櫛渕万里の発言 (本会議)

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○櫛渕万里君(続) このような状況は、私は余りにもおかし過ぎると思います。
 なぜ政府は、防衛費倍増に素早く財源を確保するのに、国民や事業者や酪農家を救うために財源は確保しないんでしょうか。なぜ、原発推進のために大量の新たな国債を発行するのに、子供たちのために、少子化を克服するために、積極財政で人に投資をしないんでしょうか。
 やれば、すぐできるんです。本気になれば、やれるのです。それが岸田政権の財政運営で分かったのですから、徹底的に、野党が一丸となって、この国に生きる全ての人々の権利と生活を守るために闘おうじゃありませんか。それを国会の中でも外でも可視化できるように、行動を起こそうじゃありませんか。そして、日々の生活に追われ厳しい現場を必死に生き抜いている人たちと手を取り合い、政治を変えていく、これが民主主義ではありませんか。
 それをリードするのが、国民に負託された国会議員の役割、国会の現場を知る議員の務めであると信じて行動してきたのが、繰り返しますが、私の今回の行動の真意であります。
 私は、今回のことを機に、自分が最初に政治を志したときのことを思い出してみました。
 NGOで十七年間、人道支援や平和構築の活動に携わり、友人にも血縁にも政治家の全くいない環境で育った私が政治を志した理由、それは、政治の力で命を救えるからです。戦争をさせない、貧困で苦しむ人に手を差し伸べる、環境破壊を止める、すなわち、全ての生きる力を支えることのできるのが政治である、そう信じてこの世界に飛び込みました。
 もう一つ、理由があります。
 世界八十か国の現場を行きながら気づいたのは、日本が、先進国でありながら、ほぼ一党の長期政権が続いて政権交代の文化がない、つまり、健全な民主主義が機能していないということでした。
 そして、独裁や軍事政権から民主政権を樹立した他国の人々や、成熟した民主主義が確立している国々の人々と対話をして気づいたことがあります。それは、闘う野党がなければ、民主主義は機能しないんだということです。
 今回、G7サミットが開かれました。自由と民主主義の価値を共有するとしているG7の中で、政権交代の政治文化が定着していないのは日本だけです。
 選挙があれば民主主義なのではありません。民主主義の目的は、政治が常に国民の手の中にあるということです。そして、政治は、常に国民のことを考えているという状況にあることです。選挙があるのに政権交代がないということは、選挙そのものが目的化、政治化していることであり、闘う野党の不在が、民主主義を後退させ、この日本を衰退させてきたのではないでしょうか。
 歴史の大きな転換点に、国民から負託を受けた国会議員として、私は、改めて、いま一度勇気を出して、議員の皆さんに呼びかけます。
 闘う野党を復活させ、苦しんでいる国民の生活と命を救おうではありませんか。日本の民主主義を正常化させて、政治の暴走を止めようではありませんか。闘う野党の復活、それ以外に、政治の暴走、国家の衰退を止める手段はありません。
 最後に、ケネディ大統領の言葉を紹介します。
 我々は真に勇気のある人間であったか。敵に対抗する勇気のほかに、必要な場合には自己の仲間に対しても抵抗する、それだけの勇気を持っていたか。
 私の壇上での行動に、なぜ連帯すべき野党まで批判したのかと問われることがあります。しかし、冒頭に述べたとおり、国会議員は国民の厳粛な信託を受けています。真の連帯とは、単なる仲間意識によるものではなく、国民の信託によってつながるべきものであると考えます。ならば、仲間である野党が国民の……

発言情報

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発言者: 櫛渕万里

speaker_id: 14581

日付: 2023-05-25

院: 衆議院

会議名: 本会議