寺田静の発言 (農林水産委員会)

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○寺田静君 ありがとうございます。
 私の認識の違いなのかどうか。ただ、生産者の方の思いとしては、先日も御紹介をいただきましたとおり、こういうことをおっしゃっているんです。生産コストがどんどん高くなり利益が出ないと。国の支援で規模を拡大してきて、こんな事態は予想していなかったと。やっぱり生産者の方の認識としては、これが素直な思いなんじゃないかなと。国が、その規模拡大を図るような事業があったから、それに乗っかって規模を拡大して、頑張って生産増やしていこうと思ったと。だけれども、こういう事態が来て、今なかなか利益が出ないという苦境に陥っていると。国の方針として恐らく増やすという事業をやって、それを利用して今こうなっているんだというのは、私は一般の感覚としてはそっちの認識の方が正しいというふうに思っています。
 そうした中で、酪農家の方との、ここからは、残りの時間、ちょっと意見を述べさせていただきたいと思いますけれども、酪農家の方との対談で大臣は、輸入しているものを止めることはできないというふうに言われています。輸入、将来輸入ができなくなるかもしれないことを危惧して国内の生産基盤が破滅的になるというのは、所信で述べられた国内の生産基盤の維持強化、国内で生産できるものはできる限り国内でという大臣の思いに反するのではないかなと私自身は思います。
 また、今日の冒頭の予算の御説明の中で、この、配られておりますけれども、第一は、食料安全保障の強化に向けた構造転換対策だと述べられた上で、安定的な輸入と適切な備蓄を組み合わせつつ、国内で生産できるものはできる限り国内で生産をするとの方針というふうに書かれていますけれども、なぜ国内生産の前段に輸入が置かれているのかなというところが気になりました。この安定的な輸入が国内生産の前に位置付けられているような気がしてしまうんですね。逆なら理解ができるんです。国内で生産できるものはできる限り国内で生産しながら適切な備蓄管理をして、足らざるところを安定的に輸入できるように、例えば外務省など他の省庁と協力をしながらやるみたいな書きぶりだったら了解可能なんですけれども、逆じゃないかなと、何か前提がちょっと違うのかなというふうに感じました。
 午前中の質疑の中で、加藤委員の方からも、自給率の目標達成に至らなかった理由は何かと問われておりましたけれども、そもそもこの自給率の向上など諦めているかのような一文のように受け取ることができて、ちょっと強い違和感を覚えました。そもそも、やっぱり効率と自助努力を生産者に求め過ぎたからこそ、こういう安い飼料に頼って輸入が多くなって、この経済原則に過度に委ねてきたからこそ今の危機があるんじゃないかなと私自身は感じます。
 国として本当に食料安全保障というものを考えるのであれば、この国内の生産基盤をしっかり守ることを第一に考えた取組を強く推進していただきたいということをお願い申し上げまして、私の質疑を終えさせていただきます。
 ありがとうございました。

発言情報

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発言者: 寺田静

speaker_id: 21726

日付: 2023-03-17

院: 参議院

会議名: 農林水産委員会