清水康之の発言 (国民生活・経済及び地方に関する調査会)

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○参考人(清水康之君) 御質問いただき、ありがとうございます。また、御自身の体験を踏まえた問題提起も本当に響くものがありました。ありがとうございます。
 私、先ほど渡辺さんからも言及がありましたけれども、やっぱり多様性が鍵になるんではないかと感じています。
 具体的に言うと、デンマークに三、四年前に視察に行ったことがあるんです。なぜデンマークに行ったかというと、デンマークって、皆さん御承知のとおり、OECD諸国の中でも幸福度が非常に高い、かつ生産性も極めて高い国なんですよね。その両立がどう実現しているのかということ、あっ、ちなみに自殺率も、日本の、大体四〇%ぐらい日本よりも低いという状況なんですけれども。
 それで、なぜなんだろうと思って行って、まず学校を見せていただいたんです。驚いたのは、私が見たのは小学校二年生の教室だったんですけれども、日本だと、先生がいて、先生に向かって生徒が並ぶという形で座るじゃないですか。でも、そのデンマークの学校は、壁に向かって座る机もあれば、あと何人かがグループで輪になって座る机もあって、あと先生に向かう机もあって、何か特別な授業をやっているのかと思って聞いたら、いや、ふだんからこうだよって言うんですよ。なぜかというと、子供それぞれによってパフォーマンスが一番発揮できる環境というのは違うでしょうと。先生とアイコンタクトをしながらの方が集中できる子もいれば、仲間と相談しながらの方がいろいろなアイデアが出せる子もいるし、あと、壁に向かって、視界が何もないところでの方がパフォーマンス発揮できる子もいるので、それはそれぞれの子に合わせた環境をつくっているんだというんですね。
 しかも、それを本人に選ばせるというんですよね。例えば、仲間と一緒に座りたいというふうに言った子が、でも仲間とふざけ合っちゃって、もし何か授業の課題ができなかったら、それはその子にしっかりとその事実を確認をして、それで、じゃ、別の環境としてどういう環境だったらパフォーマンス発揮できるのかというようなことでまた選ばせるという、それをもう小さい頃からずっとやっているというんですよね。
 そうすると、かつ、宿題も出さずに午後はできるだけ体験をしてもらう、森に出かけたり、あと地域のいろんな職業の大人の話を聞いたりという中で、そうすると、子供は、これをやりたいとかあれになりたいとかもっと上手になりたいとモチベーションを持つと、もう大人が止めてもやるようになると。しかも、やるようになる中で、その子その子が一番パフォーマンス発揮できる環境を整えてあげれば当然成長する。成長すると本人も満足する。なので、自己肯定感が高いというのと生産性が高いというのは表裏一体だという、そういうお話だったんですよね。
 これ、まさに、いろいろな環境で力を発揮する、あるいは、画一的にしていくことが生きづらさにもなっているし、かつ生産性も伸びないというのは、私はそういうところにあるんじゃないかというふうに思うので、まあ人口がデンマークで六百万人弱なので日本と一概に比較できないんですけど、ただ、そういうところにヒントがあるんじゃないかという気がしています。
 以上です。

発言情報

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発言者: 清水康之

speaker_id: 27923

日付: 2023-04-12

院: 参議院

会議名: 国民生活・経済及び地方に関する調査会