中条きよしの発言 (国民生活・経済及び地方に関する調査会)

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○中条きよし君 日本維新の会の中条きよしでございます。
 本調査会を通して、専門家の先生方から現場における様々な課題をお聞かせいただきました。
 その中でも気掛かりだったのが、限界集落の問題です。
 総務省の二〇二〇年の発表では、六十五歳以上が人口の五〇%を超える限界集落は、全国で二万三百七十二か所と年々増えています。その結果、交通アクセスの悪化や、医療・福祉サービスの不足、そして産業の衰退など、住民の生活が脅かされ、国土の荒廃や風土、文化の喪失といった問題も発生しています。
 そこで、深刻なのは、医療・介護サービスの問題です。
 高齢化が進むと身体的な介助や医療的なケアが必要となることが多く、適切なサービスが提供されないと、健康状態の悪化や社会的な孤立といった問題が生じます。そのためには、定期的な健康チェックや、治療、薬物療法などの充実、また、自分の力で生活することが困難になった場合には、身体的な介助やデイケア、訪問介護、グループホームや特別養護老人ホームが必要になり、介護現場への投資、医療従事者、介護職員の人材育成も大切です。
 次に、住居の環境の整備です。
 都市部に近い古いニュータウンには、限界団地が多く存在します。若い人たちが出ていき、身体的、経済的に引っ越すことが困難な障害を持つ方や、独り暮らしの高齢者が取り残されています。空き家があふれることも、増えることも治安の悪化が一応危惧されます。生きていく上でも、住居の環境を快適かつ安全に保つことは必要不可欠です。
 そこで、高齢になると歩行や階段の上り下りがしにくくなることもあり、住居にはスロープやエレベーターの設置など、バリアフリー化が求められます。また、転倒や事故の危険性も高くなり、手すりや滑り止めの設置のような安全対策も必要です。そのためには、住宅の改修に必要な補助金や、介護付住宅への建て替えも考えなくてはなりません。
 そのほかにも、防音室やスタジオのような共有スペースのある住宅など、例えばカラオケや、若い人なら楽器演奏などができる特徴を持たせた住宅に建て替えていけば、若い人もお年寄りも、本当にここが都市部に近い限界集落だったのかと思うような魅力的で住みたくなる町に変わっていくのではないでしょうか。
 次は雇用問題です。
 人手不足を補うために外国人労働者の需要が高まっていますが、言語の壁、文化の違い、社会保障、労働上の制度ほか、様々な課題が存在します。その中でも、専門的な知識や経験豊かな高齢者が社会参加をすることは、自己実現や社会的な役割を果たすことができ、社会全体の発展に役立つことが期待されます。
 シルバー人材センターは主に高齢者を対象とした就労支援団体ですが、二〇一九年のデータによりますと、六十五歳以上の登録者のうち就業した人の割合は約六三%で、厚生労働省の高齢者の雇用に関する報告書での就業率二六%をはるかに上回っています。地域に密着した働き方を見直すいい機会だと感じました。豊富な人生経験や知識を持っている高齢者は、障害者や子供などに対する支援活動に参加することで社会貢献にもつながり、その取組は他世代との交流も生まれ、地域の活性化も期待できます。
 最後に、認知症問題です。
 高齢化社会が進む今日、日常生活にも深刻な影響を与える認知症は社会的な課題です。まず、認知症は早期に発見することで治療が効果的になるため検査の啓発活動が大切で、患者さんを介護する家族やケアワーカーのために、適切な介護方法、心理的支援を提供する必要があります。また、在宅で適切なケアを受けられるように、訪問介護や在宅医療などの支援の拡充も必要です。そのためにも、自治体、地域の施設が連携し、社会全体が認知症を理解して支援することが求められます。
 体の不自由な方や、生きがいを感じ、楽しく豊かに暮らしていただきたいと思う、そういう長生きすることに不安を抱かない、健康的で安心して暮らせる社会の実現が大切だと思います。誰もが将来避けて通ることができない道です。私も元気なうちに対策を講じておかなければと思う今日この頃でございます。
 ありがとうございます。以上です。

発言情報

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発言者: 中条きよし

speaker_id: 7527

日付: 2023-04-26

院: 参議院

会議名: 国民生活・経済及び地方に関する調査会