打越さく良の発言 (北朝鮮による拉致問題等に関する特別委員会)

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○打越さく良君 本委員会の山谷委員長、滝波理事、北村理事、竹内理事、赤池委員、小林委員、永井委員、吉井委員、三上委員、東委員、井上委員、舩後委員及び私、打越の十三名は、去る五月二十九日、福井県において、北朝鮮による拉致問題等に関する実情調査を行いました。
 以下、その概要を報告いたします。
 まず、小浜市より、拉致問題に関する同市の活動として、市内の小学校、中学校及び高等学校において、拉致被害者の地村保志さんによる啓発講座を開催したこと、救う会福井及び地村保志さんとともに岸田総理と面会し、要望書を提出したことなどが紹介されました。次に、福井県警察本部より、同県で発生した北朝鮮関連事案について説明を聴取いたしました。具体的には、地村保志さん・富貴惠さんの拉致事案及び日本への不法入国を試みた北朝鮮工作船が発見された美浜事件について、福井県と北朝鮮の位置関係や同県嶺南地方のリアス式海岸といった地理的特徴とともに、事案発生状況などの説明がありました。また、福井県警察本部は北朝鮮による拉致の可能性を排除できない事案として十名の捜査、調査を幅広く行っており、今後もこうした活動を推進していくとの決意が示されました。
 次いで、地村保志さん・富貴惠さんの拉致現場である小浜市小浜公園の状況を、福井県警察本部の説明を受けながら実地に調査しました。日本海に面した現場を目の当たりにし、改めて北朝鮮による国家的犯罪行為に怒りを覚えるとともに、事案が発生してからの年月の流れが感じられ、拉致問題の風化を防がなくてはならないと強く実感いたしました。
 次いで、松崎晃治小浜市長、地村保志さん、救う会福井の森本信二会長及び特定失踪者御家族の河合喜代子さんとの懇談を行いました。松崎市長からは、拉致問題は一刻の猶予もなく、政府による日朝の直接交渉によって早期に解決を願うとともに、国政の場で世論喚起につなげてほしいとの要望が述べられました。地村保志さんからは、年月の経過とともに、北朝鮮から帰国した自身が生き証人のようになっている状況を打開すべく、拉致問題を最重要課題として取り組む政府の姿勢と国会議員の協力を求める切実な思いが述べられました。救う会福井の森本会長からは、政府による一層の努力を求めつつ、日朝首脳会談の実現を目指す岸田総理の姿勢に対する期待感が示されました。特定失踪者御家族の河合喜代子さんからは、本年五月に開催された全拉致被害者の即時一括帰国を求める国民大集会において、岸田総理が首脳会談を早期に実現すべく、私直轄のハイレベルで協議を行っていきたいとの考えが述べられたことをうれしく思う旨発言がありました。その後、視察委員から、国会議員が取り組むべき拉致問題の啓発広報活動の在り方、北朝鮮にいる拉致被害者の現況、啓発講座における講演内容、拉致問題に関する政府の情報提供体制、署名活動の所感、岸田総理の発言に対する北朝鮮側の反応等について質疑が行われました。
 以上が調査の概要であります。
 今回の調査により、福井県における各事案の状況について認識を深めるとともに、二〇〇二年に五名の拉致被害者が帰国してから二十年を超える年月が経過し、拉致問題は一刻の猶予も許されないことを改めて痛感いたしました。また、政府の更なる働きかけを求める関係者の皆様の切実な声を受け止め、拉致問題が一日も早く解決できるよう思いを新たにした次第であります。
 最後に、今般の調査に当たり、御対応いただいた関係者の皆様に心から感謝を申し上げます。

発言情報

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発言者: 打越さく良

speaker_id: 26780

日付: 2023-06-21

院: 参議院

会議名: 北朝鮮による拉致問題等に関する特別委員会