大西健介の発言 (本会議)

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○大西健介君 立憲民主党の大西健介です。
 参議院での予算案の再修正は、高額療養費引上げ凍結に伴い百五億円を増額し、その分、予備費を減額する内容となっており、高額療養費の見直し及び予備費を活用した我々の修正案に関連して、会派を代表し、質問いたします。(拍手)
 参議院で修正された予算案が衆議院に回付をされるのは憲政史上初のことであり、この本会議を開かなければならなくなったのは、首相が、がんや難病の患者の声や我々の度重なる提案に耳をかさず、高額療養費の引上げ凍結の決断が遅れたためであります。
 我々の提案どおりになったことは多といたしますが、凍結決断の理由は、患者の方々の命が大切というよりは、参議院選挙に不利になるという低次元の理由であり、衆院通過から僅か三日後の方針転換には、衆議院での審議は何だったのかと憤りを禁じ得ません。
 冒頭、当事者の皆さんに不安を与えたこと及び国会審議を混乱させたことについて、改めて首相の反省の弁を求めます。
 秋までに改めて方針を検討することになっていますが、このままでは再び不適切なプロセスによって、同じように自己負担大幅引上げの結論が出されることが懸念されます。
 首相は、患者の方々の御納得がいただけない限り、これはやってはならないと答弁していますが、そのためには、審議会に正式な委員として患者団体に加わっていただくことが必須と考えますが、いかがですか。
 また、高額療養費制度の再検討のプロセスでは、長期にわたり高額療養費の支給を受けた者の生活実態に関する調査を行うべきと考えますが、いかがですか。
 さらに、当初の案と同様に、医療費の給付費を年五千三百億円抑制することを前提に再検討が行われれば、今回と同様な結論が出るおそれがありますが、その前提を変えないのか、首相の明確な答弁を求めます。
 高額療養費の方針転換は参議院での審議中のことでありましたが、首相が予算成立後に強力な物価高対策を打ち出す考えを示したのには腰を抜かしました。今審議している予算は物価高対策には無力であると自白しているのに等しく、物価高対策を待ちわびている国民をばかにしていると同時に、立法府を軽視するものと言わざるを得ません。
 我々は、安住予算委員長の下で、初の試みとなる省庁別審査を通じて厳しい行政監視を行い、無駄遣いや積み過ぎ基金の削減など、財源捻出に全力で取り組み、責任政党として、三・八兆円の予算を確保し、修正案を提出しました。しかし、政府・与党には、無駄削減に取り組む行政監視の姿勢は全く見られませんでした。
 高額療養費の引上げ凍結も、予備費を使わず、我々の示した無駄な予算を活用すればできたはずなのに、なぜそれを行わなかったのか、首相の明確な答弁を求めます。
 我々の修正案では、無駄な予算や予備費を物価高対策に回すことで、四月からガソリン減税を行うことにしています。現在のガソリン価格は、本来トリガー条項が発動される水準であり、私たちが示した財源を使えば、四月からリッター当たり二十五・一円の暫定税率を廃止し、ガソリン減税を実施することは可能です。ないのは財源ではなくて、やる気と本気です。
 国民は、今ガソリン高に苦しんでいるのであって、一年後では遅いのです。強力な物価高対策が必要と言うのであれば、四月に間に合わなくても、新たな物価高対策の中で、令和七年度のできるだけ早い時期に暫定税率を廃止し、ガソリン減税を行うべきです。
 我々は、四月からガソリン減税を実施する法案を国民民主党と共同で提出しましたが、否決をされました。ところが、自民、公明、維新は、先日、ガソリン税の暫定税率廃止をめぐる協議を行い、維新は、今年の夏をめどに暫定税率を廃止すべきと主張しました。
 野党は一致をしています。ガソリン減税にブレーキをかけているのは、自民、公明の与党ではありませんか。我々は、各党に呼びかけ、改めて、夏までにガソリン減税、暫定税率廃止を実現する議員立法を提出する予定です。野党が賛成すれば、衆議院ではガソリン減税法案は可決をされます。総理、ガソリン減税法案に賛成していただけませんか。我々は、ガソリン減税法案が成立しない場合には、参議院選挙の争点とし、何としても実現をする決意ですが、いかがですか。
 国民は、ガソリン価格高騰に加え、食品が高いのにも困っています。米の値段は去年のほぼ倍になっており、野菜も卵も高くて、消費支出に占める食費の割合を示すエンゲル係数は四十三年ぶりの高水準となっています。
 政府が放出した備蓄米がようやく店頭に並び始めましたが、米相場全体の過熱を抑え込むには難しいとの見方があります。また、高値の原因は、農水省の言う流通の目詰まりではなく、統計上の収穫量などが実態と乖離しているためで、米は足りていないとの専門家の見方がありますが、いかがですか。
 予備費も活用し、もっと強力な食品値上げへの対策を行うべきではないですか。いかがですか。
 予算案が衆議院を通過する前夜、公邸での会食に参加した自民党の新人議員十五人に十万円の商品券が配られたことが明らかになりました。命が懸かっている高額療養費の引上げでは百五億円を出し惜しむ一方で、新人議員には気前よく商品券を配る感覚が信じられません。
 自民党政治は、GNP、義理と人情とプレゼントと言われるように、商品券を渡すことは当たり前の文化となっていた可能性が高いと思います。歴代政権でも慣行になっていたのか、調査を行うべきと考えますが、いかがですか。
 政策活動費とか裏金とか、領収書の要らない金を子分や地方議員にばらまいているから、政治にはお金がかかるのではないのでしょうか。
 その政治と金の問題に関し、企業・団体献金規制について、三月末までに結論を出すことになっていましたが、立憲や維新など野党五党派が提出した企業・団体献金禁止法案が一部の野党の賛同を得られていないのは残念です。裏金問題に端を発した政治不信は頂点に達しており、先送りは許されません。
 年金改革も先送りは許されません。年金制度改革関連法案の国会提出が遅れています。就職氷河期世代の低年金を底上げする法案であり、就職氷河期世代への支援は、予備費を使ってでも行うべき喫緊の課題です。
 重要広範議案に指定された法案が提出されなかったことは過去に例がありません。夏の参院選への影響を懸念し、批判をかわす意図があるとすれば、無責任極まりなく、低年金の就職氷河期世代を放置することは許されません。就職氷河期世代の低年金を底上げするという年金改革の方向性には我々も賛成であり、選挙を控えているからこそ、国会で十分な審議時間を確保して議論することが必要と考えますが、いかがですか。
 冒頭申し上げましたとおり、参議院で修正された予算案が衆議院に回付をされたのは、憲政史上初めてのことであります。それは首相が途中でぶれたからです。首相がもっと早く我々の提案を受け入れる決断をしていれば、こんなことにはならなかったはずです。
 石破政権は、少数与党という状況をいまだ理解していないのではないでしょうか。野党の意見を聞き入れて協力を求める謙虚さと決断力を失った石破政権の政権担当能力に疑問符をつけざるを得ないということを申し上げて、私の質問を終わります。
 ありがとうございました。(拍手)
    〔内閣総理大臣石破茂君登壇〕

発言情報

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発言者: 大西健介

speaker_id: 25767

日付: 2025-03-31

院: 衆議院

会議名: 本会議