柴田明夫の発言 (農林水産委員会)
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○参考人(柴田明夫君) ありがとうございます。
弱体化しているというのは、あらゆるところで弱体化しているわけですけれども、農地が毎年二、三万ヘクタールずつ減少傾向にあるというところで、最初の六一年農業基本法、六百万ヘクタールあったわけですが、これがずっともう減少そのものです。しかも、今四百三十万ほどの農地が完全に利用されていないということで、作付け率も一〇〇パーを切っているわけですね。
そういう中で、今までのやっぱり反省に立つということであれば、私は、二〇一二年ですかね、あのアベノミクスの農業、その攻めの農業というのが逆に私は農業のこの弱体化につながってきたなという印象を持っております。攻めの農業は、やっぱり規模を拡大して付加価値を付け、六次産業化で付加価値を付けて、あわよくば輸出に持っていくというワンセットの、ここを支援する話でありました。
けれども、法人農業、企業農業というのは確かに二万辺りから四万ぐらいも経営体は増えているんだけれども、一方で家族農業がどんどんどんどん減ってきたんですね。優秀な農業という、それは優秀でいいんですけれども、食料安全保障を考えた場合には、やっぱり家族農業を含む全ての農業ですね、自給的な農家においても生産をすると、こういうことが重要なのかなと。それが、何というか、危うくなってきているということですね。
現在、昭和に直すと昭和九十九年になるんですけれども、米作りのメインは昭和一桁ですから、この世代というのはどんどんいなくなってきているということで、まさに八十近くなっているんですね。これ、時間の問題で、本当にもう壊滅しちゃう可能性が高い。
一方で、スマート農業とか駆使している規模の元気のいい農家ってあるんですが、彼らは、何というか、どうせなくなる農家であれば、もう早くなくなってほしいというような意見も聞きますので、これは加速主義の考え方ですね、未来は一つだと、なくなるものなら、もうそちらの方向に進んでほしいと。
しかし、未来は幾らでも変えられる可能性が高いと思うんですね。家族農業を守るということも、ここは考えていただきたいと思います。