石破茂の発言 (予算委員会)
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○石破内閣総理大臣 先週金曜日に、福岡厚労大臣が患者の団体の皆様とお会いをいたしました。その際に、団体の皆様から、総理の言葉で国民に対して説明してほしいというようなお話があったというふうに報告を受けております。
この機会をいただいて説明を申し上げます。
今御指摘のように、近年、高額なお薬、薬剤が登場いたしました。健康保険組合では、一月で一千万円以上の医療費がかかるケースが令和五年度に二千件以上、この十年間で七倍となっております。
このような中で、高額療養費の総額は、医療費全体の倍のスピードで伸びております。前回の見直しが平成二十七年度でございましたが、そのときと比べますと総額は三千六百億円、平成二十三年度から比べますと八千億円増加をいたしております。
年収七百万円の方の場合に、医療費が百万円のケースで自己負担は月八・七万円となりますが、残りの約九十一万円は被保険者の皆様の保険料、税で賄われておる、こういうことでございます。平成二十七年度以降、高額療養費の見直しを行っておりませんで、自己負担以上に保険料負担が増大をいたしておるということでございます。
今後もこうしたペースでこれが増加し続けました場合、この制度というものの持続可能性、このすばらしい制度がずっと続いていくことができるんだろうかということ、現役世代を中心に保険料負担はどうなっていくんだろうかという大きな課題も一方においてございますので、前回見直しを行った約十年前からの賃金の変化などを踏まえた負担限度額の引上げを行いつつ、平均的な所得を下回る方については引上げ率を抑制するとともに、施行を三回に分けるなどの配慮措置を講じた上で、この制度の見直しを行うということにしておりました。
その後、国会でも御指摘をいただきました。そして、厚生労働省及び厚生労働大臣において患者団体の皆様方と複数回面会をさせていただき、切実なお声をお伺いしたところでございます。私自身も、その報告を受けまして、また、この予算委員会におきましても与野党の各委員から患者の皆様方のお声をお聞かせをいただきました。その多くは、毎月のお支払いが大変だというお声、そして、三か月に一度の処方であるが治療が年単位になっているなど、長期にわたって治療を継続されておられる方々の御不安の声であったというふうに承知をいたしております。
これを踏まえまして、今般、高額療養費に年四回以上該当される方の自己負担額の見直しを凍結し、据え置くということを政府として決断をさせていただきました。これによって、現に長期間治療が続き、先が見えない中で経済的な御不安を感じておられる方々にとって、負担額は変わらないということになります。
一方、仮に今回の高額療養費制度の見直しを全て凍結をいたしました場合には、後期高齢者で年額平均千円、現役世代では年額三千円から四千二百円、この保険料が負担増になります。
政府には、保険料負担の増に対する多くの切実な御不安の声も届いておりまして、この払拭も喫緊の課題でございます。多数回該当の見直しを凍結しつつも、高額療養費制度の見直し自体は実施をさせていただき、この大切なセーフティーネットを次の時代にも持続可能なものといたしたいと思っております。
患者の皆様方と被保険者の皆様、どちらのお声も真摯に勘案をして、政府としてこのような結論に達したものでございます。