柴田巧の発言 (憲法審査会)
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○柴田巧君 日本維新の会の柴田巧です。
憲法に対する考え方について、私からも発言をさせていただきます。
世界の多くの憲法は、社会の動きに応じてかなりの頻度で改正されています。しかし、日本国憲法は、施行されて七十八年になろうとしていますが、一言一句変わっておりません。四分の三世紀を超え、時代と国際情勢の変化に取り残されたままの現憲法の課題は明確になっています。
ロシアによるウクライナ侵略が続いている上、中国は軍備増強に突き進み、我が国有事に直結する台湾有事が現実味を帯びつつあります。さらに、北朝鮮は弾道ミサイル発射を繰り返しています。これら核を保有する専制国家に囲まれていながら、国の根幹を成す最高法規が安全保障上の危機を乗り切るだけの実効性を担保しているとは言い難い状況です。加えて、南海トラフや首都直下といった大震災やテロ、新型コロナウイルスに続く未知の感染症蔓延など、その他想定され得る有事にもこのままだと対応し切れません。にもかかわらず、立法府がカタツムリのような歩みを続けています。国民の生命、財産、我が国の平和と安定を守るために、憲法改正を遅滞なく実現すべきです。
我が党は、日本国憲法が国民主権、平和主義、基本的人権の尊重という価値観を定着させた点を正当に評価しつつも、我が国が抱える具体的な課題を解決し、未来に向けた憲法論議を深めていく必要があるとかねてから強く訴えてきました。そして、先ほど我が党の片山大介議員が述べたとおり、教育無償化、統治機構の改革、憲法裁判所設置、自衛隊明記、緊急事態条項創設の五項目について既に条文案を示しています。このように、我が党は国会内で憲法改正に向けた議論をリードしてきました。
しかし、憲法改正に向けては、やはり肝腎要の第一党の熱意と覚悟が不可欠です。政治への信頼を大きく失墜させているのは、何もお金の問題ばかりではありません。政治家や政党が国民に公約したことを真剣に果たそうとしないこともしかりです。憲法改正が党是だというのならば、困難があっても実現に向けもっと努力すべきであります。
一方、国民投票阻止にいそしむ一部野党にも苦言を呈したいと存じます。
このままでは、国民はいつまでたっても国民投票を行うことができません。主権者でありながら直接主権を行使することを奪われ続けているのです。立憲主義、民主主義の根幹には国民主権があり、それを具現化するのが憲法改正の国民投票です。したがって、立法府はそれを妨げてはいけません。国民主権を掲げる憲法が一度も国民の審判を仰いでいないのは、まさにブラックジョークです。
憲法を国民の手に真に取り戻す、そのためにこそ国民投票の実施に向けて真摯に議論を進めていく必要がある、このことを改めて強調して、発言を終わります。