井出庸生の発言 (文部科学委員会)
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○井出委員 おはようございます。
四人の先生方、今日は、お忙しいところ、お時間をつくっていただきまして、誠にありがとうございます。井出庸生と申します。
大学のガバナンス改革に私が期待することは、一つは、お話がありました経営基盤の強化。このことは、先ほど先生方のお話の中で、運営費交付金が減らされた時期があって、平成二十七年以降は横ばい。何とか文部科学省の方もそこに意識をしているところですが、いろいろな大学、また外国を見てきた際に、自己資金を獲得するというところも日本の大学全体がもう少し目を向けてもいいのではないか、そのためのしっかりとした経営体をつくっていただきたいという思い。
それともう一つは、大学が開かれた場であってほしいということを強く思っております。このことは、日本の大学が外国人の教員の方が少ない、また、日本人の学生が海外に行くことが、今、何とか外に出てくれということを言っておりますが、ある研究者の方に言われたのは、一旦外に出てしまうと国内での研究者同士との人脈が途絶えてしまって、日本の研究、大学院ですとか研究室の採用は極めてその人脈によるところが大きい、外国の人が来るはずがないだろうというようなことを率直に言われまして、そこを、もっと開かれた採用形態、誰にでも開かれた研究室、大学院であってほしいということは言われておりまして、開かれた組織をつくっていただきたい。
それともう一つは、少し関連するかもしれませんが、ハラスメントの問題。昨今、セクシュアルハラスメントですとか性暴力に対して厳しく対策をしていこうと、教育関係に対してそうした法律も学校現場ではできておりますし、文部科学省も各大学にはそうした調査をしたり、セクシュアルハラスメントの分については一定の前進が見られていると思っております。しかし一方で、これは二十年近く前の古い調査になりますが、大学におけるハラスメントの半分はいわゆるパワハラ、研究費が認められないとか、研究の機材が使わせてもらえないとか、また、学生が教授の手足となって使われるというようなところ。これは中国から日本で研究している女性の研究者に言われたんですが、博士課程の学生は、外国であれば一人前の研究者として扱われる、教授の部下ではないんだ、そういう体質を直すべきではないかということを言われまして、そうした三点の問題意識を持っております。
今回の法案で、運営方針会議をつくる、その中で一つ、外部の人材を入れていくと。私は、そのことは、今私が申し上げた三つの問題意識ですとか、あと、皆さんのそれぞれの意見陳述の中でも、外部の理事を入れて大学の重要なことに関わっていく。外部人材を入れるということは私は極めて重要なことではないかと思っておりますが、外部人材を入れることに対する期待ですとか懸念ですとか、そこを千葉先生と隠岐先生にそれぞれ伺いたいと思います。