落合貴之の発言 (経済産業委員会)
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○落合委員 好転するチャンスを迎えているということで、大臣の認識としてはまだはっきり好転というわけではないというようなことが言えると思います。
選挙が近づいているからか、ちょうど自民党のホームページを見ていたら、「数字で見る経済再生 実感をあなたに。」というのが載っています。これは、要は、経済再生した実感をあなたにということで、分かりやすく言うと、再生しましたということをPRしているんだと思います。
この手法というのは、アベノミクスのときも、今デフレから完全に脱却する兆しが見えてきました、ただ、それは一部の恩恵にとどまっているので、津々浦々にそのアベノミクスの恩恵を行き渡らせるんですということをずうっと言い続けていたんですが、なかなか本当の好転には至らなかったわけです。永遠に道半ばとも言われていましたけれども。
このアベノミクスのときの手法とか説明の仕方をそのまま岸田政権は引き継いでいてはならないというふうに思います。やはり、しっかりと何が弱いのかを認識して、国民に説明をして、そして官僚の皆様にも理解していただいて、正しい政策を打っていく、これでないと、経済の本当の好循環は実現できないというふうに思います。アベノミクスの達成できなかったことを達成するために、岸田総理は新しい資本主義を打ち立てて、家計にも恩恵をもたらすという経済政策をやるはずだったと思いますので、是非そこを注視をしていただければと思います。
これは前回、前々回の大臣所信の質疑のときも配りましたが、参考資料を御参考にいただければと思いますが、アベノミクスが始まる前を一〇〇とすると、アベノミクスの間で、結局、実質賃金は上がりませんでした、下がってしまいました。当然コロナもありましたが、その前から、世帯消費はアベノミクスの前よりか低いわけです。
強いて成果を言えば、物価をマイナスではなくプラスにしたということがあるかもしれませんが、これは消費税を二回上げているんですよね。消費税というのは物価に含まれます。なので、消費税を上げれば、そのパーセンテージ分、物価は上がります。このアベノミクスの間に消費税は五%分上げていますので、物価が十年間で一〇%ぐらい上がったという中に、消費税分は五%ぐらい含まれている。となると、物価もそんなに上がっていないです。
したがって、これは同じような経済政策を打っていては経済は好転しないわけですので、しっかり、すぐもう今結果が出ましたというよりも、中長期的にこれが課題です、今もこれが課題ですということをはっきりと国民にも説明することが重要であるというふうに思います。
実際に世論調査でどうなっているかなというふうに見ますと、三月十八日の朝日新聞の世論調査に、景気がいいという実感はありますかというアンケートで、実感がないという人が八八%いらっしゃいます。やはりこれが世の中の実態ではあると思いますので、正しい経済政策を打っていくために正しいアナウンスをしていただければと思います。
こういう状況の中でも、景気がいいというか、いいと言っている中で物価が上がっているのは、いわばコストプッシュインフレ、需要が増えて物価が上がっている部分は少しはあるかもしれないですけれども、はっきりと表れているのは、ロシアがウクライナに侵攻した後に物価がきゅうんと上がっているわけです。これは、やはり外国からの輸入品が上がっていたり、原材料費が上がっていたり、コストプッシュインフレです。
それなのにもかかわらず、需要増のインフレではないにもかかわらず、日銀は前のめりにどんどん利上げをしていくというような姿勢を見せていますので、これは私は、経済を客観的に見ると、ある意味リスクが高まっている、危機がある意味あるというふうに思います。中国の経済の数値もよくありません。
したがって、これはむやみにいい状況だというふうに言える状況ではありませんので、是非御認識をいただければと思います。
その中で、投資を促進して、それから新しい事業を創出していくというための法改正を行っていくわけでございます。
今まで経済産業省の産業政策は、大企業と中小企業に事業者を分けて政策を打ってきました。大企業に対しては、政策減税などでピンポイントに政策誘導していくというような、ピンポイントに政策を打っていたのかなというふうに思います。中小企業に対しては、補助金等で満遍なく、なるべく幅広くお金を供給していく、満遍なくお金を援助していくというような形だったと思います。
今回、その二つだけの区分だと日本経済の成長に不十分だということで、中堅企業というものを打ち出します。大企業の中でも、その中で中堅企業というカテゴリーを作って、そこはバックアップを強力にしていきますということでございます。
改めて、今まで二つしかなかったカテゴリーを三つにする意義、これをお聞かせいただければと思います。