世耕弘成の発言 (本会議)

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○世耕弘成君 ただいま、院議をもって栄えある永年在職表彰を賜りました。尾辻議長を始め同僚議員の皆さんに心から感謝を申し上げます。
 また、参議院自民党議員会長として日頃御指導をいただいている関口昌一先生より大変有り難い御祝辞を頂戴をし、御礼を申し上げます。
 私が二十五年にわたって参議院議員として大過なく仕事をすることができましたのも、地元和歌山の支持者の皆様、家族を始め、私のことを温かく見守り、励ましてきてくださった皆様のおかげです。その全ての皆様に心から感謝の気持ちをお伝えしたいと思います。ありがとうございました。
 私は、昭和三十七年に、今は共に亡き父弘昭、母基子の下に生まれ、しつけは厳しいながらも、温かくユーモアにあふれた家庭で育ちました。大阪教育大学附属天王寺中高、早稲田大学政経学部を経て、昭和六十一年にNTTに入社。社会人としての第一歩を踏み出しました。
 祖父弘一と伯父政隆が国会議員でしたが、父は一私立大学の職員。伯父の選挙を手伝ったこともなく、NTTでの仕事に没頭し、政治とは無縁の生活を送ってまいりました。
 平成十年に伯父が急逝し、当時自民党の選挙責任者であられた尾身幸次先生のお嬢さんが会社の同期だったという不思議な御縁で自民党幹事長であられた森喜朗先生に紹介され、森先生から熱心に説得されて、急遽、補欠選挙に出馬することとなりました。出馬を決意してから投票日まで正味一か月。地元の皆様に支えられながら、がむしゃらに走り回って何とか当選を勝ち得ました。初めて乗った街宣車。頭上で自分の名前が連呼されるのを聞いて、尋常ならざる世界に足を踏み入れたのだなと思ったものであります。
 二十三歳で社会人としてのスタートを切ってから今日まで、私の人生のキーワードはコミュニケーションであり続けました。
 NTTでは広報マンとして、難しい技術やサービスをいかに分かりやすく世の中に伝えるか、逆に社外の声をいかに経営に反映させていくか、実務を通じて学んでおりました。アメリカの大学院で企業コミュニケーション論の修士号も取りました。
 政治の世界に飛び込む決意をしたのは、社会と企業を双方向でつなぐ企業広報と、国民と国会、行政をつなぐ政治にコミュニケーションという一点で共通するものを感じたからです。
 政策が高度に複雑化する中で、あるいは国民の御理解と御協力が不可欠な局面が多々ある中で、今、政治には国民に対する分かりやすいコミュニケーションが求められています。その点で私が貢献できる役割がなおあるのではないかと感じています。
 私は、人との出会いは学びであり、成長の機会であると考えます。特に政治家になってからは刺激的な出会いが非常に多く、学ばせていただく機会も多くなりました。
 その中でも、私に特に大きな影響を与えてくれた三人の政治家について、感謝を込めて御紹介します。
 まず一人目は、安倍晋三元内閣総理大臣です。信念を曲げず、しかし、その信念の実現に向け前進するためには現実的な妥協もいとわない。私もこういう政治家でありたいと思う理想像です。特に官房副長官としてお支えした三年七か月は、瞬間瞬間が学びであったと言っても過言ではない、非常に濃密な時間でありました。
 二人目は、参議院自民党幹事長としての私の前任に当たる亡き吉田博美先生です。先生からは、義理人情の大切さ、手柄を人に譲ること、仲間のつくり方などなど、懇切丁寧に御指導をいただきました。気が短かった私に対して、吉田先生は、怒ることをやめてみてはどうかと提案され、そのことで私の政治家としてのスタイルが根底から変化をいたしました。
 そして、三人目は、党派を超えた結婚と言われた、元参議院議員の妻、久美子であります。政策面では経済成長一本やりだった私に、弱者の視点、国民の不安に寄り添うことの大切さを教えてくれ、政治家としての幅を広げてくれました。
 在職二十五年は一つの通過点であります。今後も、多くの方々との新しい出会いを楽しみにしております。
 この議場には、昨年当選された新しいメンバーも多数いらっしゃいます。皆さんと御一緒に仕事や議論をすることで、党派や年代や立場を超えて学ばせていただき、自分の成長につなげていきたい。
 今後、なお一層の御交誼と御指導を心からお願いを申し上げ、永年在職表彰への御礼の御挨拶とさせていただきます。
 御清聴ありがとうございました。(拍手)
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発言情報

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発言者: 世耕弘成

speaker_id: 15381

日付: 2023-06-07

院: 参議院

会議名: 本会議