山井和則の発言 (本会議)

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○山井和則君(続) 議長、分かりました。その趣旨を踏まえて話をさせていただきます。
 ですから、一例ですよ、内灘町。隣の穴水町とかまでは対象になっているんですよ。なぜ内灘町は新しい三百万円の交付金の対象外になっているんですか。これ、誰か説明できる方はおられますか。
 やはり、こういうことも、あと十一時間あれば審議できるんですよ。ちょうどその質問をしようと思っていたんですよ、私も。
 この間、この問題を米山議員、梅谷議員、そして近藤議員が質問されて、岸田総理も答弁に詰まられたんです、先日のテレビ入りで。なぜ内灘町は対象になっていないんですかと。それで、はっきり言って、一応、持ち帰って検討しますというところまでいっているんですよ。あと一歩なんですよ。あと一歩。持ち帰っているんですよ、今。
 ということは、次、質問したら、よかった、結論出しました、内灘町も対象に入れますと岸田総理がおっしゃる可能性はあるじゃないですか。やはり、国会審議というのは、私、そういうものだと思うんですね。
 もう一つ、ちょっと、穴というか欠点があるんです。というのが、これは新潟県とか富山市も液状化が非常に進んでいるんです。進んだというか、被害が深刻なんですね、新潟県、富山の方は本当に。にもかかわらず、この三百万円の新しい交付金は、新潟県と富山県は対象外になっちゃっているんですね。これは新潟県の知事とかも、何でなんだと。通り一本隔てて、同じような家が壊れてしまっているわけでしょう。何で都道府県の境界で切らないと駄目なんですかね。
 今日も政治と金の話もかなりしましたけれども、政治と金の話だけじゃなくて、このような、あともう一息で多くの被災者を救うことができる、そのための審議を、あと十一時間、何とかやらせていただけませんか。是非とも、是非ともやろうじゃありませんか。
 私は、ただけんかをする質疑をやろうと言っているんじゃないんですよ。自民党さん、公明党さん、そして政府の皆さんのおかげで、今言ったように、新しい交付金も、二十年ぶりにですよ、今まで二十年間一円も上がっていなかったのが、今年、予算委員会をやったことによって、三百万円アップして、約一千億の予算がついたんですよ。やはり予算委員会というのは重要なんですよ。
 与党さんは与党さんで思われることはあるけれども、野党は野党でいろいろなアイデアを持っているんですから、衆知を集めて。だから、何としても、あと十一時間やっていただきたいというふうに思います。そのことによって救える声が非常に多いんですね。
 それと、もう一つ申し上げたいと思います。
 先日、少子化ですね、出生数が過去最低になったというニュースがありました。これは与野党を超えて本当に深刻です。このニュースはつい数日前ですから、まさにこれから予算委員会で中心テーマとして議論しようと思っていた矢先なんですよ、この少子化対策。多分、自民党の皆さんも、まさか過去最低の出生数になるとは思っていなかったと思いますよ。想定外だったと思いますよ。予算審議が始まったときには、ここまで少子化が進むと思っていなかったんじゃないんですか。想定外のことが起こったわけですよ。そうしたら、この少子化対策もきっちり力を入れないと駄目なんじゃないでしょうか。
 例えば、子ども・子育て支援金。これも、裏金問題、被災者支援とともに、子ども・子育て支援金も非常に関心が高いんですね。しかし、実際、このことに関しても、五百円ぐらいだというふうな試算が出ておりますけれども、実際、千円を上回るのではないかという試算も、日本総研の西沢和彦理事からも試算が出てきております。
 これも、大体、協会けんぽで、中小企業の皆さんで、西沢先生の試算によると、月千円、年間一万二千円ぐらいの負担になるのではないか。月千円、年間一万二千円ぐらい。そしてまた、大企業、組合健保では、月千数百円、年間二万円弱、これを労使両方で負担することになるわけです。さらに、公務員の方々、共済健保は、これは二千円弱ですね。そうしたら、十二か月で二万円余りになるんですね。これについては、子供支援金ならぬ子供増税だという批判が出てきているんですよ。
 私もおっしゃるとおりかなと思うのは、何でかというと、今回の子ども・子育て支援金、少子化対策加速化プランに対して、私も深刻だなと思うのは、子育て中のお母さん方からやめてほしいという声が出てきているんですよ。これは何でかというと、お母さん方がおっしゃるには、少子化対策で子供を産みやすくするというから、てっきり負担と、手取りを増やす改革をしてくれるのかなと思っていたというわけですよ、てっきり。ところが、年に中小企業で一万二、三千円、大企業で一万五、六千円、そして公務員の方々で二万円ぐらい。
 これは、よく聞いてくださいよ、ワンコイン、五百円じゃないですよ、はっきり言って。負担、かなりですよ、年間一万二千円とか一万六千円とか二万円とか。これは共働きだったらその二倍ですよ。共働きだったら、これは、子ども・子育て支援金、年間の負担、労使両方の負担で二万円、三万円になりますよ。
 自民党の皆さん、きょとんとされているけれども、このことも、早稲田議員、奥野議員、石川議員が、そしてほかの野党の皆さん方も質問したんですよ。ところが、岸田総理は、法案審議までに言うと言いながらも、額を言わないんですよ。本来は、こういう重要な少子化対策、子育て支援と言っているのに、子育て世帯に増税するの、えっ、そうしたら、それは幾ら。こういうことは、当然、予算委員会で審議すべきじゃないでしょうか。
 やっと、来週月曜日ぐらいに、岸田総理も正直に、いや、実は負担は年に一万数千円、二万円ぐらいですよ、負担なしと言っていたけれども本当は負担があるんですよと言って、そろそろ岸田総理も正直に子供増税のことをお認めになって、国民の皆さんに、申し訳ない、子育て支援のためにこれこれお金がかかる、負担増になるけれども、何とか、何とかこらえてもらえませんかというような議論をまさにあと十一時間でやろうとしていたのに、それを強行に打ち切ったのが小野寺委員長です。このような日本の国家にとって重要な子育て支援の充実の議論、史上最低の出生数、まさにこれこそ予算委員会で議論しないと駄目なときに、何で強行採決するんですか。
 私も、実は、以前、スウェーデンという国に二年間留学をしておりました。私は元々、大学で酵母菌の研究をして理系だったんですけれども、学生時代、虐待を受けた子供や福祉施設の子供の話を聞く中で、やはり、お金になりにくい、献金になりにくい、パーティー券になりにくいような問題も、福祉をやりたいということでこの世界に入りましたけれども、そういう意味でも、子供の貧困や子育て支援というのは、私だけじゃないと思いますが、多くの議員にとって一番の関心事なんです。教育の無償化とか子育て支援とか、児童手当の高三までの延長、めちゃくちゃ重要ですよ。まさにその議論をしようとするときに、なぜ強行採決しないと駄目なんですか。採決が今日でも来週月曜日でも、なぜルールを破ってまで強行採決するのか。
 やはり、分かっているんですよ、自民党国対の方は本当にそんなことを考えていない、本当に。やはり岸田総理が無理を言っているのは僕らも分かっているんですよ、本当に。
 だから、そもそも、政倫審に出ると言ったところからが話がややこしくなってきているんですよ。野田元総理もおっしゃっていましたよね。やはり、総理大臣というのはどっしり構えて、国会運営のことは国対に任せる、党のことは幹事長に任せる、やはりそれが総理大臣のあるべき姿で、私が岸田総理に期待したいのは、政倫審に出てきていただくことじゃなくて、今問題になっている少子化対策をどうするのか、今の子ども・子育て支援金では不十分だからもうちょっと充実させられないかとか、被災者支援も、頑張っているけれどももう一息できないかとか、そして、今深刻ですよ、株高と言われているけれども実質賃金は二年連続下がっているんですよ、どうしたら実質賃金を上げられるか、物価高対策をどうするのか、こういうことこそ岸田総理にやっていただきたいんです。
 にもかかわらず、政倫審に自分が出た以上はもう今日、明日にでも強行採決しろというのは、それは、総理大臣が国会日程に口を出すというのは、やはり私は変じゃないかなと思うんですね。
 私、民主党政権で、野田総理の下、与党の国対委員長をさせていただいていて、そのときの野党の国対委員長が浜田国対委員長だったんですよ。私、一緒に仕事をさせていただきましたけれども、すばらしい方ですよ、本当に。責任感が強いし、約束は守られるし、自民党のことばかりじゃなくて、党全体が円満にいくことを考えていられるし。御法川代理もすばらしいですよ、はっきり言って。
 これは何か勘違いしてもらったら困るけれども、僕らは別になれ合いのことを言っているんじゃないんですよ。戦うときは戦う、政策はしっかり議論する。でも、やはり、国会で充実した、国民の幸せに結びつく、子供たちの幸せに結びつく、被災者の幸せに結びつく、その国会のルール作りをやるために国対というのがあるんですよ。
 私も十三年間国対をやっていますけれども、褒められることはないですね、基本的には、苦情は来ますけれども、はっきり言って。ただ、でも、やはり、一人一人の議員の方々がいい質問をされて、国民の皆さんが幸せになって、また、けんかで衝突しそうなところを自民党と野党、公明党さんとで折り合って国会が進む、それによって国民の幸せが進む、そのために本当に働かせていただけるというのが国対の醍醐味で、何を言いたいのかというと、国対はそういう平和的精神なんですよ。そんな中で、なぜ小野寺委員長は強行採決をしたのかということなんですよ。今、浜田委員長がそうだとおっしゃっていましたからね。
 これは、本当に、そういう意味では、やはり私も十四年やっていたので国対には一家言あるんですけれども、総理大臣は偉いですよ、立派ですよ、でも、やはり国会運営と総理大臣というのは、また役割分担なんですよね。総理は国民の幸せのことを考えていただいたらいいんですよ。その総理のやりたいことのお膳立てをするのが国対であったり幹事長室であったりするわけですよね、党を支える。
 だから、やはり、そこを今まで平和裏に役割分担していたところに、申し上げにくいけれども、今回、急に、二、三日前に、岸田総理が政倫審に出ると言って政倫審に出たところから話がややこしくなってきているんです。
 それで、この私の話を聞いていただいたら、与党野党関係なく、山井の言うとおりやなというふうに思ってくださる与党の方も多いと思いますし、もしかしたら、岸田総理も、どこかで私のこの話を聞いてくださっているんじゃないかなと思います。
 岸田総理は厚生労働委員長でして、今から十数年前。私、野党の理事でして、岸田委員長とも一年間仕事をさせていただきましたし、医療、介護の視察のため、十日間海外に一緒に視察に行って、いろいろ、当時の岸田委員長からも勉強させていただきました。一言で言いますと、非常にいいお兄さんというか、本当にいい方なんです。人柄もすばらしい、優しい、ジェントルマンです。
 だから、やはり、そういう岸田総理からすると、なぜこういう強行採決ということを小野寺委員長に指示されたのか、私はそこが本当に理解に苦しむんです。
 一言申し上げますと、私も松下政経塾で、小野寺委員長とは一緒に松下政経塾で勉強した仲でありますけれども、本来、小野寺委員長もこういう強行的な運営をされる方じゃないんですね。ですから、是非とも、ここは皆さんと力を合わせて、平和裏に、円満に、来週月曜日、八十時間の審議を終えるようにする、そうしたいというのが私の願いであります。
 今回、先ほどスウェーデンの話をしましたが、つまり、スウェーデンでは人口政策というのを国家の基本に据えておりまして、ミュルダールというノーベル経済学賞の学者がいまして、そして、人口政策こそが国家の基本であるということを、福祉国家と言われるスウェーデンは国是としておりました。
 そういうところに私も二年間留学しておりましたから、やはり、今回、予算委員会で、是非とも、子育て支援の充実の議論、もう少しやらせていただきたいですし、先ほども言いましたように、被災者支援、かなり岸田総理も、与党の、政府の皆さんも、厚生労働省も内閣府も、頑張ってくださっております。ですから、あと一息、十一時間あれば、多くの子供たちあるいは被災者の方々のプラスになるというふうに私は思っております。
 まだ、何というんですか、このリストはありますが、リストに行かずに、またちょっと、政治と金の話に少しだけ戻らせていただきます。
 もしかしたらこの裏金問題はもう終わったと思っておられる方が中にはおられるかもしれませんが、昔、金丸自民党副総裁の事件というのがありました。
 当時は、政治資金規正法違反の議論が金丸副総裁にあったわけですけれども、そこはおとがめなしだったわけですね。それに対して非常に国民の怒りが高まって、結局、金丸前副総裁を逮捕、一九九三年三月七日日曜日ということで、数億円の脱税容疑ということになりました。
 「寝耳に衝撃、ドン逮捕」という、当時、一九九三年三月七日の新聞、「「幕引きムード」急転 「えっ」「なぜ今」政界絶句」、異例、土曜日の夜に会見というふうに、一九九三年ですから、今から三十一年前の話ですが、こういうふうに、政治資金規正法違反で問われなくても、その後、脱税で立件されるということはございます。
 今日も長時間お話をさせていただいておりますけれども、まだ、今回の裏金問題というのは第一幕が終わりであって、今後、第二幕、政倫審を通じて、安倍派の幹部や二階元幹事長の関与はどうだったのか、今回の政倫審に出てきておられない方々についても、やはり、政倫審、あるいは参考人招致、証人喚問にも出てきていただく必要があるのではないかと思います。
 そして、今回、今行われております政倫審で十分な全容解明が果たせないのであれば、やはり、そこについては今後も国会で議論をしていかねばならないと思っております。
 やはり、国民の怒りは、秘書が秘書がということで議員は関与していないということでは納得できないということでありますし、先ほども言いましたように、やはり、納税すべきは納税をしないと、この状況のままでは、脱税で誰かが、税務調査が入る、あるいは悪質であれば立件されるという危険性もあるのではないかと思います。そういうふうなことをしっかりと、国会議員が特別扱いでなく、しっかりと納税をしていく、そのような国会にしていかねばならないと思っております。
 八十時間の審議のところを十一時間残しておりますけれども、たかが十一時間と思われる人ももしかしたらいるかもしれませんが、十一時間、されど十一時間。この十一時間で、救われる子供たち、救われる被災者の方々、そして救われる様々な政策もあるわけです。
 岸田総理を先頭に、是非とも、正々堂々と、ルールを守って、月曜日に円満にこの場で皆様と再会をしたいと私は切に願っております。
 以上、小野寺五典君がいかに予算委員長の任に堪えないか、御説明申し上げさせていただきました。
 議場内の皆様には、御清聴いただき、また声援をいただき、誠にありがとうございました。
 改めて、最後の最後になりますが、やはり、国会は、けんかするときはけんかするけれども、仲よく円満に審議をして、それこそが被災者の方々の安心や国民の安心につながる、そういうめり張りの利いた姿を国民に見せねばと思いますので、そういう意味では、こういう不正常な形で、八十時間を六十九時間で打ち切る、八十時間に足らずに強行採決する、そういう汚点を残すようなことはしてほしくないと思います。そういうことをすれば、残念ながら、野党が言う言わないじゃなくて、国民の人たちからは、ああ、自民党はやましいことがあって、岸田総理はやましいことがあって、疑惑隠し、裏金問題隠し、脱税隠しで強行採決したんだなというふうに言われてしまうと思います。
 本決議案に議員各位の御賛同をいただきますことを最後にお訴え申し上げまして、私の趣旨弁明とさせていただきます。
 ありがとうございました。(拍手)
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発言情報

speech_id: 121305254X00820240301_014

発言者: 山井和則

speaker_id: 28090

日付: 2024-03-01

院: 衆議院

会議名: 本会議