渡邊昇治の発言 (内閣委員会)
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○政府参考人(渡邊昇治君) 人間中心についてお答えをいたします。
この概念は、二〇一九年の三月に、内閣府の方で人間中心のAI社会原則というのを作りまして、これが、一つこれ日本の中で割とメジャーになったきっかけだと思うんですけれども、そこで言われていることを申し上げますと、AIが基本的人権を侵さないとか、あるいはAIは人間の能力を拡張するのに役立つとか、あるいはAIをどう利用するかは人間が決めるとか、あるいは情報弱者をつくらないと、こういったことが人間中心の概念になっておりますが、これ具体的な例を二つほど御説明をしたいというふうに思います。
一つは、この人権を例に取って御説明しますと、差別的な発言をAIに作らせようとすると、AIの方でそれを拒否するというのが一つございます。これはどういう技術かといいますと、何通りかパターンがあるんですけれども、そもそも偏見、差別的な情報をAIが学習しないようにすると、これはAI開発者が努力するというのがございます。それともう一つは、フィルターを使いまして、何か不適切な質問に対しては、それをフィルターではじくとか、あるいはその不適切な出力をフィルターではじくと、こういう技術がございます。こういうことで、人権を侵害しないような努力というのを開発者はやっています。
もう一つの例は、これは私が最近体験したものなんですけれども、私がある数学の問題をAIに解かせようとすると、AIは、あっ、なかなか難しくていい問題ですねと、じゃ、一緒に考えましょうかという回答が来まして、いや、分からないから質問したのに一緒にって言われても。ただ、これ、そのAI開発者の方に聞いたところ、要はやっぱり人間にも考えさせる、人間をサポートするというのがそのAIの重要な部分なので、そういうパターンで答えているんじゃないかというふうに言われました。
こういう形で、人間がAI依存症に安易に陥らないように、そういうAI開発者の方で工夫はされているということでございまして、こういう取組を是非政府としても推奨させていただきたいというふうに考えております。