山本啓介の発言 (憲法審査会)
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○山本啓介君 自由民主党の山本啓介です。
自衛隊の憲法における明記について意見を述べたいと思います。
今こそ我々は、長きにわたり目を背けてきた自国の安全保障という根源的な問題と真っ正面から向き合うべきときであると考えます。
占領下かつ短期間に起草された現行憲法は、これまで七十八年という月日を経て、幾度となく矛盾が見え隠れしている現実があります。その一つが曖昧な自衛隊の存在です。
自衛隊は建前上戦力ではないとされていますが、装備、訓練、そして能力、そのどれをとっても他国の軍隊と何ら遜色はなく、国際社会も我が国の自衛隊を事実上の軍隊として認識されている側面があります。にもかかわらず、国内においてのみ曖昧な存在として扱われ続けている。この欺瞞にいつまで我々は目をつむり続けるのでしょうか。
世界の安全保障情勢、とりわけ東アジアの安全保障環境は緊迫の度合いを増しています。我が国周辺国は、軍拡を続け、力による現状変更を試みようとしています。また、ヨーロッパに目を向けると、ロシアによるウクライナ侵攻の長期化により、ドイツなどは防衛力強化の観点から憲法を改正しています。
そのような世界情勢の中において、自国の領土、領空、領海を、そして国民の生命と財産を守るための実力組織である自衛隊を憲法上明確に位置付けることすらできていない矛盾は、主権国家として余りにも異常な事態であり、我々はこれを直視し、解決しなければなりません。
自国の安全は自らの手で守り抜く、それは独立国家として当然の義務であり、権利です。国際社会の一員として平和を希求する姿勢は、これまでと同様、何ら変わることはありません。
憲法改正によって自衛隊をしっかりと明記し、自衛隊を民主政治の下に明確に位置付けることで、隊員たちは自らの使命に誇りを持ち、家族は隊員を送り出し無事の帰宅を願う、国民は自衛隊の活動に対する信頼、感謝を一層深めることができるのではないでしょうか。
以上のことから、議論を積み重ねた上で、憲法における自衛隊の明記の必要性を求めて、私の意見を終わります。