野中和雄の発言 (農林水産委員会)
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○参考人(野中和雄君) ありがとうございます。
農業は環境にマイナスの影響を与えているという点もあることはそのとおりではありますけれども、もちろんそれを織り込まなきゃいけないわけでありますけれども、それ以上にと言ったらちょっと問題あるかもしれませんけれども、最近のやっぱり中山間地域、あるいは農村地域というものの果たす役割ですね、これは要するに田園回帰とか、人が大勢行っているって、やっぱりそこの地域でチャレンジしてやりたいとか、それから、何といいますか、老後をそこで過ごしたいとか、子供を教育したいとか、いっぱいいいことが農山村地域にはあるわけですね。
それを基本法のときには、農業の多面的機能というふうに農業に限って書いていたんですね。ところが、その後、やっぱりいろいろ考えてみると、文化的景観とか何かも全部そうですけれども、農業だけじゃなくて地域全体が国民にとっていい影響を与えているということにずっと変わってきているわけですね。これは世界的にも変わってきているし、先ほど申し上げたように、過疎法、山振法でも、その農業の多面的機能じゃなくて、農山村の地域がそういう機能を有しているということがあるわけですね。
ということでありますから、それをきちっと評価をすべきでありますし、それから、そういうことを、これは前から申し上げたように、基本法というのは理念法でありますから、やっぱり農村の方々に自分たちの住んでいる地域はどういう地域かということをメッセージとして伝えることが大事なんですね。基本法で、そういう農村あるいは中山間地域というのは大事な地域だよ、可能性がある地域だよということをしっかり位置付けることによって、そこに住んでいる人たちも自信を持っていろいろ取り組もうとか、あるいはそうじゃない都市の方々も、じゃ、行ってそこでチャレンジしてみようとかいうことになるわけですね。
ところが、今の農業基本法というのは、残念ながら、農村といいながら、それ農業のためだけしか書いてないんですよ。こんな間違った表現というのはないじゃないですか。やっぱりそこにはちゃんとした大きな役割を果たしているということを書いて、そして、もちろんマイナスの影響もあるけれども、それも考慮をした上で先ほどの直接支払というような方向に行くべきものだと思いまして、基本的にどういう地域であるかということ、そこには農業だけでは残念ながらその経済力の向上にないわけですけれども、最近のいろんなことを考えれば、その地域資源とか活用していろんな経済力が増せるわけですよね。そういうこともきちっと規定をしていくと。その規定がまるっきりないと、あるいは、極端に言えば、それは関係人口のためだけに産業振興するみたいな間違った表現で入っているというところは絶対改めていかないと、農業者とか農村にいる方々に対する……