菊田真紀子の発言 (本会議)
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○菊田真紀子君 立憲民主党の菊田真紀子です。
私は、立憲民主党・無所属を代表して、文部科学大臣盛山正仁君不信任決議案について、提案の趣旨を説明します。(拍手)
まず、決議の案文を朗読します。
本院は、文部科学大臣盛山正仁君を信任せず。
右決議する。
〔拍手〕
以上であります。
これより、いかに盛山正仁氏が文部科学大臣にふさわしくない人物であるかについて、詳しく説明申し上げます。
盛山正仁氏は、二〇二一年の衆議院選挙において、世界平和統一家庭連合、いわゆる旧統一教会の関連団体から推薦状を受け取り、選挙の支援を受けていたことが明らかになりました。
これまで旧統一教会との関係を自ら公表する機会が何度もあったにもかかわらず、報道されるまで自分にとって不都合な事実を隠し続けてきた盛山正仁氏は、文部科学大臣にふさわしくありません。
一昨年七月に発生した安倍元総理の銃撃事件は、安倍元総理が旧統一教会と深い関係があると考えた旧統一教会信者の子が安倍元総理を狙ったものであることが明らかになりました。
その後、安倍元総理を始め多くの議員が旧統一教会の関連団体の集会に参加するなど、旧統一教会と自民党議員が長年にわたってずぶずぶの関係だったことが明らかになりました。
事件後、報道各社が、国会議員を対象に、旧統一教会との関係を調べるアンケート調査を行いましたが、盛山正仁氏は教団との関係を隠し続けました。
例えば、共同通信社の全国会議員のアンケートには、選挙活動への支援どころか、集会への出席や祝電についても、ないと回答しています。教団の関連団体、世界平和連合、平和大使協議会が二〇二一年の衆院選と二〇二二年の参院選の際に推薦確認書を提示して署名を求めていたことについて朝日新聞が調査を行った際にも、署名は行っていないと否定していたのです。
ところが、今月に入って、二〇二一年十月の衆院選公示前に世界平和連合が開催した盛山正仁衆議院議員国政報告会に盛山正仁氏が出席をし、推薦確認書に署名していたことが報じられました。
選挙期間中にも、教団信者が盛山正仁氏の事務所名で、朝から晩まで有権者に投票を呼びかける電話がけを行っていたとも報じられています。教団信者の中には、多い日で一日二百回くらいの電話がけを行ったとの証言もあります。また、教団関係者からは、ハグまでしていたとの証言も出ています。
閣僚に就任する際にも、過去に何らかの旧統一教会との関係があれば開示するよう、官邸から連絡があったと聞いています。それにもかかわらず文部科学大臣に就任できたということは、官邸すらも欺いていたことになります。岸田派の一員として岸田総理を支えながら、大臣になりたいがゆえに岸田総理をもだましていたことになります。
このように、自分にとって都合の悪い旧統一教会との関係を隠したまま大臣の座にとどまろうとする人物が、文部科学大臣としてふさわしいわけがありません。子供たちにとってまさに反面教師、悪いお手本のような盛山正仁氏には、一刻も早く文部科学大臣を辞任していただくべきです。
旧統一教会との関係が明らかになると、国会では、記憶にないと繰り返したり、あるいは微妙に答弁を変えたりなど、国民への説明責任を全く果たすことがなく、今も大臣の職に居座り続けています。
予算委員会等で、推薦状を受け取ったのか、推薦確認書にサインしたのか、繰り返し問われると、はっきりした記憶がない、報じられた写真を見て薄々思い出してきた、軽率にサインしたのはおっしゃるとおりと、支離滅裂に答弁を迷走させ、しまいには、記憶にございませんの一点張りになりました。一度は薄々思い出してきた記憶が翌日にはきれいさっぱりなくなってしまったのは不思議でなりません。
五年ほど前に、三谷幸喜監督が「記憶にございません!」という映画を作られました。政治をパロディーにした映画で、三谷監督は、こういう映画を作れば、今後、政治家が国会で恥ずかしくて記憶にございませんとは言わなくなるのではないかという思いがあったようですが、今も恥ずかしげもなく、記憶にございませんを平気で繰り返しておられる盛山氏の姿は、もはや喜劇にもならず、全く笑えません。
この程度の記憶力でも日本では国会議員や文部科学大臣が務まるのだということを世界に宣伝しているようなものです。それとも、日本という国は、記憶力の乏しい政治家ほど、政界でしぶとく生き残れるということなのでしょうか。
記憶が曖昧で、国会での質疑に明確な答弁ができず、政策協定すら文章をよく読まずに署名をし、その書面をすぐに廃棄してしまうような人物に、この国の教育行政や文化行政を任せていて大丈夫なんでしょうか。
このまま盛山正仁氏を文部科学大臣の職に据えることは、我が国の文部科学行政に対する不信と、政治不信を招くだけであり、一刻も早く辞任をしていただきたい。
宗教法人を所管する文部科学省は、旧統一教会の解散命令を東京地裁に請求しています。旧統一教会と密接な関係にある盛山正仁氏が、国民から疑念を抱かれずに公正な審理を進めることは不可能であると言わざるを得ません。
岸田総理は、盛山氏が解散命令請求を出したのだから、現時点で旧統一教会と関係はなく、問題がないかのような発言をしていますが、一昨年に与野党の協力で成立した被害者救済法についても、政府側の取組は消極的で、決して十分とは言えない状況です。旧統一教会から何らかの影響を受けて、政府が後ろ向きになっているのではないかとの疑念を持たれかねません。
この期に及んで、盛山正仁氏は自ら、ぽろぽろといろんな情報を出すぞという情報が私のところにも入ったわけでございます、旧統一教会関係者の方から盛んに揺さぶりをかけてきている、私の立場からすると弄ばれていると発言をされています。旧統一教会側から揺さぶりをかけられ、弄ばれてしまうような人物を文科大臣の職に就けた岸田総理の任命責任も厳しく問わなければなりません。
また、宗教行政を担っている文化庁の職員にとっても、厳しく対峙すべき旧統一教会と実はずぶずぶの関係にあった人物が文部科学大臣を務めている状況は決して好ましくありません。一刻も早く辞任をしてください。
山際大志郎元経済再生大臣は旧統一教会との関係が次々と明らかになったため更迭されているのに、岸田総理はなぜ盛山正仁氏を即刻更迭しないのか、不思議でなりません。岸田政権はダブルスタンダードなのではないでしょうか。政調会長時代に旧統一教会の友好団体トップと面会していた岸田総理自身の進退に飛び火するのが怖いから更迭できないのでしょうか。それとも、旧統一教会と関係がある大臣がほかにも出てくるのが怖いから更迭できないのでしょうか。
税の滞納を繰り返していた人物を財務副大臣に抜てきしたり、公職選挙法違反を主導する人物を法務副大臣に就けたり、岸田総理には、聞く力もなければ、人を見る目もなかったことが残念でなりません。
報道各社の世論調査でも、文部科学大臣は辞任すべき、説明責任を果たしていないとする国民の意見が過半数を大きく上回っており、毎日新聞の世論調査では、辞任すべきと回答した人が七八%でした。
昨日の記者会見で盛山氏は、これまで正々堂々と、何ら恥ずべき行動は取ってこなかったと述べられましたが、記憶にないを連発しながらそのように断言できる根拠が何なのか、理解に苦しみます。
この際、盛山正仁氏は、じたばたすることなく、潔く辞任してください。
自民党の派閥裏金問題をめぐっても、ふだんから道徳心や倫理観を殊更に勇ましく論じておられた議員が、いざとなると記憶をなくし、秘書に責任を押しつけ、説明責任を全く果たそうとしない態度を続けていることにも国民の怒りは頂点に達しています。
自民党議員には、是非とも、良心と道徳と倫理を取り戻していただき、本決議案に御賛同いただくことを心からお願いして、提案理由の説明を終わります。
御清聴ありがとうございました。(拍手)
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