太栄志の発言 (本会議)
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○太栄志君 太栄志です。
私は、立憲民主党・無所属を代表して、ただいま議題となりました内閣官房長官松野博一君不信任決議案に賛成の立場から討論いたします。(拍手)
松野官房長官は、派閥のパーティー収入を収支報告書に記載せず、五年間で一千万円以上をキックバックとして受け取り、裏金としていたことが報じられています。これが事実であれば、政治資金規正法違反であり、脱税に当たる犯罪行為です。
松野官房長官は、国民に対してこの疑惑を説明する責任がありますが、国会での質疑においても、官房長官の定例記者会見においても、政府の立場や捜査中であることを盾に取り、説明責任を全く果たしていません。
私は、内閣委員会や拉致問題特別委員会で、松野官房長官と、この一年、国民保護体制や拉致問題、安保関連三文書など、国民の命や安全に関わる議論を繰り返してきました。国会審議をより深めるために情報開示を求めてきましたが、残念ながら、官房長官からは十分な説明を得られませんでした。
政府として、特に外交や安全保障において、機密情報が存在することは十分承知しております。しかし、民主主義において、国民の支持と理解を得るために、最大限、情報を開示し、真摯に国民と向き合うことこそが政治の要諦です。国民への説明責任を放棄し続ける官房長官の姿勢では、到底、国民の信頼を得られません。
さらに、官房長官は、日本の危機管理の要です。国際情勢が不安定化し、大規模な自然災害がいつ発生してもおかしくない、まさに今、もし有事が起これば、御自身のことすら真っ正面から説明できない官房長官の言葉を、誰が信じることができますか。官房長官の不誠実な対応は、既に我が国の危機管理体制を揺るがせており、国民の命を危険にさらしています。国民を守るためにも、松野官房長官、即刻お辞めください。
物価高により、国民の生活がますます厳しくなっています。地域を歩く中で、一千万円以上も裏金をつくっている官房長官を許せない、真面目に働き、真面目に税金を納めている国民の生活実感と余りにもかけ離れているといった声を、この週末も多く聞いてきました。国民の政治不信は極限に達していますが、松野官房長官は国民の声や怒りを聞いていますか。キックバックを受け取っていないと断言できないのであれば、やはり、これ以上、政治不信を招かないためにも、官房長官は辞任すべきです。
さらに、松野官房長官が定例記者会見や予算委員会において答弁拒否を続ける姿勢は、政府の信頼を失い、国益を大きく損ねます。そんな官房長官は、政府の情報発信者として不適格です。キックバックについて、記者の質問に同じ答弁を繰り返す対応は、極めて不誠実です。国民に事実を説明しようとする姿勢が全く見られません。
官房長官が一千万円を超える裏金のキックバックを受け取ったと報じられた十二月八日の予算委員会において、松野官房長官は、答弁を拒否し続けました。派閥において事実確認がされている最中であり、捜査が行われており、精査して適切に対応したいと繰り返すばかりで、真摯に答弁しようとする姿勢は全く見られませんでした。何も不都合がなければ、キックバックはなかったと答弁すれば済む話です。簡単なことです。
松野官房長官の定例記者会見は、内閣の情報を内外に発信する極めて重要な場です。その記者会見においても、キックバックについて、記者の質問に一切回答しない。何を聞かれても、政府の立場として答えているので、個人の政治活動に関わる事柄についてお答えは差し控えるなどと繰り返す官房長官に対して、記者からは、回答しない官房長官の態度は、国内外問わずに、日本の政府の信頼性に悪影響を及ぼすことのリスクがあると思いますが、それを認識していますか、何か責任を感じていますかとただされる始末です。
この問題は海外にも発信され、我が国の国際的な信頼も失っています。もはや、松野官房長官がその職にとどまり続けることが我が国の国益を失う結果になっています。職責を果たすことができない松野官房長官は、一刻も早く辞任すべきです。
今回の裏金問題は、疑惑を超えて疑獄とも言われています。安倍派のパーティー収入のキックバックは、派閥全体で、五年間で数億円規模に上るとも報じられています。報道では東京地検特捜部も動いていると言われていますが、国民の政治に対する信頼を取り戻すために、立法府としても自浄作用を発揮すべきです。
私たち立憲民主党は、議員立法の企業・団体献金禁止法案を衆議院に提出しています。私も、利益誘導や利権につながりかねない政治と金の問題を正すには、企業や団体からの献金を一切禁止することを訴えてきました。国民の政治への不信を解決するために、立法府は、真摯に自らの政治改革に取り組むべきです。
そして、この問題を調査するために、総理は、自らの責任をもって自民党全議員の徹底調査をすべきです。
岸田総理の任命責任も問われています。岸田総理の就任以降、二年余りで、計十一人もの大臣、副大臣、政務官、首相秘書官が不祥事で辞任しました。岸田総理は適材適所と言っていますが、松野官房長官も適材適所だと言い張るのでしょうか。これまで述べたとおり、松野官房長官は不適格であり、その職を続ける限り、国民の政治不信はより一層深まります。官房長官が自ら辞任しないのであれば、岸田総理は、国家国民のために、一刻も早く更迭すべきです。今こそ、岸田総理の決断力が問われています。
総理、このまま旧態依然とした金権政治を続けていては、もうこの国はもちません。世界から更に取り残されてしまいます。国民の政治への信頼を取り戻し、国民的な支持の下に政権を運営する真の民主政治を我が国に根づかせなければなりません。
内憂外患の今こそ、総理は、野党の声を聞き、国民の声に耳を傾け、日本の総力を結集し、オール・ジャパンでこの国難を乗り越えるときです。そのためにも、松野官房長官が直ちに辞任することを強く求めて、賛成討論といたします。
御清聴ありがとうございます。(拍手)