佐藤正久の発言 (外交防衛委員会)
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○佐藤正久君 委員派遣について御報告を申し上げます。
本委員会の小野田紀美委員長、若林洋平理事、小西洋之理事、上田勇理事、石井苗子理事、榛葉賀津也委員、山添拓委員、伊波洋一委員及び私、佐藤正久の九名は、去る二月十九日及び二十日の二日間、我が国の外交、防衛等に関する実情調査のため、長崎県及び佐賀県に派遣されました。
以下、概要を御報告いたします。
第一日目は、長崎県において、まず、独立行政法人国際協力機構、JICAとの連携事業を進めている国立大学法人長崎大学を訪問しました。JICA九州からその事業概要や長崎大学との連携実績等について、長崎大学から感染症研究出島特区や高度感染症研究センターでの取組について、それぞれ説明を聴取しました。その後、熱帯医学及び国際保健における先導的研究を行っている熱帯医学研究所を視察し、また、日本初スーツ型のバイオセーフティーレベル4施設である高度感染症研究センター実験棟の外観も視察しました。
次に、海上自衛隊佐世保地区を訪問し、佐世保地方総監部から、佐世保地方隊の担当警備区域や部隊編成、各部隊の任務、役割、災害派遣活動の実績等について説明を聴取しました。
派遣委員との間では、佐世保地区における自衛隊と米軍との連携状況、人口減少下での隊員確保の方策、地域住民との信頼醸成に向けた取組、佐世保地区の施設強靱化の必要性、急患輸送におけるドクターヘリとの役割分担、部隊内でのセクハラ、パワハラ事件の現状と対策、海上自衛隊と中国海軍との交流状況等について意見が交わされました。
その後、独身隊員等が入居している平瀬隊舎を視察し、その居住環境を確認しました。
次に、佐世保市役所を訪問し、宮島市長や林市議会議長等の議会関係者との意見交換を行いました。佐世保市側からは、防衛施設と民間施設が混在する佐世保港の港のすみ分けに対する取組等について説明があり、特に、最重要課題として前畑弾薬庫の移転、返還の早期実現、重要課題として陸上自衛隊早岐射撃場における騒音対策としての覆道式化、崎辺地区における自衛隊施設整備の更なる推進等を政府に対して強く要望しているとの発言がありました。
派遣委員との間では、前畑弾薬庫移設計画が進んでいない理由と実現に向けた課題、弾薬庫移設後の跡地利用の構想、防衛生産基盤強化の観点から佐世保重工業を支援する必要性、広い制限水域のある佐世保港における経済活動面での課題、原子力艦の原子力防災訓練への米軍の参加状況等について意見が交わされました。
次に、水陸機動団の戦闘上陸大隊等が所在する陸上自衛隊崎辺分屯地を訪問し、同分屯地の主要施設、水陸両用作戦及び水陸機動団の概要等について説明を聴取しました。
派遣委員との間では、米海兵隊との共同訓練の状況や任務の違い、水陸機動団の隊員にも乗組手当を支給する必要性、島嶼奪回作戦時の兵力の想定等について意見が交わされました。
その後、庁隊舎の屋上から、海上自衛隊の係留施設等の工事が進捗中の隣の崎辺東地区の状況を視察しました。また、島嶼奪回作戦等で用いる水陸両用車AAV7を視察し、その試乗も行いました。
第二日目は、まず、米海軍佐世保基地を訪問しました。フォンテーン基地司令官と派遣委員との間では、アジア太平洋地域において佐世保が強襲揚陸艦の配備されている唯一の米軍基地であることの確認、前畑弾薬庫移設計画に対する米海軍の立場、在日米海軍と中国海軍との交流状況、日米の基地が集約する佐世保地区が攻撃対象となる可能性についての認識、東シナ海や南シナ海で活動する米艦艇への兵たん支援の状況等について意見が交わされました。
その後、ドック型輸送揚陸艦ニューオーリンズの艦内を視察しました。
次に、佐賀県に移動し、九州佐賀国際空港の西側に建設中の陸上自衛隊佐賀駐屯地(仮称)新設予定地を佐賀空港の展望デッキから視察し、九州防衛局から説明を聴取しました。同駐屯地には、今後、陸上自衛隊木更津駐屯地に暫定配備中のV22オスプレイ十七機と陸上自衛隊目達原駐屯地所在のヘリ約五十機が移駐して配備されることとなっており、令和七年六月頃には移駐に最低限必要な工事が終了する予定です。
次に、陸上自衛隊目達原駐屯地を訪問し、西部方面隊の概要や取組、九州補給処やヘリ部隊など目達原駐屯地所在の各部隊の業務等について説明を聴取しました。
派遣委員との間では、自衛官等の募集状況を改善するための取組、ヘリ部隊移駐に伴う人員の減少規模、移駐後も滑走路を維持する必要性、補給倉庫としての民間倉庫の活用状況等について意見が交わされました。
その後、木更津駐屯地に暫定配備されているオスプレイのうち一機が目達原駐屯地に駐機していたことから同機を視察するとともに、目達原駐屯地のヘリ部隊に配備中の対戦車ヘリAH64Dも視察しました。
また、九州補給処の倉庫も視察しましたが、その際、雨天時には屋根から雨漏りがするので、ビニールカバーを掛けて部品等がぬれないように対応しているとの説明がありました。
最後に、佐賀市役所を訪問し、坂井市長と佐賀空港の自衛隊使用について意見交換を行いました。佐賀市側からは、これまでの経緯の説明があり、佐賀空港の自衛隊使用を苦渋の決断で受け入れたが、防衛省に対しては、米軍の佐賀空港利用に係る懸念への真摯な対応、オスプレイの安全性に関する情報提供及び連絡体制の構築等の八項目の合意事項について着実な履行を求めている、特に佐賀駐屯地を環境整備法に基づく特定防衛施設に早期に指定してもらいたいとの発言がありました。
派遣委員との間では、建設工事に対する市民からの苦情の有無と対応状況、オスプレイの安全性に関する防衛省との連絡体制、佐賀駐屯地を特定防衛施設として早期に指定する必要性、新たに佐賀市民となる隊員及び家族の円滑な受入れ、オスプレイの安全対策や飛行ルートを綿密に検討する必要性等について意見が交わされました。
以上が今回の派遣の概要です。
最後に、今回の派遣が極めて有意義なものになったことに対し、御対応いただきました関係者の皆様方に御礼を申し上げ、報告といたします。