宮本徹の発言 (本会議)
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○宮本徹君 私は、日本共産党を代表して、内閣官房長官松野博一君不信任決議案に賛成の討論を行います。(拍手)
日本共産党が発行するしんぶん赤旗の昨年十一月のスクープ報道が端緒となった、自民党の派閥の政治資金パーティーをめぐる裏金疑惑は、まさに底なしの様相です。ノルマ以上のパーティー券収入を派閥側も議員側も収支報告書に記載せず、裏金にする。安倍派による組織的な裏金化は、この五年だけで数億円の規模と報じられています。
安倍一強政治の下で、桜を見る会、加計疑惑、森友疑惑など、行政の私物化が問題になってきました。その一方で、権力、権威をバックに、企業や業界団体にパーティー券を売りまくり、大量の裏金をつくって、うまい汁を吸ってきたのではないか。表に出せない金の使い方をしているのではないのか。企業、団体との汚い癒着が隠されているのではないのか。物価高騰で苦しむ国民そっちのけの金まみれの政治に、国民の不信は極限に達しております。
岸田政権の中枢を担う安倍派幹部が、そろって裏金疑惑をかけられています。ところが、松野官房長官を始め、誰一人として裏金疑惑について明らかにしようとしておりません。安倍派閣僚らの交代が報道されていますが、臭い物に蓋をして幕引きを図ることは許されません。一体、誰の発案で、誰がどれだけ裏金をつくり、何に使い、何を隠してきたのか、全て国民の前に明らかにすべきです。
安倍派だけではありません。麻生派についても、赤旗紙面で、ノルマを超えて販売したパーティー券のキックバックは裏金で渡していた、現金が入った茶封筒を手渡ししたと証言が報道されています。公訴時効かどうかにかかわらず、隠さず、真実を明らかにすべきです。二階派も岸田派も、パーティー券収入の過少記載が指摘されています。パーティー券をめぐる不正は、自民党全体の問題と言わなければなりません。
岸田政権の中枢が関わり、自民党全体が問われる疑惑であるにもかかわらず、岸田総理は、疑惑解明に背を向け、説明責任も全く果たしておりません。今こそ、国会が真相究明の役割を果たさなければなりません。司直の捜査を理由に、説明を拒むことは許されません。松野官房長官を始め、各派閥の事務総長経験者らを証人喚問し、真相を徹底究明することは、国会に課せられた使命ではありませんか。
今回の事態は、政治改革三十年のうそとごまかしが露呈したものと言わなければなりません。
かつて、リクルート事件など金権腐敗事件が相次ぎ、政治改革と称して、企業・団体献金をなくすという口実で政党助成金が導入されました。ところが、企業・団体献金は政治家個人に禁止するといいながら、政党への企業・団体献金を容認し、企業、団体による政治資金パーティー券購入を認めるという二つの大穴を空けたのであります。
派閥への企業・団体献金は禁止されているにもかかわらず、派閥のパーティー券を購入しているのは圧倒的に企業と団体です。政治資金パーティーを隠れみのにして、形を変えた企業・団体献金が行われてきました。しかも、二十万円を超えなければ購入者を収支報告書に記載する義務はない不透明な仕組みです。この不透明さと企業・団体献金の抜け道を悪用することによって、多額の裏金づくりが行われたわけです。
そもそも、企業献金は本質的に賄賂性を持つものです。企業は、見返りを期待しているからこそ、対価に見合わないパーティー券を大量に購入し、企業・団体献金を行うのです。金の力で政治をゆがめる企業・団体献金は、パーティー券購入を含め、全て禁止すべきです。
企業・団体献金にどっぷりつかり、国民の暮らしそっちのけで大企業、財界奉仕の政治を続け、疑惑解明に背を向ける岸田政権は退陣すべきです。
以上申し上げ、松野博一君不信任決議案への賛成討論とします。(拍手)