轟浩美の発言 (予算委員会)

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○参考人(轟浩美君) 全国がん患者団体連合会理事、スキルス胃がん患者家族会、認定NPO法人希望の会理事長轟浩美でございます。私は、スキルス胃がんで夫を亡くした遺族でもございます。
 高額療養費限度額引上げが報じられてすぐに全国がん患者団体連合会が行った緊急アンケートには、三日間で三千六百名以上の切実な声が寄せられました。それを冊子でまとめたものがこちらにございます。
 その中のスキルス胃がんの二十代患者からの声が衆議院予算委員会で何回か読み上げられました。スキルス胃がん患者です。小さな子供がおり、この子を残して死ねません。高額療養費制度を使っていますが、支払は苦しいです。家族に申し訳ないです。引き上げされることを知り、泣きました。スキルス胃がんは治らないみたいです。私はいずれ死ぬのでしょうが、子供のために少しでも長く生きたい。毎月更に多くの医療費を支払うことはできません。死ぬことを受け入れ、子供の将来のためにお金を少しでも残す方がいいのか、そう追い詰められていますという悲痛な叫びです。
 今回の限度額引上げが行われる前から、私は、スキルス胃がんの患者家族会の代表として、医療費の家計への負担が申し訳ない、いつか旅立つのだからと、治療をやめてお子さんの教育費に充てたり、ランドセルや成人式の着物を用意して旅立つ方々に接してきました。
 また、ここにあるこのアンケートですね、ここに寄せられた三千六百名を超える声の中には、がんに限らず高額療養費制度を利用している様々な疾患の方から、治療費のために仕事をしている、現在の限度額でも苦しく、カードのリボ払いを利用しているなどの切実な状況が寄せられているのです。
 今回の大幅な引上げにより治療を諦める方を生んでしまうことは確実であることから、今回、今年八月からの初年度引上げもやめていただき、命のためにまずは一旦立ち止まっていただきたいと切に願っております。

発言情報

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発言者: 轟浩美

speaker_id: 57

日付: 2025-03-05

院: 参議院

会議名: 予算委員会