、約束によるものです。
静岡県は、同日、国土交通省さんに対して、県の理解なきボーリングについては行うべきではないことを要請して、国土交通省さんはJR東海さんを指導され、二月二日の二十二時頃、二月三日のボーリング調査を断念するという電話がJR東海さんより静岡県にありました。このときは、国交省の指導により静岡県からの要請に応えていない段階でのボーリング調査開始をストップしていただいたと、このときの国土交通省さんに対しては、静岡県は大変歓迎し、感謝をいたしております。
二月二十日、二月二十一日よりボーリング調査をするという連絡が、JR東海さんより文書で静岡県に対して示されました。この文書では静岡県内の水資源に影響がないと示されておりましたが、冒頭申し上げましたとおり、ボーリング調査を行う山梨県内の断層帯は深度の深いところで静岡県内の断層帯とつながっていることが分かっておりましたから、静岡県は国土交通省さんを通じて、静岡県内の地下水が流出をしてしまうという懸念を伝えました。
しかし、その懸念を払拭する科学的根拠は示されないまま、しかも約束していた着手時の報告、連絡を行うことなく、二十一日よりボーリング調査が残念ながら開始されてしまいました。
静岡県は、二十二日、現在の削孔計画の再考と速やかな対話の再開の要請を行って、冒頭の報道の話となったわけでございます。
これらの経緯を踏まえた上で、また、先ほどの国交大臣意見や環境大臣意見を踏まえた上で、二月三日にはボーリング調査の中止を指導しながら、なぜ、二十一日には、静岡県の懸念が払拭されていない、理解が得られていない状況にもかかわらず、JRさんに対して同じような指導が行われなかったのでしょうか。この違いについて御答弁願いたいと思います。